Dairy PROFESSIONAL 最新刊のご案内

2021年9月増刊号表紙

 Dairy Japan臨時増刊号《Dairy PROFESSIONAL》最新刊が発売されました。
 本誌をご購読いただいている皆様のお手元に届いた頃と思います。

 今回の特集は【乳牛の消化と吸収】
 乳牛の生産性を考えるうえで、採食した飼料の消化・吸収を理解することは重要なファクター。
 一方で、高度に改良された現在の乳牛の栄養管理は繊細で、ときにアシドーシスをはじめとする疾病のコントロールも必要となります。
 そこで本特集では、乳牛の消化と吸収をさまざまな角度から見直すため、八つの視点から考えます。

 今までの酪農情報誌の増刊号になかったスタイルで、より実用的に!
 タイムリーかつ収益向上につながる技術特集をはじめ、4カ月ごとの経営情報やマーケティング情報を整理し、酪農経営におけるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)、いわゆるPDCAサイクルに役立つ内容が満載の《Dairy PROFESSIONAL》。
 皆様のお仕事に、ぜひお役立てください。


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 Dairy PROFESSIONAL Vol.21(DJオンラインショップ)
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☆バックナンバーも大好評発売中! 
 Vol.20【特集】しない・させない・みずごさない 乳房炎対策
 Vol.19【特集】乳牛のモニタリング
 Vol.18【特集】農場のリスクマネジメント 他

水:DairyJapan9月号

【水】(DairyJapan9月号より)

連載「酪農キーワード」より8・9月号と続けてのテーマです。

日常皆さんは、どの程度「水」を意識していますか?私達も当然のように飲みますが、牛にとってもまた最重要な要素であることは間違いありません。

皆さんの農場では、どのように水を確保してるのでしょうか。井戸水や沢水でしょうか、水道水でしょうか。水道水は、水質に一定の基準が設けてあり、超安全です。水道を経由しない水では、河川、湖沼、地下水でそれぞれ水質に違いが出てきます。それぞれに特徴があり、適した浄化方法・浄化装置が違います。

たかが水、されど水です。乳牛は乳生産のためにも体の維持のためにも、毎日大量の水を摂取します。使用している水に不安を感じる人は、水処理を専門とする業者さんなどに調べてもらうと、最適な方法が見つかるかもしれません。

普段何気なく給与している水はベストな水なのか。特定の除去すべき物質に対応できているか、本稿で今一度確認してみるのはいかがでしょうか。

DairyJapan9月号はこちら

安全で快適な職場に:「こうすれば農場はもっとうまく回る」

【課題解決ミーティングの進め方】(書籍『こうすれば農場はもっとうまく回る』より)

皆さんは従業員同士、または家族間でのミーティングは実施していますか?

どのように進めたらよいのか、ミーティングを実施した結果、何につながるのかはっきりしないなんてこともあるのではないでしょうか。

著者である丸山純氏が代表を務める朝霧メイプルファームでは以下のようにミーティングを進めています。

本書では、牧場の改善やレベルアップを図る最高のタイミングは「何か問題が起きたとき」とされています。

・トラブル発生

・状況を全員に共有

・なぜ起きたか?解決策も含め全員が考える

・全員で共有し、農場としての解決案を考える

・解決案を実施する

・再度ミーティングをおこない、解決案に対して検証する

・さらなる解決案を模索する

という流れになります。

まさに「PDCA」サイクルの実践ですね。

ポイントは、トラブルを「誰かのせいにしないこと」。その人が100%悪いということはあまりなく、少なからずトラブルにつながる環境を排除することで未然に防げるということです。ミスが起こり得ない状況を作ることに意識を向けようとのことです。

『こうすれば農場はもっとうまく回る』

 

いつになっても勉強は必要

個人的なお話ですが、先日病院に行きました。医者の先生から「医療業界も情報は常に新しくなっていくので、町医者でも常に勉強をし続けなければ適切な治療ができなくなってしまう」と言われたことが印象に残りました。

過去に病院に行ったときは、「この症状はこうしておけば大丈夫!」という経験と感覚をもとにした診療が多かったような気がしていたので、なんとも新鮮でした。

何においても、同じお金や時間を使うなら、最善の選択ができるように勉強を続けておくというのは間違いなく重要だと思いました。酪農経営における選択をする場面でも、似たことが言えるのかもしれません。

フレッシュ牛の栄養管理:DairyJapan9月号

【アルバータ大学で行なった研究紹介】(P12)

7月号より集中連載でお届けしている本シリーズ最終回では、「フレッシュ牛の栄養管理を最適化する」ことをテーマにアルバータ大学で研究した結果を紹介しています。

クロースアップ期→フレッシュ期にそれぞれどのようなデンプンの濃度でエサを設計すればよいのか?本研究ではそれぞれ四つの組み合わせで(低デンプン→低デンプン、低→高、高→低、高→高)検証しています。

高→高が一番乳量が高まりそうだが代謝障害リスクも高まりそう、低→高だと急なエサ設計の変更でルーメンにストレスがかかる、など予測が立てられます。

それぞれの栄養管理の結果として、乾物摂取量、乳量、NEFA濃度、Hp(ハプトグロビン)濃度、SAA(血清アミロイドA・炎症につながるもの)濃度を表にまとめています。

本稿の試験結果では、低デンプン→高デンプンで一番乳量を高めたという結果になりました。しかし、以前の研究では、低デンプン→低デンプンが最も乳量を高めるとされています。結果に対して著者の大場真人氏も「驚きだった」と記しています。

なぜこのような結果になったのか?細かな解説と懸念される炎症や、給飼における重要なポイントは、本誌で確認してみてください。

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