牧場経営を加速させる ファームノート キャラバン 2018 in 十勝

2018 年 4 月 12 日

Filed under: — djito @ 8:01 PM セミナー報告

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牛の行動をリアルタイムでモニター・分析して飼養管理を向上させるソフトおよびセンサーの開発・提供を手掛けるファームノート(本社/帯広市、小林晋也社長)は4月12日、十勝管内幕別町で酪農セミナーを開催した。
酪農家はじめ関係者ら約130名が参加した。
本セミナーは以下の五つのプログラムが盛り込まれ、幅広い情報が提供された。

●牛群を量と質で進化させる
最初のプログラムは「繁殖管理のもつ“ちから”~牛群を進化させる~」と題して、ゆうべつ牛群管理サービス・代表取締役の安富一郎氏が、繁殖はなぜ重要なのかを前段で解説。
そして、繁殖管理による量的な向上として妊娠率について、質的な向上として個体の優劣に基づいた精液の選択や淘汰、さらにゲノミック評価による遺伝改良で疾病抵抗性などを高める牛群作りなどについて解説した。

●繁殖お悩み相談
二つ目のプログラムは「あなたの悩みを一刀両断」と題し、安富氏が参加者からの質問に回答。超音波(エコー)診断、プログラム授精、妊娠率向上、VWP(自発的待機期間)、A2ミルク、OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)、流産率、フレッシュチェックなどについての質問があがった。

●反芻マネジメント
三つ目のプログラムは「ファームノートが提案する新・反芻マネジメント」と題してファームノートの平勇人氏が、人工知能を活用したセンサー「Farmnote Color」の新機能である、反芻の“見える化”を紹介。その活用事例として、分娩予定日前の反芻の落ち込みから要注意牛をピックアップする、疾病などによる健康状態悪化の早期発見、牛群移動や牛群構成の評価、削蹄方法や時期の評価などについて解説した。
さらに、上士幌町のとかち村上牧場・副代表の村上智也氏が、新機能を使った自農場での反芻マネジメントの具体例を紹介した。

●求人の課題を解決
四つ目のプログラムは「人材課題を解決するために」と題して、農業求人サイト「あぐりナビ」を運営するアグリ・コミュニティ・代表取締役CEOの鍵悠平氏が、人材募集を行なう際の手段、採用活用のポイントを解説し、「あぐりナビ」を紹介した。

●乳房炎ワクチン活用術
五つ目のプログラムは「乳房炎用ワクチンの効果」と題して共立製薬の有馬智之氏が、乳房炎用ワクチン「スタートバック」の作用機序、国内臨床試験成績、全国の顧客から集めた評価、導入成績などを紹介した。

※詳報はDairy Japan 6月号で

「乳牛アミノ酸栄養セミナー 2018」開催案内:味の素ヘルシーサプライ

2018 年 4 月 4 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 12:01 PM セミナー開催案内,セミナー開催告知

味の素ヘルシーサプライ(株)は5月に「乳牛アミノ酸栄養セミナー 2018」を開催する。

■ 日時と開催場所:
開催日時:5月15日 13:00?17:30
開催場所:北海道帯広市 とかちプラザレインボーホール

■ 講演テーマと講師:
講演-1:乳牛アミノ酸栄養 基礎編
講師:Charles Schwab博士 (ニューハンプシャー大名誉教授(現 Schwab Consulting LLC))
講演-2:乳牛アミノ酸栄養 実践編
講師:Charles Schwab博士 (ニューハンプシャー大名誉教授(現 Schwab Consulting LLC))
講演-3:国内酪農における乳牛アミノ酸栄養の活用
講師:杉野 利久 博士(広島大学大学院生物圏科学研究科 准教授)

■ 参加費:無料

■参加対象者:酪農関係者

■申込み方法:下記必要事項を記載したメールでの受付とする。
<必要事項>:参加者氏名、ご所属(会社名、団体名等)、ご連絡先電話番号、E-mailアドレス
※確認漏れを防ぐため、メールの件名に「セミナー申込み」と記載。

