北海道酪農技術セミナー(帯広)に650人参加

2015 年 11 月 5 日

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セミナー1

セミナー2

今回で5回目となる「北海道酪農技術セミナー 2015」が11月5日、帯広市で開催され、北海道はもとより全国各地から約650人が参加した。
参加者の内訳は、生産者が約1/4、飼料会社が約1/4、ほか企業が約1/4、関係団体・獣医師・普及員・研究者などが約1/4となっている。

開催にあたり、同セミナー事務局の武中慎治氏(メイプルズクレスト コンサルタント サービス)は「本セミナーの特長は、酪農に関わるさまざまな職種の人達が一堂に会して、いろいろな話を聞けること。なかには興味のない話や難しい話があるかと思うが、あえて自分が興味のない話も聞くべきである、という想いで続けている。一同が一つの話を聞き、さまざま立場から意見を述べ合うことが、酪農技術を向上させていくことになると思う」と挨拶した。

セミナー初日は、プレコンファレンス・ワークショップ「米国における最新の牛舎換気システム」(マイケル・J・ウォルフ氏/Country Doctors Veterinary)の後、セッション1「乳牛栄養理論の進化とその現場活用」(村上求氏/ハードサポート)、セッション2「牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)感染症」(田島誉士氏/酪農学園大学)、セッション3「パネルディスカッション/ロボット搾乳について-ロボットの特徴と使用上の注意点-」が行なわれた。

セッション3では、デラバル、オリオン機械、コーンズ・エージーが各社の搾乳ロボットの特長やコンセプトなどを紹介し、そのユーザーとして、Kalm角山(北海道江別市)の川口谷仁氏・山崎潤氏、グリーンハートティーアンドケイ(栃木県大田原市)の畑昌平氏、馬場牧場(北海道北広島市)の馬場信吾氏が導入の経緯や現状、手応えなどを紹介した。
その後、パネルディスカッションでフロアから、ボックス内での配合飼料給与、蹄ケア、馴致の仕方、ロボット搾乳に合わない牛、雷発生時の経験と対応などについて、質疑が交わされた。

セミナー2目の明日は、「セッション4/哺育育成、育種関連」「セッション5/繁殖関連」が行なわれる。

創立10周年 北海道TMRセンター連絡協議会

2015 年 10 月 29 日

Filed under: — djito @ 4:01 PM ニュース

北海道TMRセンター連絡協議会

北海道TMRセンター連絡協議会は10月29日、札幌市内で第10回定期総会および10周年記念事業を開催した。
全道各地のTMRセンター会員および関係者ら約200人が参加した。

同協議会は平成18年に、北海道におけるTMRセンターの拡大を含め、センター間での情報交換、新たにTMRセンターを組織化する酪農経営者および関係者に有益な情報を提供し、構成員の経営改善や地域農業の発展を図る目的で設立された。

同協議会の会員数は、法人正会員47、個人正会員11、賛助会員70で、道内各地で稼働している全TMRセンター(64センター)の73%を占めている(9月末現在)。

牧場の予定管理と経営成績の見える化を実現 「Farmnote」最新版を公開

2015 年 10 月 27 日

Filed under: — djito @ 5:54 PM ニュース

農業ITサービスを手掛ける株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役:小林晋也氏)は、PC・スマートデバイスで牛の個体・牛群管理が実現できる牛群管理システム「Farmnote」の最新版を発表。
牧場の予定管理を実現できる「Farmnote Today」を正式公開し、経営をリアルタイムに見える化できる「経営指針レポート」を公開した。
Farmnoteは、スマートデバイスへのタッチ操作だけで牧場経営を「見える化」できる酪農・肉牛農家向けの牛群管理システム。
ITが苦手でも簡単に利用できる。
Farmnoteはクラウドサービスとして提供されるため、スマートフォン・タブレット・PC問わず利用することができる。
詳しくは以下へアクセス。
http://farmnote.jp/press-release/20151023.html

アウトサイダー化と指定団体制度を議論 北海道農業経済学会シンポジウム

2015 年 10 月 17 日

Filed under: — djito @ 10:26 PM ニュース

HT北海道農業経済学会シンポS

北海道農業経済学会は10月17日、酪農学園大学で、「岐路に立つ地域農業–生乳流通の新展開を手掛かりに–」と題したシンポジウムを開催した。4名が報告講演を行なった。

●アウトサイダー化の背景と今後
清水池義治氏(名寄市立大学・准教授)は「指定団体制度下の生乳流通による市場成果と今後の可能性」と題して、現行の共販制度、需給調整、生乳の取引・価格交渉などについて、メリットとデメリットを解説した。
また、最近のアウトサイダー化の背景(ホクレンのプール乳価より高い乳価を得たい、乳業メーカーとの直接提携強化、生産者ブランドの展開)、アウトサイダー化の今後と評価を説明した。
際限ないアウトサイダー化は考えにくいながらも、アウトサイダー化の市場占有率が一定水準まで高まった場合、指定団体加入によらない補給金交付制度へ変更や、生乳計画生産の廃止につながる可能性もあることを示唆した。

