総額5億円の被災酪農支援
2011 年 8 月 3 日
中央酪農会議(以下、中酪)は8月3日、東日本大震災で被害を受けた酪農家への支援として総額約5億円を東北・関東両生乳販連へ贈呈した。このうち酪農家が拠出した支援金は4億9387万4395円、一般消費者らからの見舞金は2238万5317円だった(一般消費者からの義援金は1204万7106円、酪農関係団体役職員からの義援金は1033万8211円)。
贈呈に際し中酪・尾形文清副会長は、「東日本大震災で東北・関東は大きな被害を受けた。廃棄乳は合計で2万3000t、金額にして20億円以上の被害を生んだ。何とかして仲間の支援をしたく酪農家に拠出を募った」と被災地域の酪農支援の背景を話し、「今、生乳需給はひっ迫しており、生産が追い付かない。だからこそなおさら、東北と関東の生乳生産の基盤を一日も早く回復させてほしい」とエールを送った。
贈呈を受けた関東生乳販連・奥澤捷貴会長、東北生乳販連・但野忠義会長はそれぞれ、被害実態などを説明した。このなかで両会長は原発事故による放射性物質の問題について、早急かつ十分な補償が必要だと話した。両生乳販連は放射性物質による生乳廃棄に伴う乳代補償としてすでに東京電力に賠償請求したが、現段階では仮払いとして請求額の50%しか支払われていない。
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