■問い合わせ:
味の素ヘルシーサプライ(株) (担当:御所園)
Tel:03-3563-7580
E-mail: toshiyasu_goshozono@ajinomoto.com

■その他
セミナー後、18時より講師の先生方との懇親会を開催する。
懇親会会場:ホテル日航ノースランド帯広 3F 白樺
参加費:1人 5000円
懇親会は定員制で先着順の受付となる。希望者はセミナー申し込み時に参加の旨の連絡が必要。定員になり次第、締切。懇親会費は当日会場にて現金にて支払い。

弱含みならが95万円 ホクレン初妊牛相場 3月平均

2018 年 3 月 30 日

Filed under: — djito @ 5:25 PM 業界情報

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ホクレン家畜市場・初妊牛相場の3月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

3月については、春分娩資源に対する需要が活発化する時期となるが、前月の高値推移に対して導入サイドにおける警戒感が見られたため、平均価格は95万円(前月比5万9000円安・前年比1万6000円高)と弱含みで推移した。

4月については、導入サイドでの高値警戒感の継続は見込まれるものの、春分娩資源の最終手当需要が見込まれることから、相場は強保ち合いでの推移が予想される。

薬に頼らない乳房炎発症予防のために カルスポリン乳牛セミナー2018

2018 年 3 月 14 日

Filed under: — djito @ 5:23 PM セミナー報告

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アサヒカルピスウェルネス(株)は3月14・15日、帯広市と紋別市で「カルスポリン乳牛セミナー2018」を開催中。
酪農家はじめ、乳牛栄養の研究者や技術者、獣医師、関連企業などから多数が参加している。

同社初開催となる本セミナーでは、麻生久氏(東北大学大学院農学研究科 教授/食と農免疫国際教育研究センター長)が「牛乳房炎におけるプロバイオティック飼料の効果」と題して、薬に頼らない家畜感染性疾病の予防、腸内細菌を整えるプロバイオティクスの免疫機能性などについて講演した。
以下はその概要の一部。

■日本で使用される抗菌薬のうち約55%が家畜に使用されている。そこから耐性菌が生まれ、人に感染し、薬が効かなくなるというケースが発生してきている。ゆえに各国で、抗菌薬の使用を減らし、適正使用を促進する取り組みが行なわれている。
■そうした背景のもと東北大学は、農免疫を基盤とした農畜水産物の健全育成と食品安全システムの創出に向けて3年前に食と農免疫国際教育研究センターを開設した。そこでは現在、乳汁中のシクロフィリンA(炎症起因子)測定により農場で乳房炎を早期診断する方法の開発や、病気の発生を未然に抑えるプロバイオティクスの効果などを研究している。
■プロバイオティック飼料の乳房炎発症予防効果の研究として、枯草菌を主成分とした飼料添加物「カルスポリン」の給与試験をしたところ、乳房炎発症回数・投薬日数・出荷停止日数において有意差が認められ、枯草菌(カルスポリン)は乳房炎の発症を抑制することがわかった。
■さらに枯草菌(カルスポリン)給与は、乳牛の栄養状態を維持し、免疫系を活性化することを解明した。
■今後は、薬に頼らない乳房炎発症予防のために、乳房炎早期診断法の開発、プロバイオティック飼料素材の研究に取り組んでいく。そのことにより、乳牛における乳房炎の発症が軽減し、乳用牛の供用期間が延伸し、乳牛飼養頭数が確保されて増加し、生乳生産量が増加することにつながる。つまり、酪農業における諸問題が解決することとなる。

その後、同社飼料事業本部の西山東希氏が「カルスポリンについてのご紹介」と題して、製品概要および試験データ(腸内菌叢の適正化、増体効果、乳量に対する効果)を紹介した。

