一番牧草の収穫、真っ最中

2011 年 6 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 5:46 AM 未分類

一番牧草の収穫が全道各地で始まりました。
道央は今週がピークです。

春先の長雨や低温で牧草の生育が心配されていましたが、石狩農業改良普及センターによれば、「現時点でのチモシーは軟弱徒長ぎみ。草丈は平年並み、収量は95から96%」だそうです。

この牧草が、今年度の生乳生産量を大きく左右するだけに、高栄養・高収穫を願うばかりです。

DDGSの需給状況と活用情報を提供/アメリカ穀物協会

2011 年 6 月 23 日

Filed under: — djito @ 1:10 PM 未分類

アメリカ穀物協会は22・23日に、札幌と東京で「米国産DDGSワークショップ2011」を開催し、飼料業界関係者や研究者など多数が参加した。
このワークショップは毎年、米国産DDGS(ドライド・ジスチラーズ・グレイン・ソリュブル:穀物のアルコール醸造副産物)の需給、流通、使用などに関する情報を穀物ユーザーに提供するために、専門家を招へいして開催しているもの。

今回は、DDGS供給会社である米国CHS社のスティーブ・マーカム氏が「DDGS需給見通し」、サウスダコタ州立大学のケント・カルシャー氏が「乳牛用TMRに配合するDDGS」、兵庫県立農林水産技術センター・淡路農業技術センターの生田健太郎氏が「日本における乳牛でのDDGSの給与効果」、群馬県畜産試験場の後藤美津夫氏が「採卵鶏へのDDGS配合飼料の給与試験」と題して報告した。

スティーブ・マーカム氏は、「昨年は生産量、国内使用料、輸出量において記録的だった」と需給ともに伸びていることを報告。
さらに輸出においては去年、中国へ約253万t、メキシコへ約164万t、カナダへ約100万t、韓国へ約27万t、ベトナム、トルコ、タイ、アイルランド、インドネシア、そして日本へと輸出量が伸びたことを示した。
ちなみに日本は昨年、約25万tのDDGSを輸入している。

詳報はDairy Japan 8月号で。

牧場ディスプレイ

2011 年 6 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 7:00 AM 未分類

十勝管内のS牧場は、牧場の各所に楽しいディスプレイ(装飾)が施されています。
事務所内外の壁に飾られた写真、ボード、ポップアートは見事なセンスです。
これらのディスプレイ、農場を訪問した人たちの目を楽ませてくれるだけでなく、牧場の家族全員が酪農生活を楽しんでいるものです。

6月は牛乳月間。
楽しい農場&美味しい牛乳を、どんどんPRしましょう。

牧場は太陽光発電に最適です!

2011 年 6 月 10 日

Filed under: — maetomo @ 6:36 AM 未分類

北海道江別市の関ファームは先月、52頭繋ぎ牛舎の屋根に160枚から成る20kw発電規模の太陽光発電のソーラーパネルを設置しました。
このシステムは本田技研工業(株)の系列会社である(株)ホンダソルテック製で、販売・施行は(株)アクト(本社/北海道帯広市)です。

導入のきっかけは、同牧場が所属するサツラク農協(札幌市)青年同志会の勉強会で、酪農を消費者にアピールしていくうえで「エコ」がテーマとなり、もともと「牧場は太陽光発電に最適な条件にある」と考えていた同牧場が試算モデルになったことと、今なら国の補助と売電価格の優遇があることでした。

同牧場は、発電された電力を牛舎と住宅に分けて利用しています。
牛舎では搾乳ユニット自動搬送装置の充電と電燈で利用していますが、発電量はそれをはるかに上回り、余剰分は買価の2倍の価格で売電しています。

同牧場の川口谷さんは、このシステムを導入してから「節電を心がけるようになった。10年間で投資を回収できる試算だが、今のところ、すでにその上を行っている」と言います。
また夏は、パネルにより屋根から牛舎内に伝わる放射熱が和らぎ、暑熱対策となることも期待しています。

6月は「牛乳月間」/一人ひとりが消費拡大に努めよう

2011 年 6 月 3 日

Filed under: — maetomo @ 6:01 AM 未分類

6月1日は「牛乳の日」、6月は「牛乳月間」ですね。
6月2日付け「DJニュース」にあるように、その「牛乳の日」に北海道大学で、「乳の新たな価値創造」研究成果の報告会がありました。

そのなかの一つ、「牛乳およびルテイン強化牛乳による肥満因子の制御」(松本恵特任助教)は、メタボリックシンドロームと牛乳の関係で、健康志向の消費者に対してインパクトのあるものです。

その内容は以下です。
○牛乳を毎朝食時に飲用することによって、インスリンの働きを助け、糖代謝が改善された。
 これはラット試験だが、ヒトに換算すると250ml程度の容量で作用が確認できた。
○ヒト試験で、1カ月間毎朝「水」または「牛乳200ml」を飲用したところ、血液データ、体組成に変化はなかった。
 つまり、牛乳の飲用は、摂取エネルギーが増加しても、肥満を誘引しないことが確認された。
○ラット試験で、牛乳にルテイン(抗酸化性・白内障抑制・脂質代謝改善がある)を強化することにより、身体活動量が増加し、脂質代謝が改善された。
 ということは、「ルテイン強化牛乳」は、高齢者やスポーツ愛好者の健康飲料としてうってつけになる可能性がある。

こうした情報、そして6月5日に発刊されるDairy Japan 6月臨時増刊号「ミルクの本」を活用して、「牛乳月間」はとくに、一人ひとりが「口コミ」で消費拡大に努めましょう。

