未来はミルクの中にある:雪印メグミルク(株)秋季新商品発表会

2014 年 7 月 15 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:30 PM ニュース

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雪印メグミルク(株)は、7月15日都内で、平成26年秋季新商品発表会を開催した。新商品発表会に当たり、取締役執行役員小西寛昭氏は「経営を取り巻く環境は変化が激しく、かつ厳しさを増すものと予想されるが、これらの新商品、改良品で、新たな需要喚起の起爆剤として市場に投入する。当社のコーポレートスローガン“未来はミルクの中にある”――これを具現化すべく、平成26年秋季は、ミルクの価値、ミルクの力を新商品として伝えていく。“新しいミルクとの出会いをあなたに”――これは、私達が商品とともに皆さまにお伝えしたいメッセージである」と挨拶で述べた。

新商品および改良品として、従来のミルクにはない、さらさらのおいしさを楽しめるシルクのような口当たりのミルク「雪ミルク」をはじめ、当社の人気商品である「恵megumi」シリーズの「恵megumiガセリ菌SP株豆乳仕立て」、コクとバター感にこだわった新しいネオソフト「ネオソフト コクのあるバター風味」、業務用製品としてはソフトチーズなのにこんがりとした焼き色がつく「こんがり焼けるチーズソース」等、さまざまな商品が紹介された。

放牧・新規就農をめざす学生による、夢実現のためのシンポジウム

2014 年 7 月 13 日

Filed under: — djito @ 3:09 PM ニュース

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酪農学園大学(北海道江別市)の学生有志による「放牧ネットワーク」(代表=福神早太さん、同大学3年生)は7月12・13日、同大学で「放牧酪農と学生の夢 IN 酪農学園大学」と題したシンポジウムを開催した。
学生、酪農家、研究者、関係機関など約80名が集まった。

放牧酪農を目指す十数名の学生による「放牧ネットワーク」は昨年発足し、放牧酪農の理解を深めるため、勉強会のほか他大学の学生との交流や、酪農家視察などの活動を行なっている。
その活動の一環として、夢をかなえるための一歩とするために、本シンポジウムを企画した。

初日は、「北海道における放牧酪農の魅力と可能性」と題しての講演会。
(株)宇野牧場(天塩町)の宇野剛司さん、(有)十勝しんむら牧場(上士幌町)の新村浩隆さん、小泉牧場(猿払村)の小泉浩さん、特別ゲストとして、なかほら牧場(岩手県)の中洞正さんが、放牧酪農を始めた経緯、放牧酪農のメリット、牛乳乳製品の製造・販売(六次産業)の魅力などを講演した。

翌日は、「酪農や放牧を学ぶ学生の夢」と題して、新規酪農を目指す4人の学生が、夢とそれに向けた取り組みを発表。
そして、発表者が抱えている疑問に、上記4名の放牧酪農家と、酪農学園大学、帯広畜産大学、北海道大学の専門研究者らがアドバイザーとして答え、また夢をかなえるためのアドバイスを語った。

石崎慎也さん(酪農学園大学4年生)は、放牧酪農と六次産業が夢。新規就農に向けた具体的な目標を持ちながら勉強をしている。
高橋朋子さん(帯広畜産大学2年生)は、酪農家になることが夢。人の役に立っている動物の役に立ちたいという。
名徳知記さん(北海道大学修士2年生)は、日本一の酪農家になることが夢。高所得を上げて、酪農が魅力的な職業であることを伝えたいという。
久我真雪さん(酪農学園大学1年生)は、放牧酪農で、牛が牛らしく健康で幸せに暮らせる牧場を作ることが夢。

アドバイザーからは、「具体的な夢を持つことは大事。新規就農に関する制度がいまだ未整理なので運に頼る面も多いが、夢として一番守りたいものは何かを考えておくことも必要」「配合飼料をゼロにすることは目的ではなく、目指す酪農に取り組んだ結果として配合飼料が少量になればよいと考えるほうが良い」などのアドバイスが送られた。

