森永乳業が「CSR(企業の社会的責任)報告書2009」を発行

2009 年 10 月 20 日

Filed under: — admin @ 6:19 AM 業界情報

森永乳業株式会社(古川紘一社長)は、このほど「CSR報告書2009」を発行した。

同社は1991年に環境対策室を設置し、環境保全の基本方針と目標を定め、全工場でISO14001認証取得に取り組み、2000年から「環境報告書」として発行してきた。さらに同社グループの環境保全活動だけでなく、経済的側面と、次世代育成への貢献、地域社会貢献などを加え、内容を充実させ、昨年からは「SCR報告書」を発行。

今回の報告書は2008年4月から2009年3月までの成果をまとめたもので、
「工場見学」「料理教室・エムズキッチン」「工場での美化運動」「紙パックリサイクル」
「廃棄物処理状況」「省資源タイプの包装材料」・・・などの現況を解説。

環境保全活動では、再資源率が96.7%(前年比0.3ポイントアップ)。
最終処分量は320トン(前年比47%)、11年連続して削減している。
その他、安全・安心を提供するために同社でできることなどをテーマに
日常の業務と社会とのつながりなどを見つめた内容になっている。

報告書は、同社ホームページからもダウンロードできる。
http://www.morinagamilk.co.jp/company/ecology.html

ロールサイレージのネズミ対策でマニュアル:東北農業研究センターが作成

2009 年 10 月 9 日

Filed under: — admin @ 10:42 PM 業界情報

飼料稲のWCSの面積が増加するにつれ、使用までの
貯蔵期間も長くなり、その間にネズミによる食害が見られるようになった。

そのため、東北農業研究センター(岩手県)では、ロールの配置を工夫することで
ネズミ被害を軽減できることを突き止めた、と発表した。

これは、ロールの間隔を50センチ以上空けて隠れ家をつくらないように
広々と配置(広々配置)することで、ネズミの蛇などの天敵に対する警戒心を高めるもの。

しかし、単に広く配置するだけではなく、ネズミ対策の基本と当技術の基本を
理解し、効果を高めることに留意することが重要。

そこで、同センターでは写真やイラストを豊富に使って解説したマニュアルを作成。
HPで解説するとともに希望者には無料で配布している。
同センターHPからもダウンロードできる。
お問い合わせは、同センター企画管理部(電話019-643-3414)へ。

牛乳乳製品をめぐる情勢:農水省牛乳乳製品課公表(10月)

2009 年 10 月 6 日

Filed under: — admin @ 10:54 AM 業界情報

このほど農水省牛乳乳製品課は、
「最近の牛乳乳製品をめぐる情勢」を公表した(10月)。

それによると、平成21年4月から8月の生乳生産量は、
前年対比▲0.8%減。北海道では1.2%増加したものの、
都府県は同▲2.7%の減。
仕向け別には、牛乳等向けが同▲4.2%減。乳製品向けは同3.8%増。

21年度4月から8月では、飲用牛乳等の消費は伸び悩み、
牛乳は同▲10.6%、加工乳は同▲1.2%の減。一方で、
成分調整牛乳は同85.7%増加。乳飲料は同▲2.7%減。
はっ酵乳は同3.3%増となった。

乳製品を見ると、バター生産量は同14.8%増、脱脂粉乳は
同7.9%増加となり、直近では、海外の乳製品価格の低下に加え
国内在庫が増加しており、低下傾向に転じたとしている。

消費動向は、20年度の牛乳等の一人1当たり消費量は
牛乳は同▲3.1%減、加工乳・成分調整牛乳は同2.5%増となり、
牛乳等全体の占める牛乳の割合が大きいことから、
牛乳等の全体の消費は減少傾向。

需要の期待できるチーズ、生クリーム消費量は、これまで増加傾向
にあったが、小売価格の値上や経済環境の変化などにより
▲15%の減少となった(20年度)。国産チーズの消費は微増。

農作業安全「MMH運動」に取り組もう

2009 年 10 月 2 日

Filed under: — djito @ 5:54 AM 業界情報

北海道、北海道JAグループ、農機メーカーなどで構成される「北海道農作業安全運動推進本部」は、農業機械の絡む交通事故を撲滅すべく、「MMH運動」の取り組みを続けているが、さらなる普及を図るため、このほど「MMH運動解説版」(B5判・8頁)を作成し、北海道内のすべての農家に配布する。

「MMH」運動とは、
マナーの「M」、マークの「M」、ホケンの「H」を組み合わせたもの。
これによって、農業機械と一般自動車とが共存できる態勢をつくり、これからも従来どおり農業機械が道路走行できるようにするもの。

同冊子には、
マナーの「M」では、安全装備と日常点検の励行、作業機の運搬やブレーキに関する注意、後続車に道を譲る配慮など、
マークの「M」では、低速車マークの装着、反射シールの貼付など、
ホケンの「H」では、自動車共済、労災、傷害共済への加入など、
が詳しく解説されている。

さらに、
農業機械の絡む交通事故は、秋の農繁期の15時から21時までの時間帯に集中して発生していること、
スラリスプレッダーや堆肥散布機などは、急ブレーキをかけると、トラクターがスリップしたり、ジャックナイフ現象を起こしたりして大変危険であること、
なども解説されている。

