近年の現場ニーズから誕生した削蹄会社

2011 年 7 月 15 日

Filed under: — maetomo @ 6:10 AM 未分類

「いつ来るのかわからないから困る」「年に3回来てほしい」「きちんと定期的に来てほしい」「もう少し早く終わってほしい」「フリーストールに合った蹄にしてほしい」「牛にストレスをかけないでほしい」「バイオセキュリティに注意してほしい」…等々。
規模拡大が進み、頭数規模が増えてくると、削蹄に対して、心中そう思っている農場は多いのでは?
そうした要望をかなえるべく、富良野市の酪農家有志により12年前に設立されたのが、削蹄会社・(有)ライズです。

冒頭のような現場ニーズに応えるのはもちろん、大規模農場の定期削蹄(年3回)にもきちんと対応しているという評判を聞き、今週、取材してきました。
現場は十勝管内、経産牛約850頭の牧場です。

牛舎の外には削蹄枠が2台。
ベッド側通路の隅がホールディング・エリア(待機場)です。
削蹄を待つ牛の拘束時間を短くして、極力ストレスを与えないようにしています。

牛たちは、とてもスムーズに削蹄枠に入って行きます。
そして前肢・後肢を同時に削蹄するので、非常にスピーディ。
削蹄を終えた牛たちは飼槽側通路に戻り、いつものようにエサを食べ、水を飲み、そしてベッドでリラックスしています。
流れるような、その一連の作業は見事でした。

詳報はDairy Japan 9月号で。

被災した酪友にエールを送り、いっそうの絆(きずな)を

2011 年 7 月 14 日

Filed under: — djito @ 10:08 PM 未分類

全国酪農青年女性会議と全国酪農業協同組合連合会(全酪連)の主催による「全国酪友フォーラム/がんばろう日本の酪農」が14日、札幌市内で開催され、全国から360名を超える酪農家や関係者が参加した。

同会議は例年、「全国酪農青年女性酪農発表大会」を開催しているが、今年は震災の影響を考慮して来年に延期した。しかし復興が徐々に進むなかで、「自粛ムードが続いていては前に進めない」という被災地からの声もあったことから、被災者にエールを送り元気になってもらおうと、このフォーラムが企画された。

同会議委員長の大井幸男氏は開会式で、「宮崎県の口蹄疫および東日本大震災で被災された酪友の気持ちを共有し、みんなに元気を与え、みんなから元気をもらえるフォーラムにしよう」と挨拶した。

その後、宮崎県の口蹄疫発生農場およびワクチン接種農場として、黒木俊勝氏(川南町)と佐田みり子氏(新富町)が「口蹄疫を経験して」と題して報告。
また、震災被災農場として、住宅も牛舎も津波で失い今も避難生活を続けている及川義紀氏(宮城県気仙沼市)が「東日本大震災の体験」、放射能汚染で生乳廃棄を余儀なくされた橘富士子氏(茨城県水戸市)が「頑張っぺ茨城、頑張っぺ酪農」、住宅が全壊したうえに自給飼料の放射能汚染と風評被害の問題を抱えている鈴木正隆氏(福島県矢吹町)が「ふくしまの酪農負けねえぞ」と題して報告した。

涙を流しながらの報告に、フロアの参加者からは「これほど泣いたフォーラムは、今までになかった。酪農を愛する想いは酪友共通のもの。ぜひ酪農を再開してほしいし、できるかぎり応援していきたい。それが仲間だ」などの応援メッセージが送られた。

詳報はDairy Japan 9月号で。

「換気」と「保温」を考えた哺育牛施設

2011 年 7 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 5:58 AM 未分類

哺育牛の飼養において「換気」と「保温」の両立は、なかなかむずかしいもの。
そこで根室管内・K牧場は考えました。
それはカーフハッチと片屋根のシェッド(小屋)によるものです。
夏はシェッドを開放し、カーフハッチの上屋根も外します(コンパネを引き抜く要領)。
シェッドは軒が開いているので(オープンイーヴ)、風が通って快適です。
冬はシェッドをカーテンで閉じ、カーフハッチは上屋根を入れて、適度な保温が可能です。
そのとき管理者は横のドアから出入りします。

黒酢のミルク割り

2011 年 7 月 1 日

Filed under: — maetomo @ 5:47 AM 未分類

私事で恐縮ですが、健康診断の結果が今週、送られてきました。
健康診断を受ける1カ月前から態勢を整えたにもかかわらず、血圧、メタボ、コレステロールなどに「注意」のマーク。
何とか改善したいものです。

そこで目をつけたのが「酢」。
「酢」は、内臓脂肪ダイエット効果、高血圧改善効果、栄養吸収アップ効果、抗酸化力、血液サラサラ効果などが実証されています。

ただし、そのまま飲むのはムリです。
そこで最近TVコマーシャルで流れている「黒酢をさまざまな飲み方で…」のうち、「ブルーベリー味の黒酢」+「牛乳」をつくりました。

これは美味いです!
酢が苦手な人でも大丈夫。
ドリンク・タイプのヨーグルト的で、ゴクゴク飲めます。

これは牛乳の消費拡大にも一役買います。
今日から7月――6月の牛乳月間は終わりましたが、引き続き、牛乳の消費拡大口コミ作戦を続けましょう。

一番牧草の収穫、真っ最中

2011 年 6 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 5:46 AM 未分類

一番牧草の収穫が全道各地で始まりました。
道央は今週がピークです。

春先の長雨や低温で牧草の生育が心配されていましたが、石狩農業改良普及センターによれば、「現時点でのチモシーは軟弱徒長ぎみ。草丈は平年並み、収量は95から96%」だそうです。

