新会長に羽田 誠一氏:日本アイスクリーム協会

2014 年 6 月 4 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 1:10 PM ニュース

CIMG2801

 一般社団法人日本アイスクリーム協会は6月3日都内で、定時総会および理事会を開催した。本総会および理事会では、平成25年度事業報告や平成26年度事業計画などを決めた。また、今回は役員改選期に当たり、会長には(株)ロッテアイス 専務取締役の羽田 誠一氏が選任された。
 総会後、懇親会の冒頭の挨拶で、新会長に選任された羽田 誠一氏は「会長職は初めてなので、大変緊張もしており、身が引き締まる状況である。アイスクリーム市場は苦しい冬の時代を乗り越え、売り上げが4000億円を超えている。直近の成長ぶりは目を瞠るばかりだと感じる。アイスクリームについては経験が浅いが、アイスクリームは無限の可能性を秘めていると認識している。今後高齢化などで新しい市場が創造できるのではないかと思う」と述べた。

今月の営農技術対策―北海道農政部

2014 年 6 月 1 日

Filed under: — djito @ 9:26 AM ニュース

北海道農政部 生産振興局 技術普及課は、6月の営農技術対策を発表した。

家畜飼養における「今月の重点項目」は以下。
・放牧地は草勢に応じた管理を行ない、放牧草の利用効率を高め、乾物摂取量の増加を図る。
・一番草の収穫時期となるが、朝・夕の個体観察時間を確保し、発情牛の発見に努める。
・「飼養衛生管理基準」に基づき、衛生管理区域内での消毒等を徹底する。
・親子同居の繁殖雌牛では、BCSや子牛の発育に応じて配合飼料を調整する。
・肥育素牛の導入時は環境への馴致と十分な観察(牛体、疾病等)を行なう。

乳牛においては、「農場の衛生管理」として以下の注意を呼びかけている。
ア 気温が上昇すると、感染症が蔓延しやすくなる。作業者の感染予防意識を高め、「飼養衛生管理基準」に基づいた衛生管理対策を徹底する。
イ 衛生管理区域への部外者の立ち入りや車両の通行を制限する。管理区域と住居との間には消毒ラインを設け、畜舎等の出入り口に踏み込み消毒槽を設置し、長靴等の消毒を徹底するとともに、部外者専用の長靴などを用意する。
ウ ハトやカラス、キツネなど野生鳥獣の牛舎内への侵入を防ぐためネットを設置する。また、飼槽や水槽周辺の衛生管理に努める。

他にも、「放牧管理」「飼養環境の向上」「搾乳衛生の徹底」「繁殖管理の徹底」についても注意点をまとめている。

詳しくは北海道農政部 生産振興局 技術普及課のホームページへ。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/index.htm

農場HACCP新たな認証農場

2014 年 5 月 30 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM ニュース

公益社団法人中央畜産会は5月29日、新たに農場HACCP認証基準に適合し、認証農場として認証された農場のリストを発表した。発表によると、今回、8農場がHACCP認証農場として認証された。うち、酪農では群馬県の(有)井上牧場と、石川県の宮野牧場が認証された。

これにより、今年5月末現在における農場HACCP認証農場は計34農場(牛(乳用):5農場、牛(肉用):2農場、豚:14農場、鶏(採卵):12農場、鶏(肉用):1農場)となった。

学校給食での牛乳を中止する試みについて

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:00 PM ニュース

全国学校栄養士協議会および公益社団法人学校給食研究改善協会は「学校給食での牛乳の供給を中止する試みについて」の関連資料を公表した。
公表資料については下記HPよりご参照ください。

公益社団法人学校給食研究改善協会
http://www.gakkyu.or.jp
PDF:再構成版「学校給食における牛乳・乳製品のちから」
http://www.gakkyu.or.jp/overview/pdf/SUKOYAKA-007-2.pdf

日本の酪農を考える:中酪

2014 年 5 月 29 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 7:00 PM ニュース

CIMG2722

一般社団法人中央酪農会議(以下、中酪)は、5月29日、都内で、「牛乳月間“いま、日本の酪農を考える”~飼料価格の高止まり、国際化による不安などで岐路に立つ酪農~」をテーマとした記者説明会を開催した。中酪の迫田潔専務理事は「牛乳価格を昨年10月に改定し8カ月が経った。若干減ってはいるものの、大きな生産の減少もなく、価格も、売れ崩れを大幅に起していることはない。しかし、配合飼料価格の高止まり、相場の高止まり、また、円安も続いている。そういったなかで将来を見通せないこともあり、生乳生産量が減少しているのが現状である」と日本の酪農の現状を述べ、「業界の記念日である牛乳の日、牛乳月間を期に、今一度、日本の酪農や牛乳乳製品の重要性を生活者の方々に認識いただきたいということ、今後の酪農理解醸成についての取り組みについても説明させていただきたい」と挨拶した。

