酪農・牛乳ファンを増やしたい

先日、東京都内で唯一、搾乳ロボットを導入しているS牧場を訪ねました。
平成17年に搾乳ロボットを導入してから、作業の効率化を図りつつ、酪農・牛乳乳製品ファンを増やしたいと酪農教育ファーム活動にも取り組んできました。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、現在は酪農教育ファーム活動は積極的に取り組めない状況ではありますが、毎年11月から春先にかけて数多くの受け入れを行なってきたとSさん。
そんなS牧場は今年2月、搾乳ロボットを最新モデルへと更新すると言います。最新モデルへの更新によって、より効率的な酪農へ転換できることはもちろん、「見せる牧場」として酪農イメージの向上にも積極的な展開を広げていくため、都や町とも協議を進めているそう。
搾乳ロボットのアップデートが完了したら、またぜひお邪魔したい牧場です。

【ルーメン内の炭水化物】–ちょっとした宣伝–その4

新刊『ちょっとした酪農の話』(永井照久著)は、一貫して酪農現場目線・牛目線での「ちょっとした話」が百話以上(見開き一話)。
そのなかの一話を「ちょっとしたご紹介」させていただきます。

ルーメン内の炭水化物】(P.42~43「PART 1スーパーカウたちのささやき」より)
《略》
 発酵場所を前胃に求めた乳牛にとって、ルーメンは主にセンイを分解するバクテリアに大いに活躍・増殖してもらうためのスペースとなっています。そのためバクテリアが住み心地の良い環境を提供し続けることを保証することが求められます。
 そのバクテリアが好む環境としては、嫌気状態、必要な栄養分の供給、十分な水分、適度な温度、正常域内のpH、不要物(バクテリアからの廃棄物)の速やかな除去、適度な攪拌(ルーメンの運動)、といった条件が必要です。
 とくに現在の乳牛たちは野生ではあり得ないほどデンプンを摂取できる機会を得たことから、管理面で十分に行き届かないとルーメン内の掃除(VFAへの対処)が追い付かず、pHが下がりやすいことが課題となりました。ルーメン内のバクテリアの機嫌を損ねると大抵ろくなことは起きません。
《略》

続きは、ぜひ本書をお買い求めください。
こ購入はこちらから。
https://dairyjapan.com/shop/products/detail/132

屋根の崩壊にご注意を!!

【屋根の崩壊にご注意を!!】

北海道道東地域や東北、北陸、中部地方など各地で天候が乱れており、大雪が発生しています。

私の住む札幌市では朝家を出て夜帰宅する頃には目の前の道路の車線が一つ減っていました……

地域によっては湿った重たい雪が降ることもあり、屋根が崩れてしまったというお話も耳にしました。

今シーズンは短期間で一気に雪が降る傾向にあるようです。

皆さん!早め早めの除雪を!そして除雪の際は安全確保に十分ご注意ください!

【しっかりと産休】–ちょっとしたご紹介–その3

新刊『ちょっとした酪農の話』(永井照久著)は、一貫して酪農現場目線・牛目線での「ちょっとした話」が百話以上(見開き一話)。
そのなかの一話を「ちょっとしたご紹介」させていただきます。

【しっかりと産休】(P.34~35「PART 1スーパーカウたちのささやき」より)
《略》
乾乳牛が休息できる環境の質の良さは、もっと重視されるべきでしょう。人も休日とはいえ、ちょくちょく緊急対応の呼び出しのある業務用ケータイが傍(かたわら)にあると、なかなか気分よく寛(くつろ)ぐというわけにもいきません。
《略》
それなりの乾乳牛の施設や管理では、生乳生産性や事故率はそれなりの結果にしかなりません。乾乳牛の発する生命力の輝きが農場の生産力を左右していると言っても過言ではありませんから、居住環境の満足度について乾乳牛に都度尋ねてみることは、農場の生産性を向上させられる最高の助言を得ることにつながるでしょう。
《略》
もちろん乾乳牛は休むばかりでなく、母体の中では胎児が急速に発育していますから、それを支えるためにタンパク質をはじめとする必要な栄養分の供給をしてやらなければなりません。必要とする代謝タンパクが不足すると、母牛は自らの体タンパクを動員してでも胎児の成育を補おうとしますので、腿(もも)の筋肉が細くみえるような牛は気になるところです。
《略》

続きは、ぜひ本書をお買い求めください。
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NRC 乳牛飼養標準 2021年 第8版

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて昨年末、待ちに待った『NRC 乳牛飼養標準 2021年 第8版』が米国で発刊されました。
前版(第7版)が発刊されたのは2001年ですから、20年ぶりの改訂です。
新刊は、『NASEM(National Academy of Science, Energy, and Medicine)Dairy 8』『Dairy NRC(National Research Council)2001』『Dairy v.8』などと呼ばれており、502ページの圧巻です(前版は382ページ)。

弊社は事前に和訳出版権を取得し、現在、日本の乳牛栄養研究者らで結成された「NRC翻訳チーム」に和訳作業を進めていただいております。
今夏発刊を目指しております。ご期待ください。