早くも扇風機

2011 年 5 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 6:26 AM 未分類

札幌市に隣接する江別市のN牧場は今週の25日、早くも牛舎に扇風機を回していました。
「牛は暑がりだからね」とNさん。
人が暑いと思う前に、毎年、今頃から、換気扇を回すそうです。

ところが例年並みでないのが畑作業です。
遅れに遅れました。
「昨日ようやくコーンを播種した。こんなに遅れた年は初めて」とNさんは話していました。

とうもろこし播種作業ピーク

2011 年 5 月 20 日

Filed under: — maetomo @ 6:02 AM 未分類


十勝です。
桜は満開、そしてサイレージ用とうもろこしの播種作業の真っ最中。
「雨と低温が続いて焦っていたよ」と満を持しての作業です。

北海道農政部は昨日、今シーズン第1回目の「農作物の生育状況」を発表しました。
それによると、牧草(草丈)、サイレージ用とうもろこし(播種)ともに平年より1日遅れとなっています。
乳牛の主食である粗飼料の出来は、生乳生産、酪農家経済を大きく左右するだけに、豊作を願うばかりです。

ただ、そうしたなか、どうしても頭の中をよぎるのは、東北・関東での牧草の放射性物質問題です。
現地のみなさんの胸中は、察しきれるものではありません。

原発事故の影響について酪農学園が緊急フォーラム

2011 年 5 月 14 日

Filed under: — djito @ 12:01 PM 未分類

酪農学園大学(北海道江別市、谷山弘行学長)は13日、「福島原子力発電所事故の影響を考える」と題し、食の安全・安心に関する緊急フォーラムを開催した。
学内はもとより、地自体、農業団体、一般市民など、学外からも多数が参加した。
同フォーラムは、福島原子力発電所の事故による放射性物質の汚染の広がりや避難区域が拡大されつつあることから、食品の安全・安心に関して正確な情報を提供し、具体的な対策についても知ることを目的としたもの。
放射線、環境、畜産、食品の観点から、以下の同大学4名の識者が講演した。

●人体への放射線影響と食品汚染の影響の評価について
林正信氏(獣医学群・放射線生物学)
●環境への影響について:汚染はどのように広がるのか
能田淳氏(獣医学群・環境衛生学)
●安全・安心な乳と乳製品の生産を目指して:北海道へのウシの移動などの取り組みについて
中辻浩喜氏(農食環境学群・家畜栄養学)
●震災などによる食品の流通と食品加工への影響について
鈴木忠敏氏(農食環境学群・消費経済学)

中辻氏は、「早急に対応すべき課題は、行政・農協・研究機関等の連携・協力体制の構築である。監視システムをきちんとつくり、風評被害対策として広報・啓蒙活動が重要であり、また暫定規制値自体の基準の根拠を再評価する必要もあると考えられる」と語った。

詳報はDairy Japan 7月号で

乳牛にとっての快適性:五つの項目を今すぐチェック!

2011 年 5 月 13 日

Filed under: — maetomo @ 6:07 AM 未分類

手軽にできる、乳牛にとっての快適性を評価する方法の一つを、根釧農業試験場の堂腰顕研究主任に、実際に現場で解説してもらいました。
ご協力いただいたのは、網走市の居内牧場です。

〈快適性の評価〉その1「牛床横臥率」
フリーストールの場合は、牛床にいる牛のうち、佇立している牛が何割いて、横臥している牛が何割いるかを見ます。
タイストールの場合は、何もせずに佇立している牛が何割いて、横臥(牛床で座って休息)している牛が何割いるかを見ます。
なお、タイストールでは、エサを食べている牛は、採食を目的として立っているので除外します。

給飼後、ほとんどの牛が採食を終えた時点で、8割以上の牛が横臥していれば、牛にとって快適であると判断します。
7割以下は問題あり、です。

当牧場では、給飼後、約2時間で約9割の牛が横臥しており、「牛にとって、かなり快適である」と判断されました。

〈快適性の評価〉その2「飛節の状態」
〈快適性の評価〉その3「牛体の汚れ具合」
〈快適性の評価〉その4「起き上がり方」
〈快適性の評価〉その5「空気(換気)」

詳しくは、Dairy Japan 6月号で。

地元企業とJA浜中町とのコラボ農場「酪農王国」

2011 年 5 月 6 日

Filed under: — maetomo @ 6:04 AM 未分類

先週に続き、全国に先駆けた各種の取り組みで知られる釧路管内・JA浜中町での話題です。

JA浜中町は5年後をシミュレーションしたら、20戸ほどがリタイアすることがわかりました。
そうなると、そこに新規就農者が今のペースで毎年入っても、戸数および生産の減少は避けられず、遊休農地が発生することも予想されます。
その対策として、同JAは、法人企業の新規参入を促すことを考えました。

しかし、他産業の法人がいきなり参入できるわけがありません。
酪農のノウハウをしっかり学んでもらう場が必要です。
そのために設立したのが農業生産法人「酪農王国」です。
いわば法人企業が新規参入するための研修牧場です。

地元の9社(法人)に出資してもらい、現在は、そのうち3社(土木建設業2社、運送業1社)から研修生を派遣してもらっています。
さらにそのうちの2社は、すでに農業法人を立ち上げました。

昨年10月に稼働した「酪農王国」は、近々300ベッドがいっぱいになります。
3年後には年間2800tの生乳生産を見込んでいます。

詳しくは、Dairy Japan 6月号で。

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