会見では中酪の内橋政敏事務局長が「日本酪農を取り巻く現状について」説明した。内橋事務局長は「昨年10月より牛乳価格が値上げされるとともに、今年4月から消費増税もあったが、消費者の方々には変わらず牛乳をご愛飲いただいている。しかし、乳価引き上げ後も全国で生乳生産量は大きく減少している状況である。こういったなかで飲用牛乳を安定的に供給するため、必要な乳製品を製造することが困難なため、国は不足分を輸入して対応すると発表した。全国の酪農家は、これからも生活者の食卓に安全で安心な牛乳を安定的に届けられるよう努力し、また、酪農教育ファームをはじめとして、酪農や牛乳の価値を高められるよう取り組みを継続する。生活者には酪農が置かれた現状を理解していただき、今後も変わらぬ牛乳のご愛飲をいただきたい」とメッセージを投げかけた。

また、(株)資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表が、「世界の中の国際乳製品需給の状況と日本酪農市場」についての説明を行ない、埼玉県秩父郡の吉田牧場の吉田恭寛氏は「酪農家や乳牛が一生懸命生産した牛乳がスーパーで安く売られているのは悲しい。われわれが得る利益から再生産が可能な適正な価格になってほしいと感じる。日本の酪農現場ほど、きれいで衛生的なものはなく、われわれの生産システムは世界に誇れる安心安全なものだと思っている。これらを維持させるには、消費者の方々に考えていってもらわなければいけない。私達酪農家が自信を持って牛乳を生産していくためには、経済的な安定はもちろん、私達の生産を支持してくれる消費者の声が非常に大切である。私達のモチベーションをあげるのは、やはり消費者の応援である。正しく私達の活動や酪農の生産現場のことが伝われば必ず牛乳の消費は減ることなく増えると、私達は感じている」と、生産現場の声を伝えた。

NZフォンテラが北海道の放牧酪農家を支援

Filed under: — djito @ 6:04 PM セミナー報告,ニュース

20140529

ニュージーランド(NZ)酪農に関する連続セミナーを企画する酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類は5月29日、同大学でフォンテラジャパン(株)共催の第1回目セミナーを開催した。
同社の斎藤康博社長が「NZ酪農とフォンテラの現状」と題して講演した。

フォンテラは約1万戸の酪農家によって所有される酪農協で、NZ最大の企業。
集乳量は世界1位(年間2200万t)、売上は世界4位の乳業である。
世界各地にも牧場を設立し、生乳生産から販売までのネットワークを構築している。

同社長はTPPにも触れ、「日本も自由貿易を推進するとともに、世界市場との連動性を意識し、競争力を強化して、持続的発展につなげるべきである。NZはそうして発展してきた。日本はなぜ、それができないのかを考えていくべきだ」と語った。

さらに、北海道の放牧酪農家の経済性向上を支援する「NZ・北海道 酪農協力プロジェクト」を立ち上げたことも紹介。
これはNZ政府も参画する公的事業で、商業的な利潤を得るものではないと明言した。

写真=「日本酪農は保護された体制から脱却し、競争力を強化するためにコスト削減と制度改革が必要だ」と語る斎藤康博社長

アジア最大級の環境展

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:00 AM イベント開催案内,ニュース

CIMG2696

CIMG2698

2014NEW環境展が5月27~30日の間、都内で開催される(日報ビジネス(株)主催)。
今日、持続可能な循環型社会の構築にむけ環境汚染問題や地球温暖化問題の解決は避けて通れない課題となっており、とりわけ資源有効利用や多様な新エネルギーの活用は、環境対策にとり最重要の取り組みである。そうしたなか同環境展は、各種課題に対応する、さまざまな環境技術・サービスを一同に展示情報発信することにより環境保全への啓発を行ない、国民生活の安定と環境関連産業の発展を目的としている。
出展社数は約500社で、廃棄物処理、水・土壌・空気の環境改善、バイオマス・有機性廃棄物処理、収集・運搬・搬送など、さまざまな用途を対象とした製品が展示され、実演も見ることができる。

