平成22年度第3四半期までの需給見通しを発表

2010 年 10 月 21 日

Filed under: — admin @ 4:19 PM ニュース

日本酪農乳業協会は10月21日、平成22年度第3四半期までの生乳および牛乳乳製品の需給見通しを発表した。

乳牛の飼養頭数減少と昨年の冷夏ならびに今夏の猛暑の影響による急激な生産減で、前年以上に減少する見通しとなった。飼養頭数において「昨年の受胎率が良かったことが影響し、牛頭数の減少は小幅にとどまるのでは」と言及。

生乳生産動向に関して、北海道で6、7月は前年を超えて推移していたが、8月に猛暑の影響で減少に転じ、第1から第3四半期合計は2947千t(前年比99.4%)との見通し。9月以降も概ね前年を下回って推移すると見込まれる。都府県は、第1から第3四半期合計2841千t(同96.0%)で、同じく9月以降も減少傾向推移が見込まれるという。
牛乳等生産量は、牛乳は9月以降も前年を割る見通しで、加工乳・成分調整牛乳・乳飲料・はっ酵乳は9月以降前年を上回ると見込まれる。
用途別処理量に関しては、今夏の猛暑で8、9月の生乳生産量が減少したが牛等向けは前年通りで、減少は乳製品向けに影響した。
都府県の生乳需給では、北海道からの移入量が8月前年を大きく上回り、最需要期の9月以降も概ね同様の推移との見通し。
特定乳製品向け処理量は、需要期に入る5月以降減少傾向に転じ、学乳が休止になる12月は35千t(同86.8%)と大きく下回るという。

以上より、直近の酪農情勢などを踏まえた酪農乳業の課題として、?需給動向の把握と情報の共有化?的確な需給調整対策の実施?飲用牛乳類の不需要期の対応などを挙げた。

畜産フェアで元気に:神奈川県伊勢原市で開く

2010 年 10 月 17 日

Filed under: — admin @ 5:15 PM ニュース


10月17日(日)、神奈川県伊勢原市で、第30回畜産フェアが開かれた。
市内の酪農家戸数は47戸、乳牛約2000頭。
今回の催しは、共進会は中止となったものの、搾乳体験、
堆肥販売など多彩。
中でも、市内酪農家の生乳を使い、
農業高校の牛乳製造施設で作ったビン牛乳(500本)は大人気。
挨拶で、長塚市長は「口蹄疫で29万頭の家畜を失ったことは心が痛む。
こんなときだからこそ、元気な市内の畜産をアピールすることにした」と
述べた。
酪農では、搾乳体験車による乳搾り体験、子牛の触れ合い、
酪農部会や、酪農女性などによる模擬店などが開かれ、
多くの市民で賑わった。
会場で堆肥を買った女性は
「これからも市内の畜産が残って欲しい」などと話し
た。

雪印メグミルクが事業会社2社を吸収合併

2010 年 10 月 14 日

Filed under: — maetomo @ 2:17 PM ニュース

雪印メグミルク株式会社は10月14日、来年4月1日をもって日本ミルクコミュニティ株式会社と雪印乳業株式会社の事業会社2社を吸収合併すると発表した。

同社は今回の合併について「統合シナジー効果の早期最大化 を図るとともに、組織力をより強化した体制を構築することにより、さらなる企業価値 向上を目的とする」と発表。

合併内容については11月5日(平成23年3月期(第2期) 第2四半期決算発表予定日)に開示する。

詳細は、こちらをごらんください。

高校生の「牛乳類を使ったアイデアお菓子」が今年も商品化

2010 年 10 月 1 日

Filed under: — djito @ 7:00 AM ニュース

酪農学園大学・食品流通学科は牛乳消費拡大対策の一環として、高校生を対象に、今年で5回目を迎える「牛乳類を使ったお菓子レシピのアイデア」を募集したところ、全国から例年の約2倍、過去最高の542件のレシピの応募があった。
そのなかから以下の6作品が入賞した(受賞作品名・受賞者)。

この6作品は、(株)セイコーマートとの産学連携の取り組みにより商品化され、10月11日より4週間の期間限定で(一部商品は2週間)、北海道内のセイコーマート店舗で販売される。

「うしくんのチーズムース」(三重県立相可高校3年・荒木田千穂さん)
「モーぐると大福」(静岡県立岩田農業高校3年・丸尾悠美佳さん)
「たっぷりふんわり北の雪山」(岡山県立津山東高校3年・太田真美さん)
「牛さんのじゃがいモ?ンブラン」(北海道立札幌西高校3年・金川綾華さん)
「クリームチーズ・ミルクロールケーキ」(山形県立東根工業高校3年・久保円花さん)
「てぃらみしゅー」(山口県立岩国商業高校2年・藤重敦子さん)

酪農学園・とわの森三愛高校の飼養牛がEXを獲得

2010 年 9 月 28 日

Filed under: — djito @ 4:52 PM ニュース

酪農学園・とわの森三愛高等学校(北海道江別市)の飼養牛「OFJ フアイナリストET」が、9月に実施された体型審査で90点(エクセレント)を獲得した。
本牛は2004年2月21日生まれで、今年6月に3産目を分娩。
2008年兵庫県B&Wショウ・チャンピオンなどのショウ歴を持っている。
父はロイレーン ジヨーダンET、母はピーエフ ダンデイー ジユエリー。

本牛が同高校に来たのは、昨年8月。それまでの所有者であったOJFシンジケート(兵庫県)が、同高校に寄付したことからだ。
「ご厚意にお応えすることができた。生徒たちの励みと誇りになっている」と農場長の大中隆教諭は喜びを語ってくれた。

