高校生の発想を活かしたスペシャルランチ:「6月は牛乳月間」(埼玉県)

2012 年 6 月 11 日

Filed under: — admin @ 8:35 PM ニュース,業界情報

牛乳月間にちなみ、埼玉県深谷市のショッピングセンター・ハーズ内の「カフェ床とこ」のランチメニューとして、牛乳と地元野菜をたっぷり使ったスペシャル料理が提供されている。

埼玉県牛乳普及協会が毎年行なっている「牛乳料理コンクール」優秀作品を基に、プロのシェフがレシピを改良し、料理に仕立てたもの。今年は、6月末まで「コロコロみそドリア」がランチタイムのメニューに組まれている(写真)。

今回は、応募作品600点以上の中で優秀賞を受賞した県立松山女子高校の長南果歩さんのレシピが採用され、関係者や生産者団体らがプロジェクトを組み、試食と改良を重ねたもの。

県牛乳普及協会の岡部専務は「生産者や地域の販売者、学校などが連携して商品化できた。地域の皆さんに身近な食品として、牛乳や酪農を知ってもらいたい。お店にも普段から牛乳普及に理解をいただいており、感謝している」と語る。

埼玉県の人口は約720万人。消費者と生産者が混住する中で、地道に酪農生産者の想いを伝える動きで、牛乳月間時期だけで終わらせるには惜しい味と風味の逸品。

駐車場やカフェには、牛乳月間のポスターと、若手酪農家のメッセージ記事の大きなコピーが貼られ、レジの横にはミルク料理の無料のレシピブックが置かれている。スペシャルランチを食べ、アンケート用紙に回答すると、もれなく「MILK JAPAN」のハンカチがもらえる。(文責:関東支局)

*関連書籍
「バルクの先を追ってみよう ミルクの本2012」 本誌2012年6月増刊号
*関連ホームページ
ハーズ http://ha-z.ecnet.jp

24年度計画生産目標数量は743万5000t

Filed under: — maetomo @ 9:20 AM ニュース

 中央酪農会議は6月8日、平成24年度生乳計画生産目標数量を発表した。発表によると全国の目標数量は743万5000tで23年度実績比102.8%。
 24年度計画生産目標数量は、中央酪農会議が指定団体ごとの23年度実績を取りまとめたうえで、4月20日までに特別調整乳数量の目安を提示し、希望する指定団体から数量申請を受け付けた。しかし、増減希望がなかったため、5月16日に販売基準数量と特別調整乳数量を配分。その後、5月末までに選択的拡大生産数量の配分申請を受け付けて、6月5日に配分した結果。
 いずれの指定団体でも前年実績を下回らない計画となった。

 このうち北海道は供給目標数量(販売基準数量と特別調整乳数量)が339万3000tで102.4%、選択的拡大生産数量が48万3000tの計387万7000t(102.7%)。都府県は供給目標数量355万tで103.0%、選択的拡大生産数量は8000tで計355万8000t(102.9%)となった。
 なお、計画生産目標数量は各指定団体の生産状況によって、9月末、12月21日締切で期中調整を行なう予定。

家畜改良事業団が「乳用牛群能力検定成績:平成23年度」を公表

2012 年 6 月 8 日

Filed under: — admin @ 3:50 PM ニュース

社団法人家畜改良事業団は、このほど「乳用牛群能力検定成績のまとめ 平成23年度」を公表した。
同事業団および乳用牛群検定全国協議会ホームページに掲載され、ダウンロードして活用できる。

乳用牛は頭数31万2753頭(北海道21万180頭、都府県10万2573頭で、

平均乳量9214kg(全国)、F3.92%、P3.24%、SNF8.72%、飼料効果2.7
平均乳量9173kg(北海道)、F3.94%、P3.23%、SNF8.73%、飼料効果2.8
平均乳量9298kg(都府県)、F3.84%、P3.24%、SNF8.69%、飼料効果2.5

などとなっている。

*家畜改良事業団
http://liaj.lin.gr/japanese/newmilk/13/2011a.pdf
*乳用牛群検定全国協議会
http://liaj.or.jp/kyogikai/

酪農教育ファーム「パンフレット」と「実践事例集」を作成:中央酪農会議

2012 年 6 月 7 日

Filed under: — djito @ 12:37 PM ニュース

中央酪農会議/酪農教育ファーム推進委員会は、酪農教育活動紹介ツールとして以下を作成した。

●酪農教育ファーム・パンフレット「みんなが笑顔になるヒミツ」
酪農教育ファーム活動について紹介したパンフレット。
全国の酪農教育ファーム認証牧場の活動情報などを紹介したホームページアドレスおよびQRコードを「牛のしおり」に掲載している。

