第2四半期は減収減益――森永乳業

2018 年 11 月 2 日

Filed under: — maetomo @ 4:23 PM ニュース

森永乳業は11月2日、2019年3月期第2四半期決算短信を発表した。第2四半期の連結売上高は3114億1100万円で前年比1.7%減、営業利益は148億2600万円で同12.1%減の減収減益だった。通期の連結業績予測は売上高5820億円で同1.7%減、営業利益は203億円で同6.4%減の減収減益を見込む。

営業利益の増減を見ると、売上単価差がプラス12億円、プロダクトミックス改善がプラス12億円に対し、売上数量減がマイナス12億円、原料乳価格上昇がマイナス2億円、原材料価格上昇がマイナス18億円などが響き、約20億円の減益となった。

セグメント別では市乳売上が1009億7400万円で前年比30億72万円の減(3.0%減)、うち牛乳類は349億4900万円で20億5200万円の減(5.5%減)、乳飲料等が306億300万円で15億8900万円減(4.9%減)、ヨーグルトが300億2800万円で11億6400万円増(4.0%増)だった。
乳製品の合計売上は473億4800万円で7500万円増(0.2%)だった。

同社はこれらの売上増減について、「牛乳類は不採算品の整理などによる売上数量の減少によるもの。乳飲料等では、マウントレーニアの苦戦が大きかった。今年の夏は酷暑で、濃厚・濃密なマウントレーニアのコンセプトと合わなかったことがマイナス要因だったのではないか。ヨーグルトは従来品が好調だったことに加え、新商品のトリプルアタックヨーグルトが好調に推移したことが増収に寄与した」などと説明した。

人手不足の対策について情報交換 北海道TMRセンター連絡協議会

2018 年 10 月 30 日

Filed under: — djito @ 6:20 PM ニュース

北海道TMRセンター

北海道TMRセンター連絡協議会は10月30日、札幌市で第13回定期総会と研修会を開催。
道内TMRセンター会員はじめ関係者ら約220名が参加した。

総会では佐々木二郎会長が挨拶で、今年の牧草およびコーンサイレージの低品質による影響不安、また近年深刻化している人手不足にも触れ、「TMRセンター運営も大変な状態。酪農家の維持、地域の維持のために、人材確保・育成などの情報提供および交換をしていきたい」と述べた。
引き続き、活動報告・計画、収支報告・計画など議案どおりに可決された。
また、任期満了に伴う役員改選で、以下の新役員体制が決定した(敬称略)。

会長・佐々木二郎(浜頓別エバーグリーン)
副会長・伊藤敏彦(デイリーサポート別海)
筆頭理事・小林康紀(更別TMRセンター)
会計・村本隆(アグリランド)
代表監事・山本利浩(サンタドリームサプライ)
監事・佐藤昌嗣(こしみずエコフィードサービス)
理事・長渕重樹(中標津ファームサービス)
理事・荒木隆志(フロンティアニセコ)
理事・山岸康行(デイリーフィードサロベツ)
理事・石村正昭(鹿追町TMRセンター)
相談役・近藤三男(オコッペフィードサービス)
相談役・野々村仁(CFT)
顧問・佐竹敦(デリバリーフィードセンター名寄)
顧問・渡部隆信(クレインランドTMRセンター)
顧問・菊地厚(アグリサポートばろう)

その後の研修会では、以下の講演が行なわれた(敬称略)。
高橋牧場 ニセコミルク工房/店長・高井裕子「故郷(ふるさと)ニセコで私たちにできること」
アルプス技研/とかち分室責任者・藤田顕士「農業分野での人材確保について」
マイナビ 農業活性事業部/部長・佐々木康人「採用動向のご報告」
農水省 飼料生産振興班/課長補佐・山下裕樹「平成31年度予算概算要求(飼料関係)について」

ニセコミルク工房の高井店長は、冬の集客のためにシュークリームやプリンなどのスウィーツを製造販売したことで従業員の通年雇用が安定したことなどを紹介。また、視察に来る学生は約1割しか牛乳を飲んでいないという調査エピソードを話し、「牛乳販売を今後の課題としているが、そのためには、牛乳をどうやって飲んでもらうか、どうやって使ってもらうかを考えなければ難しい。しかし地元の学校でうちの牛乳を飲んでもらうのが夢である」と語った。

繁殖成績改善の取り組み・成果を発表 北海道家畜人工授精技術研修大会

2018 年 10 月 19 日

Filed under: — djito @ 12:44 PM ニュース

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北海道家畜人工授精師協会(高橋芳幸会長)は10月18・19日、札幌市で第74回北海道家畜人工授精技術研修大会を開催し、全道の会員はじめ関係者ら約230名が参加した。
シンポジウム「ETの現状と課題」(6名の講演と総合討論)、特別講演「超音波検査装置の活用について」(帯広畜大・松井基純教授)に続き、会員による26題の研究発表が行なわれた。
表彰者は以下のとおり(敬称略)。

