経営安定基金創出などを提言
2013 年 7 月 24 日
全国酪農協会酪農政策ワーキングチームは7月24日、都内で「日本酪農の危機打開のための緊急提言」を発表した。ワーキングチームは、今回の提言内容が国や関係団体などで、幅広く議論されることを求めている。
提言では、1.農地を荒廃から守り自給飼料生産を振興するための農地直接支払制度の導入、2.酪農所得補償のための経営所得安定制度の法制化、3.配合飼料基金制度の抜本的改革、4.担い手対策への取り組み、5.乳価交渉力の強化、をまとめた。
このうち、経営所得安定制度の法制化では、家族労働費部分を保障する酪農経営安定基金を創設し、安定して経営できるセーフティネットを設けることを提案している。この基金は参加を任意とし、掛け金部分を除いても家族労働費部分は補償されるように制度設計をするものとした。家族労働費は、他産業並みを基準として、時給換算で1500円相当が妥当だとしている。
ワーキングチームでは、配合飼料基金制度には飼料価格高止まり時に補てんが出ないなど制度上に不備があるとして、将来的に酪農経営安定基金を中心とした安定対策を実施する必要があるとしている。
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