この牧草が、今年度の生乳生産量を大きく左右するだけに、高栄養・高収穫を願うばかりです。

DDGSの需給状況と活用情報を提供/アメリカ穀物協会

2011 年 6 月 23 日

Filed under: — djito @ 1:10 PM 未分類

アメリカ穀物協会は22・23日に、札幌と東京で「米国産DDGSワークショップ2011」を開催し、飼料業界関係者や研究者など多数が参加した。
このワークショップは毎年、米国産DDGS(ドライド・ジスチラーズ・グレイン・ソリュブル:穀物のアルコール醸造副産物)の需給、流通、使用などに関する情報を穀物ユーザーに提供するために、専門家を招へいして開催しているもの。

今回は、DDGS供給会社である米国CHS社のスティーブ・マーカム氏が「DDGS需給見通し」、サウスダコタ州立大学のケント・カルシャー氏が「乳牛用TMRに配合するDDGS」、兵庫県立農林水産技術センター・淡路農業技術センターの生田健太郎氏が「日本における乳牛でのDDGSの給与効果」、群馬県畜産試験場の後藤美津夫氏が「採卵鶏へのDDGS配合飼料の給与試験」と題して報告した。

スティーブ・マーカム氏は、「昨年は生産量、国内使用料、輸出量において記録的だった」と需給ともに伸びていることを報告。
さらに輸出においては去年、中国へ約253万t、メキシコへ約164万t、カナダへ約100万t、韓国へ約27万t、ベトナム、トルコ、タイ、アイルランド、インドネシア、そして日本へと輸出量が伸びたことを示した。
ちなみに日本は昨年、約25万tのDDGSを輸入している。

詳報はDairy Japan 8月号で。

牧場ディスプレイ

2011 年 6 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 7:00 AM 未分類

十勝管内のS牧場は、牧場の各所に楽しいディスプレイ(装飾)が施されています。
事務所内外の壁に飾られた写真、ボード、ポップアートは見事なセンスです。
これらのディスプレイ、農場を訪問した人たちの目を楽ませてくれるだけでなく、牧場の家族全員が酪農生活を楽しんでいるものです。

6月は牛乳月間。
楽しい農場&美味しい牛乳を、どんどんPRしましょう。

牧場は太陽光発電に最適です!

2011 年 6 月 10 日

Filed under: — maetomo @ 6:36 AM 未分類

北海道江別市の関ファームは先月、52頭繋ぎ牛舎の屋根に160枚から成る20kw発電規模の太陽光発電のソーラーパネルを設置しました。
このシステムは本田技研工業(株)の系列会社である(株)ホンダソルテック製で、販売・施行は(株)アクト(本社/北海道帯広市)です。

導入のきっかけは、同牧場が所属するサツラク農協(札幌市)青年同志会の勉強会で、酪農を消費者にアピールしていくうえで「エコ」がテーマとなり、もともと「牧場は太陽光発電に最適な条件にある」と考えていた同牧場が試算モデルになったことと、今なら国の補助と売電価格の優遇があることでした。

同牧場は、発電された電力を牛舎と住宅に分けて利用しています。
牛舎では搾乳ユニット自動搬送装置の充電と電燈で利用していますが、発電量はそれをはるかに上回り、余剰分は買価の2倍の価格で売電しています。

同牧場の川口谷さんは、このシステムを導入してから「節電を心がけるようになった。10年間で投資を回収できる試算だが、今のところ、すでにその上を行っている」と言います。
また夏は、パネルにより屋根から牛舎内に伝わる放射熱が和らぎ、暑熱対策となることも期待しています。

6月は「牛乳月間」/一人ひとりが消費拡大に努めよう

2011 年 6 月 3 日

Filed under: — maetomo @ 6:01 AM 未分類

6月1日は「牛乳の日」、6月は「牛乳月間」ですね。
6月2日付け「DJニュース」にあるように、その「牛乳の日」に北海道大学で、「乳の新たな価値創造」研究成果の報告会がありました。

そのなかの一つ、「牛乳およびルテイン強化牛乳による肥満因子の制御」(松本恵特任助教)は、メタボリックシンドロームと牛乳の関係で、健康志向の消費者に対してインパクトのあるものです。

その内容は以下です。
○牛乳を毎朝食時に飲用することによって、インスリンの働きを助け、糖代謝が改善された。
 これはラット試験だが、ヒトに換算すると250ml程度の容量で作用が確認できた。
○ヒト試験で、1カ月間毎朝「水」または「牛乳200ml」を飲用したところ、血液データ、体組成に変化はなかった。
 つまり、牛乳の飲用は、摂取エネルギーが増加しても、肥満を誘引しないことが確認された。
○ラット試験で、牛乳にルテイン(抗酸化性・白内障抑制・脂質代謝改善がある)を強化することにより、身体活動量が増加し、脂質代謝が改善された。
 ということは、「ルテイン強化牛乳」は、高齢者やスポーツ愛好者の健康飲料としてうってつけになる可能性がある。

こうした情報、そして6月5日に発刊されるDairy Japan 6月臨時増刊号「ミルクの本」を活用して、「牛乳月間」はとくに、一人ひとりが「口コミ」で消費拡大に努めましょう。

早くも扇風機

2011 年 5 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 6:26 AM 未分類

札幌市に隣接する江別市のN牧場は今週の25日、早くも牛舎に扇風機を回していました。
「牛は暑がりだからね」とNさん。
人が暑いと思う前に、毎年、今頃から、換気扇を回すそうです。

ところが例年並みでないのが畑作業です。
遅れに遅れました。
「昨日ようやくコーンを播種した。こんなに遅れた年は初めて」とNさんは話していました。

« 前ページへ次ページへ »

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.