●大規模経営は効率が決め手
三宅俊輔氏(道総研・十勝農業試験場・研究主任)は「根釧地域の酪農家経済の動向と発展の条件」と題して、生産規模と効率の関係、生産効率に関わる大規模経営の特徴などを報告した。
大規模経営においても再生産に課題を抱える経営があること、大規模経営の再生産については規模よりも効率による影響が強いことなどを解説した。
そして、規模拡大のメリットを生起できていない経営があるものの、上位層の経営は生産効率が高く、経産牛管理が良好であることを示した。

●自主流通(アウトサイダー)の台頭
茂木修一氏((株)MMJ・社長)は「北海道における生乳調達のメリットと背景」と題して、自主流通のネットワークを構築しているMMJの設立経緯とこれまでの歩み、大規模経営を直撃した平成18年の生産調整の実態などを解説。
MMJの方針は、「酪農家に第二の販売手段を提供すること。生乳を購入する乳業界に第二の仕入先を提供すること。これを続けることにより、自由な生乳流通ネットワークを実現し、将来業界を担うであろう酪農と乳業をつなぐ活発な自由市場を提供することである」と語った。
さらに、北海道産生乳は中国、ベトナム、インド、台湾などから引き合いが強く、アジア進出を準備していることを報告した。

●5年先を見通しながら対策を講じてきた
石橋栄紀氏(浜中町農協・組合長)は「地域農業の発展と一元集荷体制の課題」と題して、浜中町農協のこれまでの取り組みと成果を報告。
酪農継承には優秀な人材確保が最大の課題であり、優秀な経営者を育成する体制を整備してきたこと、5年先を見通しながら対策を講じ、新規就農(家族および法人)を促進してきたこと、また消費者に選ばれる生乳生産を目指して実現してきたことを紹介した。
そして、「農業が地域の核になって、農協は地域作りのコーディネーターになる時代に入った」と語った。

民間部門農林水産研究開発功績者表彰――雪たね、アクトらが受賞

2015 年 10 月 14 日

Filed under: — djito @ 7:46 AM ニュース

農林水産省および公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会は、平成27年度(第16回)「民間部門農林水産研究開発功績者表彰」の各賞受賞者を決定した。

農林水産技術会議会長賞では、「牧草サイレージ不良発酵原因の解明とサイレージ用乳酸菌の開発」北村亨氏(雪印種苗株式会社微生物研究グループ)、農林水産・食品産業技術振興協会会長賞では、「厳冬期でも凍結しない環境配慮型車両消毒装置の開発」内海洋氏(株式会社アクト)・山田幸雄氏(同)・関村徹氏(同)・田中一郎氏(元帯広畜産大学[現:帯広信用金庫])などが受賞した。

詳しくは下記へ。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/151007_2.htm

3D図面・3D動画 Webサイトを大幅リニューアル コーンズ・エージー

2015 年 10 月 9 日

Filed under: — djito @ 10:56 AM ニュース

04修正版

(株)コーンズ・エージーは、Webサイトのビジュアルを刷新し、以下の機能を新設した。
●どこからでもスマホサイトでアクセスできる。
●最新酪農システムをフル装備した3D「オートメーション牛舎プラン」を新設。
2D図面ではわかりにくい規模別の牛舎レイアウトが、3D図面や3D動画、実際の施工写真で統合的に理解できる。
●作業シーンごとのイラストから製品を探せる検索機能。
●海外の酪農事情や牧場、展示会など、最新の酪農情報の海外レポート、など。

アクセス先:http://www.cornesag.com/

全道グランドチャンピオンは豊富町・佐藤牧場の14歳の名牛ハーゲン

2015 年 9 月 20 日

Filed under: — djito @ 3:13 PM ニュース

全道共進会1S
全道共進会2S

北海道ホルスタイン農協主催の「2015北海道ホルスタインナショナルショウ」が9月19・20日、安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催された。
道内各地区の予選を勝ち抜いたホルスタイン種約400頭、ジャージー種約50頭が一堂に会し、乳牛としての資質を競い合った。

今回のオフィシャル・ジャッジはカラム・マッキンベン氏(カナダ・ルックアウト牧場)、アソシエート・ジャッジは稲山智明氏(北海道ホルスタイン農協)が務めた。

ホルスタイン種の部でグランドチャンピオンに輝いたのは、成年クラス(6歳以上)の1等賞1席でありシニアチャンピオン、豊富町・佐藤道寛氏出品のレスポアール レーガンスター ハーゲン(父:レーガンクレスト エルトン ダーハム ET)。
オフィシャル・ジャッジのマッキンベン氏は、「14歳とは人間でいえば100歳を超える高齢牛。それにもかかわらず優れたバランスを保ち続けているのは驚異。世界のビッグ・ショウで今なお活躍できる」と絶賛した。

リザーブ・グランドチャンピオンは、シニア2歳クラスの1等賞1席でありインターミディエイトチャンピオン、清水町・(有)田中牧場出品のTMF ナデイル アツト アンナ エコー(父:メープルダウンズアイ GW アツドウツド ET)。