●実践事例集Vol. 11(酪農を題材とした学習の展開)
酪農教育ファーム活動における全国の優良事例や特徴的な事例を紹介。
長期間にわたる実践事例と短期間での実践事例の2タイプ、6校7事例を掲載している。

問い合わせ先
(社)中央酪農会議・酪農理解対策室
東京都千代田区内神田1-1-12 コープビル9F
TEL 03-3219-2624

畜産排水からリン回収・脱色・消毒効果が同時に可能:農研機構が新技術を発表

2012 年 6 月 6 日

Filed under: — admin @ 10:09 PM ニュース

農研機構畜産草地研究所、千葉県畜産総合研究センター、太平洋セメント、小野田化学工業は6日、畜産排水の浄化処理水の着色を除去するとともに、病原性微生物の指標となる大腸菌群を99%以上除去し、さらに排水中のリンを回収し肥料として利用できる技術を開発した、と発表した。

これは、ケイ酸質資材と消石灰を熱反応させて製造した非晶質ケイ酸カルシウム水和物(略称CSH)を用いるもので、多孔質で単位重量当たりの表面積が大きいことから、高いリン吸着能力があるという。微細な粒子ながら、使用後は布などによる濾過操作で容易に回収できる。
この資材を用い、できるだけ少ない添加量で、リン回収に加えて、脱色、消毒の効果が同時に発揮されるよう、成分や製造法を改良した。

畜産農場への苦情の中で、排水関係は悪臭に次いで件数が多く、この技術開発で、混住化の中でのスムーズな営農が期待できるとしている。

詳しくは、農研機構連携普及部連携広報センター 普及・実用化促進係
Tel 029-838-8641へ。

農研機構:畜産草地研究所が「放射能汚染抑制技術シンポジウム内容」を掲載

2012 年 6 月 4 日

Filed under: — admin @ 9:35 PM セミナー報告,ニュース

農研機構 畜産草地研究所は昨年秋に開かれた「放射能汚染技術制御技術 国際シンポジウム」の概要を同研究所ホームページに掲載した(転載・引用には原著者の許諾が必要)。
内容は、次の通り。

Soil-Plant transfer of radioactive caesium: data, mechanisms, models and solutions
Erik Smolders (Katholieke Universiteit Leuven)
Countermeasures and remediation for reducing radiocaesium contamination of farm animals
Brenda J. Howard (National Environment Research Council, U.K)
Impact of Radioactive Cesium on Food-Response of NARO Food Research Institute
Shinichi Kawamoto (NARO Food Research Institute)

イネにおけるフォールアウト90Srと137Csの経根吸収と部位別分布
塚田 祥文 (財団法人 環境科学技術研究所)
放射性物質のイネへの移行モデルの構築
高橋 知之 (国立大学法人京都大学 原子炉実験所)
日本の農耕地土壌における137Csの動態
山口 紀子 ((独)農業環境技術研究所)
チェルノブイリ原発事故と核実験がわが国の牛乳に及ぼした影響
塩谷 繁 ((独)農研機構 畜産草地研究所)
Agricultural Land Management Options Following Large-Scale Environmental Contamination
Hildegarde Vandenhove (Belgian Nuclear Research Centre SCK・CEN)

*問合せ:畜産草地研究所(茨城県つくば市)

「牛乳月間」にあわせて、各地で乳業工場の見学会が開かれる

2012 年 6 月 3 日

Filed under: — admin @ 12:51 PM ニュース

6月の牛乳月間にあわせて、日本乳業協会傘下の全国35カ所の乳業工場が一般公開を行なわれている。
3日は雪印メグミルク野田工場(千葉県)でも行なわれ、家族連れなどが参加した。

同工場は、平成元年に雪印乳業の工場として設立、同15年には日本ミルクコミュニティ工場に改組され、その後、両社の合併により雪印メグミルク野田工場として生まれ変わった。

敷地5万8700平方米(東京ドームの約1.4倍)の広さをもち、品質管理・環境整備に力を入れ、ISO14001を取得。屋上には太陽光発電パネルを345枚貼り、構内の照明用の電力などに利用している。

同工場は、市乳・乳飲料・ヨーグルトなどのチルド商品55品目、果汁飲料など常温保存商品20品目を製造・貯蔵・出荷している。原料乳の約7割は関東(千葉、茨城、栃木)、約2割は北海道からの受入れという。

見学会は牛乳の説明、ビデオ、施設見学、試飲などで1回に約70分。同工場は予約制で通年、見学を受け入れている。(文責:関東支局)

