10月の営農技術対策 北海道農政部

2013 年 10 月 2 日

Filed under: — djito @ 7:10 AM ニュース

北海道農政部・技術普及課は「10月の営農技術対策」を発表した。

家畜飼養における「今月の重点項目」は、
・貯蔵飼料の確保量を確認し、今後の飼料給与計画を立てる。
・退牧直後の牛は、馴致してから舎飼いへ移行し、急激な環境変化を避ける。
・適切な飼料給与で栄養を充足し、繁殖性の低下を防ぐ。
・冬期間は、畜舎内の換気不足等飼養環境の悪化に十分注意する。
・新たな飼養衛生管理基準を遵守し、病原体の持ち込みを防止する。

乳牛においては、以下の注意を促している。

(1)飼料給与
ア 収穫した粗飼料の確保量と品質を把握し、来年までの飼料給与計画を立てる。粗飼料不足が予想される場合は早めに対処する。また、地元産の農業副産物の飼料化(「生ビートパルプ、スイートコーンパルプ、規格外ニンジンの飼料価値(平成20年指導参考事項)」)等を検討し、量的確保やコスト低減に努める。
イ 給与する貯蔵飼料は粗飼料分析を実施し、栄養成分や発酵品質を把握した上でバランスのとれた飼料給与を行う。
ウ サイロを開封した場合は、サイレージの発酵品質を確認するとともに、飼料の急変を避け、給与量を徐々に増やすなどの対応を行う。
エ 豪雨などで浸水したロールベールサイレージやスタックサイロ、バンカーサイロは、サイレージの品質判定を行い、利用可能と判断できる場合でもなるべく早目に給与する。

(2)放牧管理
ア 10月以降は放牧地の草量が急激に低下するため、草勢を見極めながら牧区面積の拡大や放牧時間の調整を行う。また、放牧地での採食量を(採食行動やバルク乳の変動、ルーメンの充満度等で)予測し、不足する乾物量はサイレージや乾草を併給して充足させる。
イ 舎飼い管理へ移行する際は、牛舎換気、牛床の安楽性、新鮮な水の供給等、カウコンフォートの向上に努める。また、栄養バランスの急激な変化を避けるため、高品質な粗飼料を給与する。
ウ 公共牧場から退牧した牛は、一時、放牧地やパドックで飼養して急激な環境変化を回避し、十分な観察を行いながら徐々に舎飼いに移行する。また、伝染性の皮膚病などが認められる個体は、完治するまで別飼いを行う。

(3)繁殖管理
ア 暑熱の影響で未受胎牛が多い場合は獣医師と相談する。また、繁殖台帳の活用と乳牛観察を徹底し、発情の早期発見に努める。
イ 夏に分娩した牛はこれから泌乳の最盛期を迎える。この時期のボディコンディションの激しい低下は受胎率の低下につながるため、適正な給与管理で栄養充足を図る。

(4)搾乳衛生
ア 暑熱時に乳房炎を発症した牛は治療を徹底する。
イ 牛床の衛生管理や正しい搾乳手順を励行し、乳房炎の新規感染を予防する。

(5)農場衛生対策
ア パドックや畜舎周辺が泥濘化しやすい時期である。また、サルモネラ症など伝染性疾病の発生も多くなる時期であることから、環境整備に努めるとともに、「飼養衛生管理基準」に基づいた衛生管理対策を徹底する。(「酪農場における牛サルモネラ症の実態解明と発生防止対策(平成20年指導参考事項)」)
イ 乳牛の観察を徹底し、異常が見られたら直ちに獣医師に相談する。

初妊牛50万円で強含み

2013 年 10 月 1 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM 業界情報

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ホクレン家畜市場の初妊牛相場9月集計分が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

9月について、暑熱事故等の更新需要はあるものの、厳しい残暑に加え、初妊牛の出回り頭数が増加したことから、平均価格は50万円(前月比1万1000円安・前年比1万6000円高)と弱含みでの推移となった。

10月については、下牧時期となり、出回り頭数の増加が見込まれるなか、更新需要の活発化が予測されることから、保ちあいでの推移が予想される。

全道共進会グラチャンは清水町・(有)田中牧場のテンプター

2013 年 9 月 29 日

Filed under: — djito @ 3:50 PM ニュース

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北海道ホルスタイン農協主催の「2013北海道ホルスタイン・ナショナル・ショウ」が9月28・29日、安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催された。
道内各地区の予選を勝ち抜いたホルスタイン種約450頭、ジャージー種約40頭が一堂に会し、乳牛としての資質を競い合った。

