昼間の分娩誘起を期待できる世界初の研究:畜草研、根釧農試らが成果を発表

2012 年 5 月 24 日

Filed under: — admin @ 6:45 PM ニュース

独立行政法人農研機構 畜産草地研究所、地方独立行政法人北海道立総合研究機構根釧農業試験場・畜産試験場および共立製薬株式会社は24日、畜産農家の労力軽減などに役立つ研究成果を発表した。

研究のポイントは、
1)牛の分娩時に胎盤を剥離排出する生理的なシグナル物質を発見。
2)シグナル物質の牛への投与により胎盤停滞のない昼分娩の誘起に成功。
3)畜産農家の労働負担軽減と新生子牛の生存率向上に期待。
としており、概要は次の通り。

  • 農研機構 畜産草地研究所は、牛の分娩後に胎盤が子宮から剥離排出される際に働くシグナル物質(必須脂肪酸であるアラキドン酸の代謝物質:オキソアラキドン酸)を世界で初めて明らかにした。
  • 一方、従来の分娩誘起技術では胎盤停滞の多発が問題となっていたが、北海道立総合研究機構農業研究本部根釧農業試験場、同畜産試験場および共立製薬株式会社との共同により、上記オキソアラキドン酸の投与により胎盤停滞を起こさない昼間の分娩誘起に成功した。
  • これにより、昼に適切な分娩が可能になり、子牛の生存率の向上や、深夜の分娩のための労働負担を軽減することが期待される、というもの。詳細は、同研究所へ。http://nilgs.naro.affrc.go.jp
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