バッチミルキング方式

 弊社がお届けする新しい酪農専門ウェブサイト『らくコネ』では、随時お役立ち情報を発信しています。本日(5月31日)は「ミニ酪農講座」の新コンテンツ、「杉野の部屋vol.2」をアップしました。広島大学の杉野利久先生と鈴木直樹先生が体細胞について解説しています。ぜひご覧ください。

https://rakuconne.net

 さて先日、三重県のA牧場さんにお邪魔しました。テーマは暑熱対策で、A牧場でもユニークな換気システムを取り入れたり、遮熱塗料で輻射熱を抑えるなどさまざまな取り組みをしていて、とても興味深く拝見しました。
そんなA牧場で、私自身初めて目にしたのは「バッチミルキング方式」です。 一般的には搾乳ロボットシステムを導入する際は、フリーカウトラフィックや誘導型のトラフィックで牛舎をデザインし、乳牛の自主性に任せて搾乳しますが、バッチミルキング方式は搾乳ロボットをミルキングパーラーのように利用する方式です。A牧場では8台の搾乳ロボットで1日3回搾乳。
お話しをお聞きし、また施設や搾乳を見させていただき、「搾乳ロボットを使いたいけど牛舎は従来のものを使いたい」「乳牛にはPMRではなくTMRを給与したい」といったケースで使い勝手が良いのではいかと感じました。
機械の性能や牛舎のデザイン、作業動線、それぞれを単独で考えるのではなく、トータルで農場デザインを考えることが今の酪農で大切なことだと再認識しました。