機械・土地・飼料の分科会で討論–北海道TMRセンター連絡協議会が夏期研修会

2016 年 7 月 28 日

Filed under: — djito @ 9:31 PM ニュース

北海道TMRセンター

北海道TMRセンター連絡協議会(佐々木二郎会長)は7月28日に札幌市で、「第9回夏期研修会」を開催した。道内のTMRセンター会員はじめ関係者など約230名が参加した。

基調講演では、栄養コンサルタントの村上求氏(ハードサポート)が「これからのTMR給与」と題して、TMRのコストダウン、自給飼料多給に向けた給与バランス、TMR有効活用のためのポイントを解説。「TMR給与はこうでなければならない、という常識にとらわれずフレキシブルな考えをしていこう」と語った。

その後、参加者は三つの分科会に分かれて研修した。
機械分科会のテーマは「システムを活用した酪農経営」。3企業が5種類の発情監視システムを紹介して、その特長や費用対効果などを学んだ。
土地分科会のテーマは「良質粗飼料生産のコツ」。土壌分析、草地のマメ科率、デントコーン畑の施肥などについて討論した。
飼料分科会のテーマは「TMRの種類と配合内容」。粗飼料割合を高める方策などについて議論した。

さらに、農水省より情勢報告として、大石晃氏(生産局畜産部飼料課)が「飼料をめぐる情勢について」と題し、補助事業などを解説した。

世界最大規模の畜産機械展示会「ユーロティア2016」は11月15~18日

Filed under: — djito @ 6:45 PM イベント開催案内

ユーロティア

ドイツ農業協会(DLG)は7月28日に札幌市で、来たる11月15~18日にドイツで開催される「ユーロティア2016」の開催告知を行なった。
「ユーロティア2016」は1年おきにドイツのハノーバー市で開催される、畜産機械および管理技術に関する世界最大の国際展示会。DLGのアルムト・シュミットさんが「ユーロティア2016」の概要および見どころなどを紹介した。

前回(2014年)の開催では、世界48カ国から2368社が出展。来場者数は約15万6566人(うちドイツ国外から2万9529人)で、そのうち畜産農家は9万8870人、なかでも酪農家が45.4%と半数近かった。

「ユーロティア2016」は畜産機械の展示のみならず、最新技術セミナー(今回テーマは乳房炎関連)や40もの国際的な家畜人工授精所によるプレゼンテーション、トップクラス乳牛の紹介なども行なわれる。
また今回は、バイオガスなどエネルギー供給に関する世界最大の展示会「エナジーデセントラル」も併催される。

問い合わせは、日本国内サービス窓口(アグサプライ内)、TEL 0153-74-9072、E-mail:expo@hdp-farm.com

写真=「ドイツ・ハノーバー市でお待ちしています」と言うDLGのアルムト・シュミットさん、日本国内サービス窓口・アグサプライの上村孝和さん

全酪連・砂金会長が旭日中綬章を受賞

Filed under: — Yayoi Uruno @ 5:00 PM ニュース

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7月28日都内で、全酪連の砂金甚太郎代表理事会長が旭日中綬章を受賞した記念祝賀会が行なわれた。会場には約200名もの関係者が全国から集まり、砂金会長の受賞を盛大に祝った。
砂金氏は昭和37年に後継者として就農。昭和50年に経営を継承し、近隣酪農家のリーダー格として地域の酪農家の経営安定、自給飼料の増産に貢献した。昭和62年に宮城県・栗原中央酪農協の理事に就任。平成7年には代表理事組合長に就任し、ますますリーダーシップを発揮して宮城県内の酪農組合の組織再編を積極的に推進。平成13年東北生乳販連・初代代表理事会長に就任。平成19年には全酪連・代表理事会長に就任した。以後も持ち前の手腕を遺憾無く発揮し、組織の経営再建に尽力とともに各地域の酪農組合の組織強化、酪農後継者の育成、生産資材の安定供給に努め、平成22年宮崎県における口蹄疫、翌年の東日本大震災に際して甚大な被害に見舞われた酪農家の支援に奔走した。これら日本酪農への多大な貢献が高く評価され、この度栄えある旭日中綬章受賞となった。
砂金会長は「大きな栄誉ある宝物をいただいて感無量の思いである。当初は酪農を継ぐか迷った時期もあったが、酪農を本業として今日までやってきた。まだまだ酪農は厳しい状況が続いている。若い世代がすっと入ってこれるような酪農にすることが夢である。今回の賞に恥じないよう、残された人生また役職を精一杯努め上げていきたい」と述べた。
(Written by Ryoichi Maeda)

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