【優秀賞】
「ホルスタイン種泌乳牛におけるショートシンク開始時の卵巣所見と受胎率との関係」窪友瑛
「ホルスタイン種における乳汁中の妊娠関連糖タンパク検査による妊娠確認の有効性の検討」中條匡晃
「優良後継牛の安定確保を目的とした繁殖管理方法の検証」秋葉貞治

【優良賞】
「深層学習機能を利用した高受胎性牛体外受精卵の自動選抜のための人工知能解析クラウドシステムの開発」井口佳那
「ホルスタイン種泌乳牛における牛群検定成績を活用した性選別精液受胎率の予測」古山敬祐
「稚内農協で使用している繁殖台帳の紹介と活用方法について」土佐いづみ

【奨励賞】
「1頭のドナーから受精卵移植を用いて拡大したファミリー」佐藤悠

ボーマチック・ユーザーにルートサービス開始

2018 年 10 月 2 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM ニュース

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(株)野澤組のグループ会社で、酪農機械のメンテナンスを行なう会社として2014年に事業を開始した(株)デーリィ・ソリューションは10月から、ボーマチック社製の搾乳機器ユーザー向けにルートサービス事業を新たに開始する。

デーリィ・ソリューションは、これまで酪農機械の定期点検や消耗品の部品交換といったプレメンテナンスを主に行なってきたが、新事業として、ルートサービス担当者が専用車で定期巡回し、ボーマチックのユーザーをはじめとして酪農生産者がより適正に搾乳できるように各種のサービスを提供する。

このサービスは、ボーマチック社の基本方針である「Gently(優しく)・Quickly(素早く)・Completely(完全に)」に則り、適切な搾乳が行なわれ、搾乳システムが常に支障なく作動し続けるように、衛生商品(洗剤やディッピング剤など)や農場で常備される消耗交換部品の供給はじめ、その扱い方や交換方法などの技術情報も定期のコミュニケーションを通じて農場の保守管理担当者に提供するもの。
それにより「より安心・安全・安定の提供につながる」としている。

※詳報はDairy Japan 11月号で
※写真は、ボーマチックのユーザーを定期巡回するルートサービス・カー、ルートサービス担当の渡辺章人さん(デーリィ・ソリューション)と新事業開始にあたり駆けつけたイーサン・ヘランダーさん(ボーマチック社)

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酪農技術セミナー開催:ナスアグリサービス

2018 年 9 月 19 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:54 PM セミナー開催案内,ニュース

(株)ナスアグリサービスは11月に、香川県、長野県、石川県の3会場にて、恒例の酪農技術セミナーを開催する。講師は2012年より毎年来日している乳房炎の専門家としてお馴染みの獣医師デビッド・リード博士。同セミナーでは正しい搾乳方法の啓蒙および過去のリード博士の実例から乳房炎の要因を究明して、乳房炎の予防と乳質の改善を追及する。

《開催日程》
・香川セミナー
11月12日 13:30~16:00
サンメッセ香川(香川県高松市林町2217-1)

・長野セミナー
11月13日 12:00~14:30
林友ホール(長野県松本市双葉18-22)

・石川セミナー
11月14日 12:30~15:00
石川県農業総合研究センター 農業試験場(石川県金沢市才田町戊295-1)

《お問い合わせ先》
(株)ナスアグリサービス
TEL 03-3404-7431 FAX 03-3404-7432

全道共進会は開催中止に

2018 年 9 月 10 日

Filed under: — djito @ 5:17 PM ニュース

9月22~23日に北海道ホルスタイン共進会場(勇払郡安平町早来)で開催が予定されていた、第17回北海道総合畜産共進会(乳用牛部門)は、北海道胆振地方東部地震による開催地の被害が甚大であることや、開催地周辺は断水が続いており復旧のめどが立っていないことから、開催中止が決定された。

最優秀賞に岩手県の山崎敏さん

2018 年 9 月 7 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 6:30 PM ニュース,発表会

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全国農業協同組合連合会(JA全農)は9月7日、都内で第36回全農酪農経営体験発表会を開催した。全国から6名の酪農家が集まり、それぞれの経験を活かした経営ならびに取り組みなどを発表した。
同発表会は、優秀な酪農経営体験者の経営内容や経営技術などの成果を広く紹介することで、酪農経営の安定・発展につなげることを目的としたもの。受賞者は以下のとおり。
最優秀賞
山崎 敏さん(岩手県)
「目標を『見える化』し、一致団結! 家族酪農」
優秀賞
青沼 光さん(富山県)
「酪農はじめました。うちの牧場、寄ってきんさい! 見にきんさい!」
雫田 岳志さん(長野県)
「父を超えるオールラウンダーを目指して!」
中澤 好喜さん(北海道)
「家族で作る収益性酪農と私の夢〜汗も涙も喜びに代えて〜」
株式会社ブルーバンブーファーム 青木 大輔さん(埼玉県)
「ハンパないって! ブルーバンブーファーム! 妥協なしの牛づくり・草づくり・土づくり〜日本一暑い町で、日本一熱い酪農経営を目指して!〜」
田畑 修一さん(大分県)
「地域とともに歩む酪農経営」
なお、青沼光さんは特別賞も受賞した。