今回のオフィシャル・ジャッジは久保剛氏(中標津町・酪農家)、アソシエート・ジャッジ&ジャージー部門オフィシャル・ジャッジは千葉義博氏(北海道ホルスタイン農協・審査部長)、ジュニアカップ・ジャッジ&リードマンコンテスト・ジャッジは中川尚人氏(恵庭市・酪農家)。

ホルスタイン種の部でグランドチャンピオンに輝いたのは、シニア3歳クラスの1等賞1席、清水町・(有)田中牧場出品のクリーン HL テンプター(父:ハピイイースト アール エス テンプター ET)。
リザーブ・グランドチャンピオンは、成年クラスの1等賞1席、豊富町・栗城一貴氏出品のエツセンス ダーハム レクサス アポロ ET(父:レーガンクレスト エルトン ダーハム ET)だった。
オフィシャル・ジャッジの久保氏はグランドチャンピオン牛について、「スケールがあり、非常にシャープでエレガント。ただただ圧倒される乳牛である」と講評した。

各部門のチャンピオン等は以下のとおり(出品者の敬称略)。
【ジュニアチャンピオン】KCF BB アツトウツド スリツク(広尾町・佐藤孝一)
【リザーブ・ジュニアチャンピオン】テイナ オブ シーダーハースト ET(伊達市・白土成太郎)

【インターミディエイトチャンピオン】グランドチャンピォン牛
【リザーブ・インターミディエイトチャンピオン】ライブリー K ジヤスパー リル ET(別海町・山田晃嗣)

【シニアチャンピオン】リザーブ・グランドチャンピオン牛
【リザーブ・シニアチャンピオン】バージニア プロント ダーミヤ(更別村・今村慎吾)

【ジャージーの部・ジュニアチャンピオン】TMF アサナベ ルイス テキーラ ルル(清水町・(有)田中牧場)
【ジャージーの部・シニアチャンピォン】バブルトーン イーハトーブ ヴエロニカ(清水町・(有)田中牧場)

【ジュニアカップ・チャンピオン】アミダ デイーブイ ローラ ピース フタゴ(陸別町・菅野晃寛)
【ジュニアカップ・リザーブチャンピオン】リラフアーム シヨツキング パープル(更別村・天野雄介)

酪農学園短大閉校記念碑の除幕式

2013 年 9 月 28 日

Filed under: — djito @ 2:10 PM ニュース

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酪農学園(北海道江別市)は9月28日、酪農学園大学短期大学部の閉校記念碑「健土健民」除幕式を行なった。
同短大の同窓生をはじめ、携わった教職員など150名が集まった。

同短大は昭和25年に設立され、これまで酪農後継者はもとより、酪農関連業界に数多くの人材を輩出してきたが、昨年10月に文部科学大臣より閉校の認可を受け、62年間の歴史に幕を閉じた。
今年2月には同学園主催による閉校式が行なわれ、その際に、閉校に伴う記念として、建学の精神である「健土健民」を碑文とした記念碑が短大同窓会より贈呈された。
その記念碑が、このたび完成し、除幕式が行なわれた。

除幕式で、同学園の麻田信二理事長は、「今の酪農学園があるのは、短大が苦労を重ねてきた結果にある。心から敬意と感謝を表する。この記念碑を多くの人に見てもらい、建学の精神である健土健民を後世に伝えていきたい」と挨拶した。
また、同短大同窓会の堀内信良会長は、「母校がなくなるのは、言葉に尽くせない寂しさがあるが、建学の精神の啓蒙をはかるべく、この記念碑を贈呈した」と挨拶した。

第31回全農酪農経営体験発表会&第7回全農学生「酪農の夢」コンクール授賞式

2013 年 9 月 27 日

Filed under: — Ryoichi Maeda @ 7:38 PM 未分類

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平成25年9月27日(金)、東京・品川のコクヨホールにて第31回全農酪農経営体験発表会が開催された。今回6名の体験発表の中から最優秀賞として鈴木稔氏(岩手県)「徹底した管理による循環型酪農の追求」が選ばれた。鈴木氏は生乳生産においても、圃場管理においても徹底した管理の元、堅実な酪農経営を実践しており、良質堆肥をつくり圃場への利用また顧客販売事業として堆肥を資源として有効に活用していることが評価された。また繁殖を重視し、情報と技術を巧みに活用し、効率的な繁殖管理をおこなっていることなども高く評価された。そのほか優秀賞は、熊谷直哉氏(北海道)「地域循環型酪農」―楽しい家族酪農生活―」、大森敏雄氏(青森県)「地域の中心として―60代からの再チャレンジ―」、吉沢鷹浩氏(長野県)「地域と共に成長する酪農経営を目指して」、鹿沼のぞみ氏(群馬県)「家族4人による乳肉複合経営の確率」、川上哲也氏(島根県)「先進ツールを活用した酪農経営」の5名が入賞した。