学生みずからが企画し、しかも同じ夢を持つ他大学の学生が連携した、このようなシンポジウム開催はめずらしい。
また、バックミュージックで発表者が登場し、スライドをバックに、突き出しステージでスポットライトに照らされて発表するという斬新なシンポジウム・スタイルも注目された。

8年ぶりの「国際農業機械展in帯広」開催中

2014 年 7 月 12 日

Filed under: — djito @ 7:30 PM ニュース

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「第33回国際農業機械展in帯広」が7月10日から開催されている。
主催は、ホクレン農業協同組合連合会、北海道農業機械工業会、十勝農業機械協議会。
初日の来場者は約4万人で、会期中に延べ約20万人が訪れることが見込まれている。
開催は7月14日まで。

この国際機械展は4年に一度、北海道十勝管内の帯広市で開催されるもの。
しかし前回の第32回は口蹄疫の発生で1年延期となり、その翌年は東日本大震災で中止となった。
したがって、今回の第33回は8年ぶりの開催となる。

今回の出展企業団体数は119と過去最大。
海外からは、韓国、中国、イタリア、ドイツ、フランスからも出展している。
展示機器の点数は約2000。
その特徴は、「更なる大型化が進んだ。そしてGPS、ロボット、コンピュータによる無人運転など、ITを駆使した機器が注目されている。さらにどれも鮮麗されたデザインで、いわゆるカッコイイ」と主催者は語る。

農作物の生育状況(7月1日現在)―北海道農政部

2014 年 7 月 4 日

Filed under: — djito @ 3:12 PM ニュース

北海道農政部 生産振興局 技術普及課は7月4日、7月1日現在の農作物の生育状況を発表した。

6月後半は20日頃まで雨の降ったところが多かったが、それ以降は好天で推移したことから順調に生育している。

牧草(1番草)の生育は平年並みで、農作業の進捗率は全道平均66%。
とうもろこし(サイレージ用)の生育はやや早め。

詳しくは、北海道農政部 生産振興局 技術普及課のホームページへ。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/index.htm

ともに学び、ともに考える

2014 年 7 月 1 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM セミナー報告,ニュース

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一般社団法人Jミルクは、6月27日都内で、平成26年度酪農乳業食育推進研修会を開催した。こうした研修会は初めての開催となる。Jミルクの前田専務は「今日、食育活動に対する社会的評価・期待は高くなってきており、酪農乳業関係者においても団体や企業、それぞれの立場から目標を持って食育活動を行なっている。しかし共通する部分も多々存在する。Jミルクとしては、それぞれの立場で食育活動されている方々を一堂に会し、共通する部分についてお互いに確認しながら、いかに戦略的に効果を出せるか議論し考えを整理する、そういう時期に来ているのではないかと考えている」と述べた。

研修会では文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 学校給食調査官 江口陽子氏が「学校給食の現状と今後の役割」について、また大妻女子大学家政学部児童学科の石井雅幸氏が「食育から見た牛乳の価値~子ども達にその価値をどう伝えるか~」について、それぞれ講演した。

7月の営農技術対策―北海道農政部

Filed under: — djito @ 7:55 AM ニュース

北海道農政部 生産振興局 技術普及課は、7月の営農技術対策を発表した。

家畜飼養における「今月の重点項目」は以下。
・乳牛への送風や水槽の増設、清潔な飼槽で暑熱ストレスを緩和し、生乳生産、繁殖、増体への影響を防ぐ。
・正しい搾乳手順の励行や牛体管理の徹底を図り、乳房炎の新規発生を防ぐ。
・衛生管理を徹底し、病気の侵入を防ぐ。

