23年度計画生産実績は724万9000t

2012 年 5 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 3:04 PM ニュース

 中央酪農会議は5月24日、平成23年度生乳計画生産の実施結果について公表した。発表によると23年度の受託乳量は全国で724万9000t、前年度比98.6%だった。北海道は378万3000tで99.6%、都府県は346万6000tで97.5%だった。
 年度当初の計画生産目標数量は749万3000tだったが、期中にすべての指定団体で供給目標数量の返還(指定団体間調整)があったことや、選択的拡大生産数量の減量があったことで、最終的な計画生産目標数量は726万7000tと、23万tほど減少した。実績は最終目標数量に対して99.7%で、すべての指定団体で超過・未達のペナルティは発生しなかった。
 このうち東北生乳販連については、東日本大震災と原発事故の影響で受託乳量は56万4000tで目標に対し95.4%となったが、計画生産要領に基づく災害による生産減少分のため、ペナルティ対象から除外された。

 一方、生乳需給では震災後、乳業各社が牛乳供給を優先したことや、飲用需要が好調だったことから、飲用向け生乳需要量は前年同様で堅調に推移。このため乳製品向け供給量を圧迫し、結果として脱脂粉乳・バターともに、期末在庫は前年度を下回った。バターについては供給不足が懸念されたため、カレントアクセスの放出と合わせて5000tの緊急輸入を行なったにもかかわらず、期末在庫は1万9000t(2.8カ月)と非常にタイトになっている。

 中央酪農会議は5月末に24年生乳計画生産の指定団体希望数量を取りまとめ、6月上旬に公表するが、昨年「今後3年間は増産型計画生産を実施する」としており、24年度も増産を目指す。

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