今週発売のDairy Japan6月号では、栃木県のISM Farmを取材しました。同牧場は開業獣医師・磯日出夫氏が代表を務め、約65頭の経産牛を飼養しています。今年2月にGEA社製の搾乳ロボットを導入し、省力化と高位生産を目指しているところです。
そして、来月発売のDairy Japan7月号は「最新酪農システム」として、搾乳機械・施設メーカーイチオシの牧場を3軒紹介します。
畜産クラスター事業などで、最新の設備や機械が脚光を浴びています。ぜひ、最新酪農システムのユーザーの声をこれからの経営のヒントにしてください。
投稿者: Tomohiro
要注目の「プリン体チェッカー」:明治が開発
株式会社 明治が4月7日に新発売した「明治プロビオヨーグルト PA-3」。「プリン体と戦うPA-3乳酸菌」は、プリン体を体内で吸収しにくい形に分解し、さらにプリン体を菌体内に取り込んで自らの増殖の栄養にするという(詳細はこちら)。
プリン体といえば、過剰摂取が「痛風」の原因になることから、気にする方も多いはず。これから気温も上がって、ビールがおいしくなる時期だけに、プリン体を減らしてくれるヨーグルトは、要チェックです。
そして、筆者が最も注目したのは、同社が開発した「プリン体チェッカー」。iPhoneやAndroid搭載のスマートフォンで料理の写真を撮ると、このアプリが料理中のプリン体含量を教えてくれるというもの。これは手放せないアプリになるかも(App Storeでの配信は準備中)。
新たな始まり
4月は多くの企業、そして学校で新たな年度を迎える節目のとき。期待に胸を膨らませる新社会人、学生の姿も見かけます。新入スタッフを迎え入れる酪農場も少なくないのではないでしょうか。
酪農業界にとっても4月は乳価改定や生乳取引基準の改定など、新たなスタートを迎えるタイミングです。
そして弊誌Dairy Japanも今年で60年という節目を迎え、新たなスタートを迎えました。現場で役立つ技術情報や経営情報の発信という基本スタンスは曲げず、より多くの方に「読んでて良かった」と満足していただけるような誌面作り、取材に取り組んでいきます。
「こんな記事がほしい」「こういう特集が読みたい」というご要望は、Dairy Japan編集部まで!
やっぱり良質乳生産
過日、酪青研東海協議会と関西協議会の会員に集まっていただき、座談会を開催しました。
エサ高やエネルギーコスト高で厳しい経営環境が続くなか、どのように酪農を続けるのかを話し合いました。
自家産後継牛の確保や自給飼料増産によるコスト安定化、事故率の低減など経営基盤の改善に話題は集中。さらに、都府県、とくに都市近郊の酪農にとって避けて通れない近隣との良好な関係作りも。その地で酪農を永続的に行なうために、近隣からの要望には積極的に答えていくというのが、都市近郊酪農の一つのあり方だと改めて感じました。
そして、話題は良質乳生産へ。ある会員からは「消費を落とさないようにできるだけ乳質の良い生乳を生産していかなければならない。そして良質乳を生産し続けることで、まだまだ生き残っていける」と言います。彼の牧場の乳質は、都府県でもトップクラス。カウコンフォートを高め、観察を怠らないのが良質乳生産の基本だと話します。
「牛を健康に、快適に飼う」――一番基本的なことではありますが、これが完璧にできれば、乳房炎をはじめとした疾病による廃棄や乳量ロスが減り、さらには消費者からも信頼を得られるというのがその考えのようです。
くわしくは3月下旬発売のDairy Japan4月号で。
1人で楽々管理
写真は静岡県掛川市の村井牧場掛川分場の搾乳ロボットです。この農場には、搾乳ロボットのほかフィードステーション、フィーダーワゴン、自動エサ寄せ機、バーンスクレーパー、自動コンポストシステムなどが揃い、ほぼオートメーションで管理できます。
牛舎のキャパシティは120頭。現在は86頭を基本的に1人で管理しています。
現在編集中の本誌7月号は、最新搾乳ロボット施設をルポしました。各社の搾乳ロボットの特徴を紹介する動画も収録します。ぜひ、ご期待ください。