先日、本誌など酪農乳業専門誌の記者の皆様と宮崎県にうかがいました。
写真はその視察先の1軒である白水舎乳業で撮影させていただいた一コマです。
牛乳瓶をリサイクルして作られたイアリングで、とても可愛らしかったため、思わずスマホのシャッターを切りました。奥に見える牛乳瓶の青地部分が効果的に活かされたイアリングは、見た目にも爽やか。暑い夏に耳元を飾るにはピッタリのアクセサリーではないでしょうか。
白水社乳業は大正8年に酪農を開始したことに端を発する歴史ある乳業メーカー。牛乳はもちろん、牛乳と麹から作った発酵乳飲料(牛乳甘酒)「百白麹」といったユニークなアイテムも発売するなど、商品開発を活発に進めているそうです。こうした各地の取り組み、ぜひこれからも取材したいものです。
コーヒー粕サイレージ

とある酪農家のKさんからこんな質問が「コーヒーの出がらしを畜産で活用している事例はありますか?」とのこと。
まれに敷料や臭気対策で牛舎に散布している例は聞きますが、確かに、昨今コンビニやカフェでて月にドリップコーヒーが飲めるようになり、その残さはかなり増えていることでしょう。
たまたま取材に出掛けていた際に出会った酪農家さん、なんとコーヒー粕をサイレージにして給与しているではありませんか。なんでも、コーヒーに含まれるポリフェノールが牛の健康増進に一役買っているのだとか。その酪農家さんは、コーヒー粕サイレージを製造する会社から仕入れて給与していました。サプリメントのように少量給与し、かれこれ10年くらい継続して使用しているとのこと。
未利用資源を酪農で活用するという良い事例を見ることができました。ひょっとするとまだ身近な捨てられている物が、酪農に活かせるかもしれませんね。
金曜日は「大掃除の日」

釧路管内C牧場です。
毎週金曜日は「大掃除の日」。牛舎掃除やベッド消毒などを丁寧に行ないます。
写真はフレッシュ牛群。この日は金曜日で、掃除と消毒が丁寧に行なわれました。
こうした取り組みが奏功して、「乳房炎治療牛ゼロ」の月がたくさんあります。
※詳しくはDairy Japan 7月号で。
搾乳タオルをきちんと管理
7月号の取材で訪れた中国四国酪農大学校で撮影した一コマです。
ジメジメしやすいこの季節、とくに注意したいのは搾乳タオルの管理ですね。搾乳タオルの衛生状況は、乳房炎にも影響してしまいます。そこで興味深い「知恵と工夫」を教えてくれました。
搾乳タオルの洗濯前に洗濯機のごみ取りネットの点検清掃と、乾燥機の掃除もルーティーンにしていると言います。乾燥機のフィルターの目詰まりは乾燥不良などの元になります。そこで、写真のように洗濯機脇に家庭用掃除機を設置し、フィルターを掃除すると言います。
掃除機を乾燥機のフィルター掃除用として常に脇にセットしておくことがポイントです。掃除のたびに移動させると、面倒になり、掃除がおろそかになりがち。今からでも簡単に取り組める乳質維持の工夫でした。ぜひ、ご参考に。
生産費高騰に対して今できることは?
先日、酪農家さんとの話の中で「エサ代が年間で600万円以上上がった」という声を耳にしました。これは、日本人の平均年収より高いです。人が一人雇えるほどの値上がりは、一経営体にとっては非常に大きいです。
では、それに対して業界では何ができるでしょうか。たびたび耳にする「酪農乳業界が一丸となって」という言葉の中には誰の、どのような行動が必要なのでしょうか? 役割ごとに考えてみました。
酪農家は
今できる管理面、ロスを見つけ、ロスをなくすにはどうするか考え、実践する(こういう時にDairyJapanは役に立ちます)。
今、生乳1Kgが何円で買われ、一方で、生乳1Kgを作るには何円の飼料やコストがかかっているのかを改めて知り、外に強く発信する。
組合組織、指定団体は
酪農家がおかれている現状を正しく把握する。
乳業メーカーに対しての乳価交渉
根本的に出口対策となる策の模索
乳業メーカーは
酪農家がおかれている現状を正しく把握する。
積みあがる脱脂粉乳、バター在庫の新たな出口、消費方法を考え、実践する。需要がコロナ禍前に戻らなかった場合に備えた対策を考える。
酪農家がいなければ乳業メーカー、組合は成り立たないですが、逆もしかりですね。今一度、各々の状況を理解し、大勢が意思を発することで、変わるきっかけが生まれるのではないかと思います。
皆さんが考えつく対策やお考えも、ぜひ教えてください。