第12回全農学生「酪農の夢」コンクールも同時開催された。全国から集まった作品のなかから最優秀賞1名、優秀賞3名が選ばれた。受賞者は以下のとおり。
最優秀賞
川村 咲貴さん(大阪府立農芸高等学校 資源動物科3年)
「チーズで大阪、日本を元気に!〜モウモウ工房『咲』オープンします〜」
優秀賞
林 亜佳音さん(東京大学 農学部獣医学科課程6年)
「研究者の視点から、広げる酪農」
猪野 凌矢さん(神奈川県立相原高等学校 畜産科学科3年)
「祖父から受け継ぐ私の夢」
田中 陽満莉さん(京都府立農芸高等学校 農業学科群1年)
「牛活〜届け!! ぬくもり〜」

「TACSしべちゃ」3年経過 順調経営

2018 年 8 月 6 日

Filed under: — djito @ 4:57 PM ニュース

草地型酪農によるモデル的な低コスト経営の実践と情報普及などを目的に、北海道釧路管内の標茶町農協雪印種苗標茶町の三者で設立された「TACSしべちゃ」は、本格稼働(搾乳開始)から3年を経過し、昨年度の振り返りをまとめた。

昨年度(2017年4月から2018年3月)の経営概況は以下のとおり。
自家産の搾乳牛が約35%となり、牛群構成は順調に推移している。
初産牛の増加と廃用淘汰により出荷乳量は計画対比90.8%の2512tにとどまったが、当初目標であった稼働5年後(2019年度)2400t以上を、前年同様に前倒しで達成した。
乳質は、標茶町乳質改善共励会において8位。
経営収支は、乳量は計画を下回ったが、家畜市場にて初生販売が6週にわたりトップセールスを記録するなど個体販売の大幅増によって前年度を上回った。

中期経営計画(2017年から2021年)では、年間生乳生産3000tを目標にしている。

バイオガスプラントと圃場管理システムの現状を研修 北海道TMRセンター連絡協議会

2018 年 8 月 3 日

Filed under: — djito @ 6:15 PM ニュース

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北海道TMRセンター連絡協議会は8月3日、札幌市で「第11回 夏期研修会」を開催した。道内TMRセンター会員はじめ関係者ら約270人が参加した。
佐々木二郎会長(浜頓別エバーグリーン)は開会挨拶で、「今年の北海道は天候不良で、いまだに一番牧草の収穫が終わっていない圃場があるうえに、二番牧草の収穫を開始しなければならない圃場もある状況。今秋から来年1年間は、粗飼料の栄養不足と品質不良が甚大な影響を及ぼすことが懸念される」と現状報告した。

今年の研修は、バイオガスプラント、PCやスマホを使った圃場管理システムに焦点を当て、二つのテーマが企画された。

テーマ1「TMRセンターにおける再生エネルギーの活用」では、竹内良曜氏(北海道バイオマスリサーチ)、横浜隆則氏(コーンズ・エージー)、土谷雅明氏(土谷特殊農機具製作所)の3氏が、バイオガスプラント導入の効果や消化液の効果、各社の取り組み・実績などを発表した。

テーマ2「TMRセンターにおける圃場管理システム」では、藤原拓真氏(ウォーターセル)、安房見悟氏(北海道クボタ)、関口健二氏(十勝農業試験場)、大野宏氏(レポサク)の4氏が、PC・スマートフォンを活用した圃場管理システム(アグリノート、KSAS、レポサク)の内容、ICTの進歩と作業管理手法などを紹介した。

さらに情勢報告として、児玉史章氏(農水省北海道農政事務所)が「飼料をめぐる情勢」を報告した。

酪農理解醸成のための動画掲載:中央酪農会議

2018 年 7 月 31 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 4:27 PM ニュース

中央酪農会議は酪農理解醸成のための動画コンテンツをホームページに掲載している。
一般消費者および流通関係者に対して、酪農の現状や安全・安心な生乳の安定供給のための関係者の努力、さらには日本酪農持続に際しての課題などについて紹介することにより、日本酪農と国産牛乳乳製品の重要性を知ってもらい、「牛乳の価値に見合った適正価格」について考えてもらうよう促すことが目的。動画は下記から観ることができる。
「牛乳が飲めなくかる!? ~岐路に立つ日本の酪農~」

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