粗飼料支援の輪がつながる

2011 年 6 月 24 日

Filed under: — djito @ 2:52 PM ニュース

「1番草は放射性物質に汚染されたため全量廃棄。2番草も検査結果待ち。1番草がないので6月いっぱいで手持ちの飼料がなくなる」(宮城県丸森町・酪農家)
「1番草は全量廃棄。2番以降もあてにできない」(栃木県那須塩原市・酪農家)

このように原発事故に伴い粗飼料が不足し、窮地に陥っている酪農家がたくさんいる。
しかし、そうした現地の窮状や支援要請は表に出にくいのが現実だ。

そこで酪農学園大学の高橋圭二教授(酪農学科・農業工学研究室)は、そうした被災地の酪農家の情報を現地の酪農団体や同大学卒業生・在校生などを通して集め、それらを北海道内の酪農家をはじめ関係団体に伝え、支援協力を要請する活動を行なってきた。
その要請に応える支援が本格的に始動した。

その一つは、北海道TMRセンター連絡協議会(近藤三男会長)での対応。同協議会は、会員の各TMRセンターに余剰粗飼料の提供を募ったところ、24日に、根室管内・中標津町の二つTMRセンター〔中標津ファームサービス(長渕重樹代表)、開陽D・A・I(齋藤一美代表)〕から支援飼料が、宮城県丸森町の酪農組合へ送られた。

「今後も被災地の酪農家と北海道の酪農家を情報で結び、支援の輪をつなげていきたい」と同教授は話す。

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