畜産研究に新しい流れ:酪農教育ファームが学会で発表

2009 年 3 月 29 日

Filed under: — admin @ 9:30 AM ニュース


3月28日(土曜)、日本大学生物資源科学部(神奈川県)で開かれた()日本畜産学会第110回大会で「動物介在教育シンポジウム」が開かれた。

同学会の佐藤英明理事長は「家畜は人の社会を豊かにする存在であるという認識が高まり、畜産学会でこのようなシンポジウムが開かれることは新しい動き」と挨拶した。
同シンポジウムは日本大学の小林信一教授(畜産経営学)らが中心になって企画されたもので、
■「学校飼育動物を用いた動物介在教育の実践」(獣医師・全国学校飼育動物研究会事務局長:中川美穂子氏)、
■「酪農教育ファーム活動と動物介在教育」(中央酪農会議・前田浩史事務局長)の2つの講演が行なわれた。

前田事務局長は酪農教育ファーム活動の目的を「酪農体験を通して食といのちの学びを支援するもの」とし、その教育的な狙いや成果などを紹介し、牧場での「豊かな体験」により、その後の成長にとって、それぞれの価値形成の基礎になるようにしたい、などと述べた。
その後、動物絵画コンクール表彰式が行なわれた。

リッキングの効果は大きい!

2009 年 3 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 8:41 AM 未分類

道央の酪農家同志が主催する道央広域酪農研究会の定例勉強会が昨日、長沼町で行われました。
今回のテーマは「哺乳子牛の栄養と管理」、講師は雪印種苗株式会社・北海道研究農場の阿部健太郎氏です。

初乳給与のポイント、全乳哺育の注意点、さまざまな異常便、哺乳ロボットを上手に使う方法、カーフハッチを上手に使う方法、スターターを優先して食べさせるコツなど、同農場でのやり方、事例やアドバイス、そしてトピックスを豊富に交えて解説されました。

そのなかで、リッキング(親牛に、生まれた子牛を舐めさせる)の効果として以下があり、
□子牛の体が乾きやすい(風邪防止)。
□マッサージ効果により血液の循環が良くなり、初乳免疫の吸収を高める。
□子牛がリラックスする。

「お金がかかるものではないので、ぜひやっていただきたい」とのことでした。

また、搾乳ロボット導入を検討している人へのアドバイスとしては、
□水槽の配置:哺乳ロボットに近いところは、子牛が集まる場所で、水槽が汚れやすいので下痢のリスクが高まる。
□哺乳ロボットの設置位置:授乳ホースが短くなるように設置すれば、ホース内にミルクが残りにくく衛生的なので、下痢のリスクが少ない。
□ペンの配置:小さい(日齢の若い)牛から大きい牛へ、という方向に除糞できるようにすること。

でした。

NYS酪農栄養学セミナーのご案内

2009 年 3 月 25 日

Filed under: — admin @ 12:17 PM セミナー開催案内

株式会社NYSは4月30日に「NYS酪農栄養学セミナー」を開催する。
セミナーはLance Baumgardt PhD「乳牛の暑熱対策にナイアシンは効果があるのか」と、Stephen Emanuele PhD「カプセル化リジン&カプセル化ナイアシン」の2題を予定している。

日時:平成21年4月30日(木) PM12:20から17:00
定員:40名(先着受付)
会場:TKP日本橋ビジネスセンター
    東京都中央区日本橋3-3-9 西川ビル1F
    Tel:03-3517-1680
参加費:10,000円/1人
      ※獣医師とペアー参加特別料金:10,000円/2人で
申込先:株式会社NYS
      〒025-0001
      岩手県花巻市天下田158-5
      TEL:0198-22-3978 FAX:0198-24-4776
      メールアドレス:nyscoltd@coral.ocn.ne.jp

カユイ所に手が届く

2009 年 3 月 20 日

Filed under: — maetomo @ 6:03 AM 未分類

富良野酪農組合(19戸/礒江敏昭組合長)の2万t出荷記念講演が17日に、JA富良野で開催されました。
講師は伊藤紘一氏(ウイリアムマイナー農業研究所)です。

講演後、富良野市のO牧場を視察に行った伊藤氏。
一通り見まわった後、牛と会話しながら、このように、牛の尻―尻根を竹ボウキで擦ってやりました。
牛は目を細めて、気持ち良さそー。