※本記事は帯広会場で取材。
※詳報はDairy Japan 5月号で。

乳牛栄養設計ソフト「AMTSを使いこなす 2018」講習会 開催のお知らせ

2018 年 3 月 12 日

Filed under: — djito @ 4:16 PM セミナー開催案内

ハードサポート(株)は5月に帯広市で、乳牛栄養設計ソフト「AMTS.Cattle.Professional」の酪農現場での活用に向けた講習会を開催する。

■日時
《初級編》5月29日(火)10:00~15:00
《中級編》5月30日(水)10:00~15:00
■場所
とかちプラザ4階(初級編:講習室402、中級編:講習室401)
帯広市西4条南13丁目1番地 ※JR帯広駅南口より徒歩3分
■定員:40名
■講師:村上求(ハードサポート(株) 代表)
■講習内容
《初級編》
・AMTSの特徴
・AMTSの基本操作(条件設定と入力方法)
《中級編》
・AMTS用の飼料分析について(粗飼料・濃厚飼料の分析依頼方法)
・配合飼料成分の作成
・栄養設計の流れとポイント
※初級編・中級編いずれも各自AMTS.Cattle.Professionalをインストール済みのパソコンを持参する(デモ版可)。
■講習料金:1日・5,000円(税込)
■申し込み方法
参加日・氏名・所属・電話番号を記載しメールで申し込む。
※メール送付先:ichikawa@herdsupport.com
※問い合わせ先:ハードサポート(株) 市川(TEL 080-5587-9906)

カルスポリン®乳牛セミナー2018

2018 年 3 月 2 日

Filed under: — iso @ 9:28 AM セミナー開催案内,セミナー開催告知

アサヒカルピスウェルネス(株)は3月、帯広市、紋別市で「カルスポリン®乳牛セミナー2018」を開催する。講師は、東北大学大学院農学研究科 食と農免疫国際教育研究センター センター長、教授 麻生 久氏。「牛乳房炎におけるプロバイオティクス飼料の効果」をテーマに講演する。

【開催日程】

帯広会場:3月14日(水)11:00~14:30北海道帯広市西2条南13丁目1ホテル日航ノースランド帯広

紋別会場:3月15日(木)11:00~14:30北海道紋別市幸町5丁目1-35ホテルオホーツクパレス紋別

両会場ともに受付開始は10:30から

【募集概要】

・募集人数:各会場100名予定(定員に達し次第締切)

・参加費:無料(昼食あり)

・申込方法:メールの件名に「セミナー申込み」と記載のうえ、1.参加者氏名 2.所属 3.連絡先電話番号4.申込会場を記載の上メールにて受付

【問合せ・申込み先】

アサヒカルピスウェルネス(株)飼料事業本部

メールアドレス:feeddivision@asahicalpis-w.co.jp

電話番号:03-6412-3310

姉歯義宣氏・小岩政照氏・田中牧場に宇都宮賞

2018 年 3 月 1 日

Filed under: — djito @ 5:59 PM ニュース

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既報(DJニュース1月11日)のとおり、宇都宮仙太郎翁顕彰会は3月1日、札幌市内で「第50回 宇都宮賞表彰式」を開催した。
宇都宮賞は、北海道酪農の父である宇都宮仙太郎翁の業績を顕彰し、かつ継承されることを念願し、翁の命日にあたる3月1日に功績者を表彰するもの。

「酪農経営の部」を受賞した姉歯義宣氏(中頓別町)は、「担い手や新規就農者が意欲を持って経営に取り組めるよう地域発展のために尽力していく」と挨拶した。

「酪農指導の部」を受賞した小岩政照氏(江別市)は、「乳牛に思い入れ・愛情、酪農経営に夢・希望・哲学を持っておられる酪農家の皆さんに付き添ってサポートすることが臨床獣医師の仕事だと思っている」と挨拶した。

「乳牛改良の部」を受賞した(有)田中牧場(清水町)の田中辰男氏と松原秀雄氏は、「牛作りに多くの時間・情報・技術を要したが、周囲の皆さんのお力添えで近年、すばらしい乳牛達に恵まれるようになった」と挨拶した。

ゲノミック・妊娠率・Webシステム

Filed under: — djito @ 12:30 PM ニュース

乳検研修会-3

北海道酪農検定検査協会が札幌市で開催している「検定関連研修会」の三日目(3月1日)は「検定情報活用研修会」で、3題の講演が行なわれた。

大澤剛史氏(家畜改良センター 改良部 情報分析課)は「ゲノミック評価・乳牛改良について」と題して、ゲノミック評価の方法やメリット、国内外の動向などについて解説。酪農家のゲノミック評価の利用方法として、1 牛群内すべての未経産牛のSNP検査を実施、2 上位何%から後継牛を残すかを牛群規模や経営方針などで設定、3 設定に応じて和牛・通常精液・性選別精液を利用、を解説した。