乳牛においては、「暑熱対策」として、以下の注意を呼びかけている。

突然の暑さで乳量や受胎率が大きく低下したり、乳房炎など、乳牛への影響を最小限に抑えるよう、事前に対策を講じておく。

ア 牛舎内温度の上昇を抑えるため、a)日よけ、すだれ等で直射日光を遮る。b)牛舎の窓は取り外して、開口部面積を広げる。c)トンネル換気やリレー式換気で畜舎内の換気量を増加させる。d)大型扇風機やダクトファンで体感温度の低下を図る。

イ 放牧やフリーストールなどの放し飼いでは、簡易水槽を増設して飲水場所を増やす。繋ぎ飼いでは、減圧弁の調整や水道配管の整備を行ない、ウォーターカップからの吐水量を確保する。水槽の汚れはこまめに掃除を行ない、清潔な水が十分に飲めるようにする。

ウ 飼槽は常に清潔な状態を保ち、飼料の給与回数や掃き寄せ回数を増やし、採食量の向上を図る。

エ 早刈りした牧草サイレージなど嗜好性の良い粗飼料を給与するとともに、栄養のバランスをとり、塩やミネラルを補給する。

他にも、「乳質管理」「繁殖管理」「放牧管理」「飼料の確保」「農場の衛生管理」「夏場の節電対策」についても注意点をまとめている。

詳しくは、北海道農政部 生産振興局 技術普及課のホームページへ。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/index.htm

「酪農生産への貢献」が使命の会社として 雪印メグミルク

2014 年 6 月 26 日

Filed under: — djito @ 4:13 PM ニュース

雪メグ株主総会

雪印メグミルク株式会社の第5回定時株主総会が6月26日、札幌市のホテルで開催された。
中野吉晴社長は事業報告のなかで、今期の決算が増収(前期比104.2%)減益(同74.9%)となった要因の一つとして、大幅なコストアップなど経営環境が大きく変化したことをあげた。
そこで、1年前倒しで、平成26年度を初年度とする新たな中期経営計画に移行すること、その考え方などについて説明した。
急激なコストアップに対してはスピード感を持って対応し、環境変化に合わせた構造計画を徹底していくとした。

株主総会後の会見では、「酪農家戸数が減少し、生乳生産量も減少し続けているが、『酪農生産への貢献』を企業理念としている会社として、どう捉え、どう貢献していくか?」という本誌の質問に、
小川澄男常務は、「酪農生産現場で離農が進んでいることは、われわれ酪農に立脚するメーカーとして非常に憂慮している。酪農基盤を何とか維持してほしいことから、例えば、日本酪農青年研究連盟への支援、酪農生産現場の声をきちんと聞くための酪農諮問委員会を設けている。また、生産現場を強くするために酪農総合研究所で実証農場のお手伝いをしており、かなり効果をあげてきている。こうすれば酪農経営はうまくいくという事例をたくさん積み重ねていって、酪農生産現場を元気にしていきたい。併せて、雪印種苗・標茶町農協・標茶町で立ち上げた酪農生産法人は来年度から搾乳が始まるが、そこでの事例を積み上げることも、酪農生産への貢献の一環としていきたい」と語った。

また中野社長は、「酪農生産現場では、コストアップやTPPによる将来不安、投資への躊躇、いろいろな問題が絡み合っている。(小川常務が話した)先の内容を地道に続けていくことが酪農生産への貢献につながり、お役に立てると思っている」と語った。

会長には引き続き小里貞利氏:中央畜産会

2014 年 6 月 25 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 6:01 PM ニュース

公益社団法人中央畜産会は、6月25日都内で、平成26年度定時総会を開催し、平成25年度の事業報告などが行なわれた。事業報告では「平成25年度も厳しい畜産経営のなかで37事業を実施した。補助事業に加えて、自主財源による事業の推進、会員組織の強化と相互の連携強化に努めるとともに、東日本大震災の発生に対する支援などにも重点を置いた事業を推進した」と発表された。具体的な公益目的事業は、コンサルタント関係の支援・指導、和牛の輸出拡大についての取り組みなどが挙げられる。また、今回は任期満了に伴う役員の選任が行なわれ、会長には引き続き小里貞利氏が選任された。非常勤副会長には中須勇雄氏が、常勤副会長には南波利昭氏が選任された。

