TACSしべちゃ 4年目の年次報告

2019 年 9 月 16 日

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草地型酪農におけるモデル的な低コスト経営の実践、組合員への情報提供と普及、担い手育成への積極的な支援を目的とし、JAしべちゃ雪印種苗標茶町の3者で平成25年に設立され、搾乳開始から4年を経過した株式会社TACSしべちゃが年次報告書をまとめた。以下はその抜粋。

●出荷乳量2445t(計画対比92.6%)
平成30年度(平成30年4月~平成31年3月)の出荷乳量2445tで計画対比92.6%であった。これは当初予定よりも増頭が停滞したことに加え、新規就農サポートのため放牧型農場Grazing TACSを研修生へ売却したことで搾乳頭数が減少したことによるもの。ただし、当初目標であった稼働5年後2400t以上は昨年度同様に前倒しで達成している。
経営収支は、生乳販売高と個体販売収入が減少、牧草収量減に伴い購入飼料の増加で圧迫があったものの、年度予算は達成した。

●傾斜地草地の更新
標茶町では牧草地の6~7割が傾斜地であることから、平成29年度は傾斜地での草地更新作業デモンストレーションを行ない、平成30年度は10haの傾斜地草地の更新を実施した。

●新規就農後も経営支援
新規就農希望者の育成を目的に、平成30年度は一組の研修生を受け入れている。また、雪印メグミルク酪農総合研究所と連携して、新規就農後の経営状況モニタリングを実施するなど、就農後の経営支援にも力を入れている。

●農場HACCP
平成31年2月に農場HACCP認証を取得したことにより蓄積されるノウハウを記録として残し、社員の意識向上や教育につなげていく。

●3000tを目指す
中期経営計画(平成29年~令和3年)では生乳生産目標を3000tとし、今後の事業展開に向けた基盤強化、財務の健全化、人材育成を目指す。

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