ワークライフバランス実現へ

夜中の分娩は精神的肉体的負担も大きく、日常作業に影響が出る可能性もあります。また、異常産の発見の遅れによる死産のリスクも高くなることも考えられます。そこでおすすめしたいのが、Dairy Japan12月号で紹介する技術情報。ICT機器の活用と合わせて昼間分娩誘起による分娩監視の強化と省力化を検証した技術情報です。

本稿の著者は、昼間に分娩が集中し、さらに分娩予知通知システムを併用することで無監視分娩は発生しないという結果をまとめています。農場のワークライフバランスを向上させるためにも、ぜひご一読を。

11月20日過ぎ頃に読者の皆様のお手元にお届けします。ご期待ください。

生産現場により近い環境で研究

先日、訪れた静岡県のN農場は、大学の研究農場として乳牛の飼養管理、栄養に関する研究や、実習生達の受け入れなどが行なわれています。

農場の飼養管理を担当するHさんは「実際の生産現場と同等の管理で、泌乳量や分娩間隔を適切に管理することを意識している」と話してくれました。

たしかに、試験で結果が出た場合でも、産乳量の多い牛と少ない牛では結果が違うかもしれません。研究者のMさんは「実際の酪農家さんのように、現場に近い環境で研究した結果は、そのまま現場に還元できて良い」とのこと。

管理技術を高める裏側には、さまざまな人の情熱が注ぎ込まれていました。

次号の増刊号『DairyPROFESSIONAL Vol.22』をお楽しみに!

国旗

釧路管内の(株)伊藤デイリーは、フィリピン人技能実習生のために同国国旗を掲揚しています。
「皆、想像以上に喜んでくれている」とのこと。
海外視察に行った際に、日の丸を用意して迎えてくれて感激したときの経験から思いついたそうです。

なお、この写真、撮影しようと思ったときに、ちょうど風が吹いてくれました。
まさに、追い風でした。
※詳しくはDairy Japan 11月号

新刊『ちょっとした酪農の話』入荷いたしました!

 大変お待たせいたしました!
 永井照久先生の新刊『ちょっとした酪農の話 現場情報――何が大切? どう使う?』が刷り上がってまいりました。
 ご予約いただいていたお客様より順次発送を開始いたしております。
 お手元に届くまで、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。


『ちょっとした酪農の話 現場情報――何が大切? どう使う?』
 永井 照久(釧路農業協同組合連合会 酪農技術支援室長)著
 B5判/248頁
 定価3,630円(送料弊社負担)
 ご注文はこちらから
 Amazon.co.jpの商品ページはこちら(注:現在は在庫がございませんのでご注意下さい。)

エネルギーの自給を

バイオマスプラントというと、大規模農家のお話と思う方が多いと思います。実際、私もそうしたイメージを持っていました。
しかし、先日お邪魔した兵庫県のY牧場は経産牛40頭、育成牛20頭規模でバイオマスを導入しています。
Y牧場は神戸市の閑静な住宅街に隣接した牧場。そのため、環境対策には必然的に力が入ります。
牛舎で出た糞尿は固液分離し、固形分は堆肥化、液分はバイオマスの原料となります。また、野菜くずや排水も原料に。
それらをバイオマスユニットで加温・発酵させ、メタンガスを回収します。このメタンガスをボイラーの熱源などとして利用しています。
消化液は液肥として自家産野菜の栽培に利用するほか、近隣の耕種農家や水稲農家でも利用され、その質は高く評価されています。
Yさんは持続可能な農業のためには、循環可能な農業にすべきと言い、さらに「いつ、どんな災害が起こるかわからない」とも言い、エネルギーの自給も高めたいと話してくれました。
詳細はDairy Japan12月号で。