日本の畜産の今後の展望:日本イーラリリー

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:30 AM セミナー報告,ニュース

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日本イーラリリー(株)エランコアニマルヘルス事業部は、6月24日都内で、2014年フードチェーン・ブランドセミナーを開催した。「グローバル化時代における日本の畜産を考える~日本の畜産の今後の展望とグローバル化時代を勝ち抜く戦略とは~」をテーマとし、「日本の畜産業の今後の展望について」東京大学大学院農学生命科学研究科 中嶋康博教授が、「国内乳業を巡る環境と展望」について(株)明治の小出薫特別顧問が、「食品安全認証取得について思うこと」について(株)イシイ 取締役雛・ワクチン卵事業本部長 永津一博氏が、「世界における日本農業の実力と潜在能力の引き出し方」について(株)農業技術通信社『農業ビジネス』編集長 浅川芳裕氏が、それぞれ講演した。

講演後は、モデレーターとして東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全センター長の関崎勉教授が加わり、「日本の畜産の今後の展望とグローバル化時代を勝ち抜く戦略とは」をテーマとしてパネルディスカッションが行なわれ、さまざまな意見が飛び交った。最後の総括で東京大学大学院農学生命科学研究科 中嶋康博教授は「日本は戦後、急速に社会を変化させた。このなかの大きな力である畜産は、現在の段階でまた大きく転換する時期がきており、そのことを意識しながら対応する必要がある。日本での経験を適応しながら各地域のビジネスへと発展させていき、そのためには日本国内でも改善・発展し続けていかなければならない。その活力を持ち続けていく必要がある」と述べた。

性選別精液(Sort90)の受胎率アップ!:家畜改良事業団

2014 年 6 月 24 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 9:30 AM ニュース

一般社団法人家畜改良事業団は、新しく開発したストロー充填技術※1(二層式新ストロー:特許申請中)を性選別精液(Sort90)にも適用し、従来型ストローに比べて大幅に受胎率が向上することを実証した。

近年、ホルスタイン種の受胎率が低下しており、家畜改良事業団は、このような状況を打開すべく試験研究を重ねてきた。この新ストロー充填技術は、雌雄の産み分け処理をしていない精液を用いて未経産牛から経産牛まで人工授精し、受胎率は従来型ストローと比較して約6%高いことが確認されていたものであり、その最新技術を平成22年度から性選別精液にも導入してきた。

家畜改良事業団は、平成19年7月から26年2月までのホルスタイン種における受胎モニタリングの成績をまとめた結果、未経産牛、経産牛ともに、従来型ストローと比較して二層式新ストローの受胎率がそれぞれ46.7→52.7%、32.5→38.9%と、約6%向上することを確認した。二層式新ストローのSort90は経産牛においても、性選別していない通常の凍結精液を用いた場合の受胎率と遜色のないレベルにある。

家畜改良事業団では、この結果を踏まえ、今後、二層式新ストローを使った性選別精液について、ホルスタイン種に加え、黒毛和種のSort90の供給も充実させていく予定。

【解説】
※1:最新のストロー充填技術(二層式新ストロー)
ストロー内で凍結された牛精液は、液体窒素内(-196℃)で保管され、雌牛が発情した時に融解して人工授精に用いられている。
本技術は、ストロー内に精液の入った層と精液を含まない希釈液の層を設けた二層構成にした点と希釈液の改良がポイント。精子を凍結保存するときには、凍害保護物質を精子が死滅しないようにするために添加するが、凍結精液を融解した後には、その保護物質が逆に精子にダメージを与えていると言われている。凍害保護物質の影響を少なくすることが、ひとつのポイントであり、さらに、希釈液の中には精子のエネルギー源となる糖が含まれている。

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