*関連HP 
日本乳業協会:www.nyukyou.jp
雪印メグミルク:www.mmeg-snow.com

ホクレン:平成24年度用途別原料乳価格が決着

2012 年 6 月 2 日

Filed under: — djito @ 9:25 AM ニュース

ホクレンは6月1日、平成24年度の用途別原料乳価格は以下のように決着したと発表した。

●加工向(バター・脱脂粉乳等):70.96円/kg(現行価格対比+3円/kg、引上げ率4%)
●チーズ向け
 ゴーダ・チェダー向け:52円/kg(現行価格対比+3円/kg、引上げ率6%)
 その他向け:52円/kg(現行価格対比+2円/kg、引上げ率4%)
●生クリーム等向け
 生クリーム:75.50円/kg(現行価格対比+2.5円/kg、引上げ率3%)
 脱脂濃縮乳:70.96円/kg(現行価格対比+3円/kg、引上げ率4%)
●その他:飲料やアイスクリーム等への使用生乳:87.75円/kg(現行価格対比+1円/kg、引上げ率1%)

これにより平均乳価(プール乳価)は2円31銭(2.8%)上がると試算される。
なお、改訂時期は平成24年4月1日取引分に遡及する。

おいしいミルクセミナー 埼玉会場「健康を支えるミルクの栄養」:日本乳業協会が開く

2012 年 6 月 1 日

Filed under: — admin @ 6:15 PM セミナー報告,ニュース

6月1日は牛乳の日、6月は牛乳月間にちなみ、一般社団法人日本乳業協会は1日、埼玉県さいたま市内のホテルで、「おいしいミルクセミナー」を開いた。参加者は350名。会場には同協会、中央酪農会議、明治、森永乳業、雪印メグミルク、協同乳業、グリコ乳業、タカナシ乳業、西武酪農乳業および埼玉県牛乳普及協会がブースを設け、牛乳とヨーグルトの試飲、各社商品のプレゼンテーションを行なった。

開会挨拶で、同協会常務理事の石原哲雄氏は「昨年は東日本大震災および原発事故の影響で安全・安心、とりわけ放射性物質対策に追われた。牛乳は原料段階から自治体が検査しており、さらに製品についても当協会がモニターし、基準値以下で不検出だった。安心して飲んでいただき、このセミナーで牛乳乳製品の新しい面を知って欲しい」と述べた。

また中央酪農会議の酪農理解対策室室長補佐の齋藤淳氏が「MILK JAPAN活動」について説明。同協会の企画・広報部長の内田幸生氏が「3・A・Day(一日3回または一日3種類の牛乳乳製品を摂取する)活動」に触れながら、消費喚起を訴えた。

セミナー1部では、東京大学大学院の清水誠教授が「健康を支えるミルクの栄養」と題して講演。ミルクが牛の乳房内でどのようにつくられるかを紹介したうえで、牛乳の栄養成分を分かりやすく解説した。なかでも牛乳のタンパク質の重要性を説き、牛乳を飲むことの意義を次のように示した。

1 幼児・小児:成長に必須の良質なタンパク質やミネラルの供給
2 妊婦:胎児の成長や母体の健康維持に必要な栄養素の供給
3 成人:健康な生活を送るために役立つ栄養素や機能性成分の補給
4 高齢者:骨の老化や免疫力の強化に役立つ栄養素や機能性成分の補給

そして、牛乳は栄養バランスが良く、消化吸収性に優れ、さまざまな加工特性を持っていて、おいしい食品の素材として使いやすい。一部の人には乳糖不耐症やアレルギーを呈するが、牛乳はベネフィット(利益)が大きい食品素材と結論づけた。

セミナー2部は、浦和ロイヤルパインズホテルのシェフパティシエの柴山恵生氏が、牛乳や生クリームを使った2品のスイーツ「ババロワ リオレ」「パンナコッタ」を会場内で調理し、できあがったスイーツを全員が試食した。その後、会場と演者との質疑応答が行なわれた。(文責:関東支局)

*関連書籍
「バルクの先を追ってみよう」 本誌2012年6月増刊号

j-milk新会長に浅野茂太郎・明治社長が就任

2012 年 5 月 29 日

Filed under: — maetomo @ 4:24 PM ニュース

日本酪農乳業協会は5月29日、都内で通常総会を開き、役員互選を行なった。高野瀬忠明氏(雪印メグミルク・特別相談役)に代わって新会長には浅野茂太郎氏(株式会社明治・代表取締役社長)が就任した。高野瀬忠明氏は就任1年で退任したため、浅野新会長は残余期間の1年間、会長職に就く。
浅野会長は就任会見で「戦後、右肩上がりだった酪農乳業は1990年代半ばから縮小傾向にある。今後とも継続的な発展を続けるためには、持続可能な産業への転換が必要。j-milkは国民の豊かな食生活と乳製品の国際需給を踏まえつつ、安定的に供給できるよう、国内酪農生産基盤の弱体化に歯止めをかけるため、総合的力量を強化していく」と挨拶した。

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