また今回は第7回全農学生「酪農の夢」コンクール授賞式もおこなわれ明治大学農学部・食料環境政策学科3年の磯沼杏さんの「「食」を育む牧場」が最優秀作品賞に選ばれた。作品は食を通しての都会の消費者に酪農を理解してもらう、身近に感じてほしい、そして食から生き物と食べ物の大切さを感じてほしいという磯沼さんのメッセージが高く評価された。

そのほか優秀賞は竹中彩香さん(中国四国酪農大学校1年)、大和田光煕さん(福島県農業総合センター農業短期大学校1年)、砂田智子さん(岡山県立高松農業高等学校3年)の3名が入賞した。

組み合わせ自由!アラカルトグッズが当たるキャンペーンを実施:雪印メグミルク

2013 年 9 月 26 日

Filed under: — AsanoHiroko @ 4:56 PM ニュース

雪印メグミルク(株)は、10月1日より12月10日までの期間で、「組み合わせ自由! 最大10万円分の恵 一歩進んだアラカルトグッズが当たるキャンペーン」を実施する。
本キャンペーンは、キャンペーン期間中、対象商品に印刷されている応募マークを集めて応募すると、ポイント数に応じたコース内で組み合わせ自由の“一歩進んだ”グッズが抽選で合計1500名様に当たるというもの。
詳細はキャンペーンサイトをご覧ください。

【キャンペーンサイト】http://www.megumi-yg.com/alacarte/

カップ丸ごとフルーティ!「盛りだくさんヨーグルト7種のフルーツミックス」:雪印メグミルク

Filed under: — AsanoHiroko @ 4:54 PM ニュース

盛りだくさんヨーグルト7種のフルーツミックス

雪印メグミルク(株)は10月15日、「盛りだくさんヨーグルト 7種のフルーツミックス」を全国でリニューアル発売する。
同品は、「盛りだくさんヨーグルト」のシリーズ商品で、4種の果肉と3種の果汁を配合し、食感のアクセントとしてナタデココを加えている。

メニューが広がる!スライスチーズを新発売:雪印メグミルク

Filed under: — AsanoHiroko @ 4:52 PM ニュース

スライスチーズ ミートソース味・ホワイトソース味
雪印メグミルク(株)は10月15日、「スライスチーズ ミートソース味・ホワイトソース味」を全国で新発売する。
同品は、チーズにそれぞれミートソース、ホワイトソースの味がついており、調味料を計り合わせる必要がなく、簡単に様々な料理に使用できる。

グランドエース SS5020:タカキタ

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:45 AM ニュース,新商品

SS5020 前 小

 

(株)タカキタは、新製品「グランドエース SS5020」を発表した。「グランドエース SS5020」は、接地圧が低く、軟弱地での土壌改良剤、化成肥料の散布に最適である。

詳細は以下の通り。

 

【特長】

・幅400mmのワイドクローラを装着し、肥料積載時の最大接地圧が11.7kPaと低く、湿田などの軟弱地でも安定した走行で肥料の散布作業が可能。

・エンジンは定格出力15.2PSのガソリンエンジンを搭載し、従来モデル(定格9PS)よりパワーアップし、圃場でも力強く安定した走行が可能。 (more…)

「全農酪農セミナー」開催

Filed under: — Yayoi Uruno @ 10:26 AM セミナー開催案内

全国農業協同組合連合会(全農)は、11月13・14・18・20日、「乳房炎とそのコントロール」をテーマに、家畜飼養管理講座(乳牛)「全農酪農セミナー」を開催する。本セミナーでは、アメリカで乳房炎に関する研究の第一人者である、ワシントン州立大学教授のLarry Fox氏を講師に迎える。

詳細は以下の通り。

 

講座タイトル:「乳房炎とそのコントロール」

 

講師:ラリー フォックス 氏(ワシントン州立大学教授)

(more…)

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