1人1時間当たり何リットル搾っていますか?

2010 年 2 月 6 日

Filed under: — djito @ 11:18 AM セミナー報告

石狩乳検協会地区別研修会が2月5日、石狩管内北広島市で開催された。
今回は、菊地実氏(きくち酪農コンサルティング)が「発見・発掘/石狩の酪農力」と題して講演した。

講演のテーマである「発見・発掘」とは、「経営規模や経営形態にかかわらず、各農場には大きな可能性がある。それを発見・発掘しよう」というメッセージが込められているもの。

菊地氏は、「これからの酪農経営は、農場の効率の善し悪しが経営を左右する。規模の大小にかかわらず、1人がいくら生乳を搾ったか=1人で乳牛何頭を管理したか=1人1時間当たり何リットルの生乳を生産したか、という効率を分析したほうがいい」
「繋ぎ飼いの場合は1人1時間当たり60から120リットル、放し飼いの場合は80から160リットルと、それぞれ2倍の違いがあるのが現実だ。また、放し飼いでも、繋ぎ飼いよりも効率が悪い場合もたくさんある」
と、効率を考えることの必要性を解説した。

また、「ロスを少なくするために」として、以下に分けて、それぞれ詳しく解説した。
【乳のロス】
1 搾ったけれど乳房炎に入らない
2 食ったエサが乳になっていない
3 乳房の中の乳を合理的に搾っていない
【牛のロス】
1 死んでしまった
2 死んだも同然

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