奥啓輔氏(トータルハードマネージメントサービス 獣医師)は「繁殖成績が生産性に与える影響を再考する」と題して、繁殖成績を良くすることで収益がどれだけ増えるかを、事例を基に解説した。そして、繁殖管理の目的は妊娠牛を多く得ることであると強調し、分娩間隔・空胎日数・受胎率の解釈の仕方、妊娠率〔授精率(発情発見率)×受胎率〕を高めるための具体例を紹介した。

橋口昌弘氏(家畜改良事業団 情報分析センター 電算課)は「~牛群検定~ポケカウ/繁殖台帳Webシステムについて」と題して、繁殖台帳Webシステムとポケカウの内容と機能、使い方などを紹介。検定農家はもちろん、検定組合・獣医師・授精師なども利用することで、効率的な酪農家支援が実現可能となることなどを解説した。

さらに一段値を上げ100万円超え ホクレン初妊牛相場 2月平均

Filed under: — djito @ 6:16 AM 業界情報

市場02

ホクレン家畜市場・初妊牛相場の2月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

2月については、上場の中心が春分娩であり、新年度に向けた搾乳資源確保の需要により活発な取引が行なわれたことから、平均価格は100万9000円(前月比11万7000円高・前年比11万3000円高)と一段値を上げて推移した。

3月については、急激な出回り頭数の回復は見込みにくく、更新を中心とした需要の継続が予想されることから、相場は保ち合いでの推移が予想される。

酪農経営をシステムとして捉える~ひらかわ牧場~ 北酪検 検定員中央研修会 その2

2018 年 2 月 28 日

Filed under: — djito @ 3:33 PM ニュース

乳検研修会2-2

北海道酪農検定検査協会の「検定員中央研修会」の二番目の講演は、平川賢一氏(桧山管内せたな町、ひらかわ牧場)による「システムとしての酪農経営~乳検データの活用方法~」。

平川氏は2010年に新規就農。経産牛37頭・育成牛23頭、採草地40ha・放牧地10ha、夫妻+雇用スタッフ3人。そして2016年に「農場HACCP認証」を取得した。

同氏はまず、「就農当時はとにかく忙しくて、やるべきことが多すぎて考えている暇がなかった」と当初の悩みを紹介。
そこで頭を切り替え、課題を整理し、課題を解決するために以下に取り組んだ。
・作業を標準化できる機械や装置(ミルカー自動離脱機、粗飼料重量を量るフロアスケール、分娩監視装置など)への投資
・乳検データを用いて経験や勘に頼らない合理的な飼養管理
・業務マニュアルの整備
・牛群検定webシステムを利用した情報共有
・従業員の教育、訓練システムの構築
・追播、簡易更新による植生改善
・牛群改良情報を基にした積極的淘汰とETによる遺伝改良のスピードアップ

また、衛生管理システム、生産のマネジメントシステム、人材教育・育成システムを内容として「農場HACCP認証」を取得し、それにより「経営をシステムとして捉えられるようになった」と語った。

そして、就農当初から変わったこととして、以下をあげた。
・毎日時間に追われることなく、経営戦略を考える時間的余裕ができた
・人を育て、任せることで、休みを取れるようになり、家族と過ごす時間も取れるようになった
・データを活用し、徹底した管理をすることで、1頭当たり乳量も増え、売り上げも年々増え続けている
・経営をシステムとして捉え、それを改善し続けることで、精神的な安心感が生まれ、皆が自分の成長を感じられるようになった
・目標を達成するプロセスがはっきりと理解できるようになり、将来への不安がなくなった

「検定員中央研修会」はその後、丸谷智保氏(株式会社セコマ 社長)が「顧客満足度ナンバーワンを支えるセコマの取り組み」と題して講演した。

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