カユイところを掻いてやると、牛は泣いて喜ぶ。
その牛の隣の牛は、「今度は自分の番だ」と思って、ワクワクしながら待っている。
それをやめようものなら、隣の牛は、地団太踏んで悔しがる。
…と元・普及員のMさんが言ってたのを思い出しました。

足寄産カマンベールチーズ揚げ

2009 年 3 月 19 日

Filed under: — maetomo @ 3:58 PM 未分類

十勝管内足寄町のオシャレな居酒屋さん「ららばい」(TEL 0156-25-5292)で、「足寄産カマンベールチーズ揚げ」を食べました。
このチーズ揚げ、なんとイチゴジャム(ソース)をつけて食べるんです。
これが美味い!
カマンベールチーズの風味、塩味に、イチゴの風味がバッチリ合います。
こういう食べ方、あったんですね。

ご主人によると、「足寄産カマンベールチーズは味が濃いタイプ。だから、よりイチゴジャムが合う」のだそうです。
足寄に行ったら、ぜひ食べてみてください。
また、ご家庭でも作って、ぜひ試してみてください。
美味いですよー。

「ららばい」のブログ=http://pub.ne.jp/lullaby/?entry_id=1615695

経営の「かきくけこ」とは? 千葉県畜産協会らが平成20年度講習会を開く

2009 年 3 月 18 日

Filed under: — admin @ 6:16 PM 未分類

3月17日(火)、千葉県畜産協会および長生地区畜産振興協議会は県内で、平成20年度畜産講習会を開いた。

講師は、「酪農経営の向上を目指して」(千葉県畜産協会総括コンサルタント・前之園孝光氏)、「乳牛健康セミナー「TMRダンゴ」システムで長命・連産」(北海道酪農コンサルタント・佐藤正三氏)、「家畜ふん尿処理の基本と理論」(千葉県畜産総合研究センター・山田真希夫氏)

前之園氏は、収益性の向上は乳産量のアップからとして、そのためには
か=観察
き=記録・記帳
く=工夫
け=計画
こ=行動 が大切と強調した。

佐藤氏は、牛が選び喰いできない微細切・超高水分「TMRダンゴ」システム(本誌2007年8月号参照)をビデオを映しながら解説し、6産までとれる牛群づくりを目標にしようと講演した。また同システムを採用している県内のTさんも実感を述べた。

自給飼料活用型TMRセンターの情報交換会:広域流通が今後の課題

2009 年 3 月 16 日

Filed under: — admin @ 8:51 PM セミナー報告

3月16日(月)、東京・発明会館で「平成20年度自給飼料活用型TMRセンターに関する情報交換会」が開かれた(共催:畜産草地研究所、全国酪農業協同組合連合会)。

全国で稼動しているTMRセンターは73ヵ所(農水省調べ)。今回の情報交換会は自給飼料型TMRセンターの円滑な運営と、かかえている課題、周辺技術などを整理し、地域に合った自給飼料型TMRセンターの展開を図ることを目的にしたもの。

内容は、次の8講演;
「飼料自給率向上への取組とTMRセンターの果たす役割」(農水省・小林博行氏)
「北海道におけるTMRセンターの最新情報と今後の課題」(オーレンス・時田正彦氏)
「良質自給飼料生産とTMRセンターの取組事例(デリバリーフィード名寄・佐竹敦氏)
「食品加工副産物と飼料稲で自給飼料率向上と乳肉低コスト安定生産を目指して」(那須TMR・藤原基男氏)
「細断型コンビラップを活用したTMRセンターの取組」(JA東日本くみあい飼料・望月雅之氏)
「中九州TMRセンター(熊本県)における烏龍茶粕の利用について」(全酪連・丹戸靖氏)
「TMRセンターを支援するための汎用型飼料収穫機の開発」(生物系特定産業技術研究支援センター・志藤博克氏)
「発酵TMRの調製と給与に関する最新技術」(畜産草地研究所・野中和久氏)