 各部門のチャンピオンは以下のとおり(出品者の敬称略)。
【ホルスタイン種】
《ジュニアチャンピオン》エンブレムK ブローカウ ジヤステイナ(大樹町・穀内隆志)
《リザーブ・ジュニアチャンピオン》DH チヤンス メイク ET(北見市・山内誠)
《インターミディエイトチャンピオン》リザーブ・グランドチャンピオン牛
《リザーブ・インターミディエイトチャンピオン》グランデール アストロ ルデイー ロイ(北広島市・岩田政彦)
《シニアチャンピオン》グランドチャンピオン牛
《リザーブ・シニアチャンピオン》TMF セプテニー チーズ アトウツド フオーゼ ET(清水町・(有)田中牧場)

【ジャージー種】
《ジュニアチャンピオン》クローバー クリストフアー ロビン(大樹町・(株)松本牧場)
《リザーブ・ジュニアチャンピオン》TMF アサナベ ルイス ハイアード ララ(清水町・(有)田中牧場)
《シニアチャンピオン》J ライトホープ リギンズ ウルル(帯広市・(株)十勝加藤牧場)
《リザーブ・シニアチャンピオン》キヤミオー アクシヨン イアトーラ(北広島市・岩田政彦)

千歳 細澤牧場 ミルキーベル 東京初出店

2015 年 9 月 17 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:00 AM ニュース

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農事組合法人細澤牧場は、9月18日よりグランドオープンの「EXITMELSA」8階フロアにて、ソフトクリームショップ「千歳 細澤牧場 ミルキーベル」を出店する。北海道千歳市にある本店、千歳の道の駅支店に次ぐ3号店で、東京初出店となる。
同店では、搾りたての生乳で独自の加工を研究したオリジナル生乳ソフトクリームをはじめとするスイーツと、牧場料理を提供する。

【場所】
千歳 細澤牧場 ミルキーベル
東京都中央区銀座5-7-10  EXITMELSA(イグジットメルサ)8階

一番大切な要素は「誰が育てるか」~三学会が「哺育・育成」の合同シンポジウム~

2015 年 9 月 13 日

Filed under: — djito @ 3:29 PM ニュース

子牛シンポジウム

北海道畜産草地学会、日本畜産学会、北海道獣医師会は9月12日、酪農学園大学で、「乳用子牛における群管理のポイントと取り組み事例」をテーマに合同シンポジウムを開催した。
「初乳」「ワクチネーション」「哺乳量・濃度」「環境」をキーワードとして、以下の5名が講演し、総合討論で意見が交わされた。

「哺乳子牛の衛生管理と疾病対策」酪農学園大学獣・大塚浩通准教授
「哺乳子牛の栄養管理と寒冷対策」根釧農業試験場・大坂郁夫研究主幹
「データを利用した乳用子牛・育成牛の群管理」(株)シー・ブライト・桐山靖朗代表取締役
「乳牛の預託哺育農場における下痢症の発生要因と予防対策」十勝NOSAI・森山友恵獣医師
「一に栄養、二に環境、三・四がなくて、五に予防」標茶町育成牧場・類瀬光信場長

十勝管内・豊頃町の酪農家(構成員)16戸から哺育・育成管理を受託している(株)シー・ブライトの桐山代表取締役は、導入時の血清TP(総蛋白質)濃度が酪農家ごとで大きく異なること、その血清TPは初乳の種類や量に影響されていること、血清TP濃度が高いと疾病発症率が少なくなることなどを紹介した。
同社は、構成員にデータを開示して、自分の子牛の血清TPが、ほかの牧場の子牛と比べて高い・低いがわかるようにしている。

北海道最大級の受託頭数を誇る釧路管内・標茶町育成牧場の類瀬光信場長は、シュガースポットの出たバナナを裏ごししてペットボトルで冷凍保管しておき、子牛の調子がすぐれないときにミルクに溶いて飲ませると効果的であること、バナナ粉末入りの代用乳を利用していること、育成牛用TMRには納豆菌を混合していることなどを紹介した。
子牛を育てるうえで一番大切な要素は、「誰が育てるか」に尽き、その人は、決められたことをやり通す意志の強さと、生命を愛しむ心がなければならないと語った。

フリーストール普及率25.4%、パーラー普及率24.1%――北海道

2015 年 9 月 2 日

Filed under: — djito @ 7:48 AM ニュース

フリパラ調査

北海道農政部畜産振興課は9月1日、「新搾乳システムの普及状況について」(通称、フリパラ調査)を公表した。
これは、今年2月1日現在の道内搾乳農家6129戸のうち、フリーストール牛舎・ミルキングパーラー(搾乳ロボット含む)を導入している全農家を対象に調査を実施したもの。

ミルキングパーラーを導入している酪農家は1478戸(道内搾乳農家比24.1%)、フリーストール牛舎を導入している酪農家は1555戸(同25.4%)、そのうち両方とも導入している酪農家は1469戸(同24.0%)で、昨年に比べて10戸増加している。

搾乳ロボット導入戸数は年々増加しており、150戸に導入されている。

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