生乳生産量の低下、最小限に:Jミルク

2014 年 5 月 27 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:00 PM ニュース

 一般社団法人Jミルクは5月27日、都内で、平成26年度上期の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと当面する課題について発表した。
 26年度上期の生乳生産量は、北海道では第1四半期は前年度を下回り、第2四半期についても前年並み、もしくは、やや下回って推移するものと見込まれる。都府県においても前年度を下回って推移するものと見込まれ、その結果、26年度上期の生乳生産量は、全国で前年比97.6%と見込まれる。これらの状況より、酪農乳業関係者は引き続き生乳生産拡大に努めることが必要であり、これから夏季を迎えるにあたっては、とくに暑熱対策や飼養管理対策の徹底などにより、生乳生産量の低下を最小限に留める対策が必要だとJミルクは述べた。

 また26年度上期牛乳等生産量は、「牛乳」は前年度をやや下回る程度で推移(前年比98.7%)、「乳飲料」前年度上期に伸長した反動はあるものの比較的堅調に推移するものと見込まれる(同99.9%)。「発酵乳」は今後も前年度を上回って好調に推移するものと見込まれる(同101.7%)。
 特定乳製品(脱脂粉乳・バター等)需給は、生乳供給が減少していることから、引き続き在庫量の減少が見込まれる。こうした状況を受けて、国において乳製品需給の安定のため、26年度上期に予定されている輸入売渡しに加えて、26年度カレントアクセス残量分で脱脂粉乳4000tおよび追加分でバター7000tの輸入が決定された。Jミルクは「今後も引き続き、国および酪農乳業関係者は需給動向を踏まえ、適宜的確な情報発信を行なうとともに、国内の乳製品需要の減少を招かぬよう安定供給に努めることが重要だ」と述べた。

貴重な情報交換の場:交牧連

2014 年 5 月 23 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:20 AM ニュース
挨拶を述べる広野正則会長

挨拶を述べる広野正則会長

地域交流牧場全国連絡会(以下交牧連)は、5月22日、都内で、平成26年度(第15回)代議員会を開催した。
交牧連の広野正則会長は、挨拶で「交牧連は設立15年目を迎えた。今までは右肩上がりの良い時代で、計画生産をしなければならない時代があったが、ここにきて酪農家戸数の減少、生乳生産量の減少など、いろいろな問題がでてきている。しかし、われわれ交牧連の仲間が集まり、意見交換、情報交換を行ない共有し、それぞれの地域の酪農を支え、元気にしてほしいと願っている。それぞれの頑張りが、日本の酪農の将来を明るくすると思っている」と述べた。
連絡会によると、交牧連の平成25年度における主な取り組みは、全国研修会の開催とワールドデイリーサミットなどへの積極的な参加や、平成24年度に引き続き、東日本大震災で被災した子供たちに対する癒しの提供、新機関員の獲得および後継者世代の育成、防疫対策の推進などと報告された。
また、平成26年度の活動にあたり、「1.つなぐ~全国的なネットワークを活かした相互研鑚や交流、2.続ける~酪農教育ファーム等の社会貢献活動、3.育てる~酪農後継者と酪農理解者の育成」といったスローガンを掲げ、活動を推進すると報告された。具体的な活動内容は、前年度に引き続き、全国的研修会の開催、東日本被災地への支援、ブロック活動の充実、酪農後継者育成のためのクラブ・ユース事業の実施、新規会員の獲得などが挙げられた。

販売促進費の効率化、売上拡大等で増益:森永乳業(株)

2014 年 5 月 15 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM ニュース

 森永乳業(株)は5月14日、都内で平成26年3月期の決算を発表した。発表によると、同期の売上高は5992億円(前期比101.4%)、営業利益119億円(前期比117.9%)で、増収増益だった。また、同期の連結経常利益は、前期と比べ18億円増の124億円だった。
 連結経常利益の増益要因として、販売促進費の効率化、売上拡大、ローコストオペレーション等があげられる。

 森永乳業単体でみると、売上高は4436億円(前期比99.4%)、営業利益29億円(前期比123.8%)だった。
 売り上げ状況については、市乳部門において、「あじわい便り」「マウントレーニアカフェラッテ」シリーズ、「濃密ギリシャヨーグルトパルテノ」「ラクトフェリンヨーグルト」等は前年を上回ったが、「森永のおいしい牛乳」「まきばの空」「リプトンミルクティー」「ビヒダスヨーグルト」等が前年を下回ったことから、市乳の売上高は2045億円(前年比98.8%)となった。
 なお、26年3月期の集乳量は全国で79万1000t(前期比95.9%)、北海道48万t(前期比96.4%)、都府県31万1000t(前期比95.1%)であった。

« 前ページへ次ページへ »

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.