最後に全酪連・三輪達雄氏を座長に発表者らによるパネルディスカッションが行なわれ、「TMRセンターの人材育成」、「国産原料、製品の広域流通化」、「発酵TMRの更なる研究」などが話題となった。

20年度上期の酪農体験学習者は47万人を超える:酪農教育ファーム

2009 年 3 月 14 日

Filed under: — admin @ 6:53 PM ニュース

酪農教育ファーム推進委員会(事務局:中央酪農会議)は3月14日(土)、東京都内で平成20年度の第2回同委員会を開き、20年度の事業実施状況および21年度の事業計画を協議した。

酪農教育ファーム活動が開始されてから10年が経過し、牧場での酪農体験学習に参加した人数は、平成19年度が69万人、同20年度上期(4?9月)は全国で約47.3万人(前年同期比1.7%増)であった。

教育ファームへの関心の高まりなどから、平成20年度に変更された認証制度牧場は23牧場増え、全国で270牧場(公共牧場など含む)となり、認証された酪農教育ファーム・ファシリテーターは401人(暫定値)となった。教育ファーム活動のうち、学校へ牛を連れて酪農体験を行なう「出前授業」は全国で7校であった。

事業の実施状況について、出席した酪農側委員からは「出前授業の負担が大きく、参加する酪農家も固定化しつつある」などの発言があり、教育側からのアプローチも含めて今後のあり方が議論された。

平成21年度の活動事業計画では、これらの課題を踏まえて活動の面的な普及、質的な拡大をさらに図っていくことが必要とされ、モデル牧場の指定や教育関係者のネットワーク作りの支援などを行なっていくこと、などが承認された。

水槽のお掃除セットです

2009 年 3 月 13 日

Filed under: — maetomo @ 6:25 AM 未分類

北海道十勝管内のF牧場の水槽はいつもピカピカ。
「ペットショップで売られている金魚すくい用の“ネット”と“たわし”は、水槽の掃除に必須です」とFさん。

2009 ZENOAQ 酪農セミナー開催のご案内《日本全薬工業(株)》

2009 年 3 月 9 日

Filed under: — admin @ 1:55 PM セミナー開催案内

ZENOAQ日本全薬工業(株)は、フロリダ州のフロリダ大学よりDr.Jose Santosを招聘し、「乳牛の繁殖成績に及ぼす栄養マネジメントの影響」をテーマに、下記の日程でZENOAQ酪農セミナーを開催することになった。

【日時】    
2009年5月11日(月)=帯広会場
(9:45受付開始、10:30?15:30、昼食付き) 
場所:幕別町百年記念ホール
北海道中川郡幕別町千住180番1
TEL 0155-56-8600 

2009年5月12日(火)=群馬会場
(9:45受付開始、10:30?15:30、昼食付き) 
場所:農業共済研修会館
群馬県前橋市大友町一丁目3-12
TEL 027-251-5631

2009年5月14日(木)=熊本会場
(9:45受付開始、10:30?15:30、昼食付き) 
場所:グランメッセ熊本
熊本県上益城郡益城町福富1010
TEL 096-286-8000        

【演題】
「乳牛の繁殖成績に及ぼす栄養マネジメントの影響」
?移行期の管理が繁殖に与える影響および繁殖コントロールの基本的な考え方?
講師:Dr.Jose Eduardo P.Santos, (フロリダ大学)
通訳)三好 志朗 先生 (?アニマルプロダクションマネージメント代表)

【参加費】
臨床獣医師および酪農家:5,000円、
企業関係者:20,000円(テキスト・昼食代込み)
※当日、会場にて承ります。一農場から複数の方の参加(ご家族・従業員)の場合、
お二人目からは3,000円とさせていただきます。
※会場の関係上、先着順で申し込み100名になり次第締切
■ 申し込みをいただいた順に、受付番号を明記した葉書を送付するので、当日持参のこと。

【問い合わせ】 ZENOAQ日本全薬工業? 営業推進本部 BB事業部
〒963-0196 福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1-1
TEL:024-945-2319 FAX:024-946-5630

次ページへ »

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.