生乳生産(8月)は前年同期比▲0.2%、牛乳等向けは同▲6.7%:農水省公表

2009 年 10 月 1 日

Filed under: — admin @ 6:44 AM 業界情報

このほど農水省が公表した統計によると、
8月の生乳生産量は65万2426トン(前年同期比99.8%)、
牛乳等向けは34万7036トン(同93.3%)、乳製品向けは29万88927トン
(同108.7%)だった。

牛乳生産量は24万7041トン(同88%)と、前年同期比12%の減。
平成17年8月に25万トンを割って以来、減少傾向が続いている。
伸びているのは、成分調整牛乳で4万3793トン(同178.2%)。
成分調整牛乳の今年4月から8月までの累計を見ると、
同185.7%となっている。

バター生産量は6764トン(同133.7%)、脱脂粉乳は1万3451トン
(同122.1%)となり、
月末在庫量も、前年同期比で157.2%と165.4%となっている。

検定成績平均9147キロ:平成20年度検定(ホル:305日2回搾乳)

2009 年 9 月 22 日

Filed under: — admin @ 8:56 PM 業界情報

家畜改良事業団は、平成20年度の牛群検定成績(ホルスタイン種牛・立会・
305日・2回搾乳など)の成績を発表した。それによると、

北海道:20万1838頭:平均乳量9053キロ、F4.03%、P3.24%、SNF8.71%
都府県:11万4056頭:平均乳量9315キロ、F3.82%、P3.21%、SNF8.73%
全国:31万5894頭:平均乳量9147キロ、F3.95%、P3.23%、SNF8.72%
だった。

検定牛の産次別頭数比率は、
初産(北海道28.3%、都府県31.2%)、2産(同23.8%、同26.2%)、
3産(同18.4%、同19.2%)、4産(同13.6%、同12.2%)、
5産(同7.8%、同6.3%)、6産(同4.3%、同2.9%)、7産(同2.2%、同1.3%)、
8産以上(同1.7%、同0.8%) だった。

検定農家比率は、北海道66.6%、都府県31.7%。
検定牛比率は、同75.1%、同40.3% だった。

酪農生産額は前年比1.8%減の8719億円:農水省公表

2009 年 9 月 16 日

Filed under: — admin @ 3:08 AM 業界情報

このほど農水省大臣官房が公表した
農業・食品関連産業の経済計算(平成19年度;速報)によると、
97兆9959億円となり、国内全経済活動の約1割を占める。

内訳は、
農・漁業が11兆4950億円、関連製造業が37兆6146億円、
関連流通業が24兆9620億円、飲食店21兆3367億円。

農業では9兆5962億円、うち畜産部門は2兆9968億円、
酪農は生乳生産量の減少などにより8719億円(前年比マイナス1.8%)
だった。

成分調整牛乳が前年同期比で約88%の伸び:農水省調べ

2009 年 9 月 9 日

Filed under: — admin @ 5:06 PM 業界情報

このほど公表された農水省牛乳乳製品課の
「最近の牛乳乳製品をめぐる情勢について(9月)」によると、

平成21年4月から7月までの飲用牛乳類の消費は前年同期比3.6%減
となった。牛乳は同10.2%減、加工乳は5.5%減だった。

一方で、成分調整牛乳は同87.8%と大幅に伸びている。
乳飲料は同3.8%減、はっ酵乳は3.2%の増加。

またバター生産量は同11.1%増、脱脂粉乳も同5.0%増となった。

こうした消費構造の変化を受け、酪農生産現場では
バター買い入れ割当や、生産調整などの懸念が強まり
主産地の一部では、それらに備えて今のうちに増産し、
生産実績をつくっておこうという動きが強まっている。

畜産からの温室効果ガスは日本全体の約1%:日本畜産環境学会で

2009 年 9 月 7 日

Filed under: — admin @ 11:15 AM 業界情報

先に行なわれた日本畜産環境学学会によると、
畜産に由来する温室効果ガス排出量は、
日本全体における排出量の最大1%程度(1436万トン)としている。

これは畜産草地研究所の長田隆氏による研究論文によるもの。
畜産経営内で排出されるメタンと亜酸化窒素は、
家畜飼養における消化管からのメタンと、
糞尿の取り扱いから発生するメタンと亜酸化窒素に大別される。

両方合わせて排出される温室効果ガスは1435.6万トンであり、
農業区分からの排出される量の約半分を占め、
日本国温室効果ガス総排出量の約1%にあたる。

そのうえで、単位生産物当たりの排出温室効果ガス減少が、
食料増産と温暖化防止の両立に必要で、
生産効率の向上がカギとなる、としている。

詳しくは、日本畜産環境学会誌(第8巻、第1号)を。

利益率は「個人」は下落、「法人」は良化:日本政策金融公庫

2009 年 9 月 1 日

Filed under: — admin @ 7:42 PM 業界情報

日本政策金融公庫はこのほど、平成20年度の農業経営動向分析を発表した。
これは、同公庫の融資先である「担い手による経営」について調査したもの。
調査戸数は、酪農では、個人経営が北海道:170、都府県:670、
法人経営が北海道:22、都府県:55。

それによると、
「個人では、乳価の値上げがあったため売上高は増加したものの、
飼料費等のコストは年々上昇して経営を圧迫しており、利益率は下落した」
「法人経営では、飼料費高騰の影響は強かったが、利益率は若干良化した」
としている。

個人、法人ともに売上高は伸びたものの、
利益率は、北海道、都府県ともに個人経営で、前年比5から10%下落する一方、
法人経営では、北海道が5から10%、都府県が10から20%良化している。

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