同高校の農場では現在、経産牛5頭、育成牛6頭が飼養され、アグリクリエイト科(酪農経営科)の生徒たちは日々、これらの牛たちを管理しながら実践技術の習得に励んでいる。

「チーズ万博2010 お好きなだけチーズとワイン」、開かれる

2010 年 9 月 25 日

Filed under: — admin @ 9:06 PM ニュース

9月25日(土)、東京・ホテルメトロポリタンエドモントンを会場に、
「チーズ万博2010」が開かれ、チーズ愛好家ら約1200名が集った。
主催はチーズプロフェッショナル協会(CPA)と国産NC振興全国協議会。
魅力あふれるチーズをもっとたくさん食べてもらいたい、
チーズを楽しく食べる場を提供したいというのが、今回の狙い。

出展は、全国の工房や乳業会社からチーズ84社・295品、ワイン45社・145品。
内容は、チーズ&ワインやチーズ料理の試食、および「チーズと私」をテーマにした
本間るみ子氏(フェルミエ社長)と服部幸應氏(料理研究家)のトークショウ、
チーズ造り実演など。

主催者挨拶で、実行委員長の村山重信氏(CPA会長)は、
「今まで、このようなチーズを中心にしたパーティはなかった。
今日は日本のチーズ市場始まって以来、初めてのパーティだ」と語った。
来賓の農水省・田名部匡代政務官は、
「チーズ消費は伸びているとはいえ、海外と比べるとまだ少ないのが現状。
日本人の味覚に合ったチーズづくりに、しっかり取り組みたい。
酪肉近でも生産体制、高付加価値化をめざしている」などと述べた。

なお農水省統計では、日本人一人当たりのチーズ消費量は年間2kgである。

事業計画変更に伴い、補助金収入約500万円減少

2010 年 9 月 16 日

Filed under: — admin @ 10:26 AM ニュース

(社)全国農協乳業協会は9月8日、東京で平成22年臨時総会を行ない、その開催結果の概要を公表した。
本総会の議案は「平成22年度事業計画及び収支予算変更の承認の件について」となっており、6月8日に開催された通常総会後、新たな補助事業「農村漁村6次産業化対策事業 農林水産物輸出課題解決対策事業」を実施することから、事業計画及び収支予算の変更について審議が行われ、結果原案通りに了承されたと発表した。

変更内容は、
1. 牛乳乳製品消費拡大特別事業(収支予算の変更)
 農畜産業振興機構が公募により選定した団体のうち、同協会が2つの事業の事業実施主体となった。当初の交付予定額の合計は8504万9千円だったが、農畜産業振興機構との協議により、6500万円に変更となったため、収支予算を変更する。
2. 農村漁村6次産業化対策事業に係る農林水産物輸出課題解決対策事業(事業計画の追加、収支予算の追加)
 農林水産省が輸出関連の補助事業を公募したことから、同協会は会員が牛乳乳製品の海外輸出を積極的に行なっていることや、輸出に取り組みたい会員、さらには本事業に取り組もうとしていた会員があったことから本事業に応募し、事業実施主体候補者に選定されたため、事業計画及び収支予算を追加する。事業予算は1489万8千円。

なお、本議案の全文はこちら

猛暑下での埼玉県:乳牛の熱中症による死亡は2年前比の5倍

2010 年 9 月 12 日

Filed under: — admin @ 12:37 PM ニュース

埼玉県は、全国有数の猛暑日(最高気温が35℃以上)が続いた夏だった。

県が家保を通じて調べた7月1日から8月31日までの熱中症で死亡家畜頭数は
乳牛33頭(2008年は6頭)、肉用牛2頭、豚48頭などで、乳牛の死亡が目立つ。
9月に入っても猛暑で死亡する牛もいて、
関係者は「乳量は10から20%ダウン。牛が回復するのは10月になるだろう」とし、
引き続き、暑熱対策をゆるめないよう、呼びかけている。

なお、全国では、7月1日から8月15日までに
乳用牛959頭(20年度703頭)が熱中症で死亡(農水省統計:宮崎県を除く)、
同省でも、暑熱対策の継続を喚起している。

公開シンポジウム「地球の生命(いのち)を育む土」開催される

2010 年 9 月 9 日

Filed under: — djito @ 6:57 PM ニュース

日本土壌肥料学会北海道大会運営委員会は9日、北海道大学で公開シンポジウム「地球の生命(いのち)を育む土」を開催した。
研究者、関係者をはじめ、生産者や消費者など約170名が参加した。

基調講演として、「土-地球の皮膚-を守る」波多野隆介氏(北海道大学教授)、「北海道における環境保全型農業-クリーン農業の歩み-」志賀弘行氏(道総研中央農試・農業環境部長)、「食料生産と環境・生態を調和させる未来の自立型農業」大崎満氏(北海道大学教授)が解説された。
志賀氏はそのなかで、「堆肥を使って化学肥料を減らせば安全・安心になると解釈されるのは心配。重金属や残留農薬対策などの問題のほうが大きい」と述べた。

その後、生産者の立場として小林ヨシ子氏(江別市・酪農家、札幌ACグループ代表)、消費者の立場として前濱喜代美氏(コープさっぽろ理事、組合員活動委員長)、政策立案者の立場として関俊一氏(北海道農政部・食の安全推進局主幹)、および基調講演者らによるパネルディスカッションが行われた。
小林氏は、「土壌は一番大事。土壌が健康でなければ、美味しい牛乳は生産できない。うちでは、よく寝かせた堆肥をデントコーン畑や野菜畑に施用している。料理講習会を開いて消費者に農業の実際を伝え、農業応援団を増やしている」と語った。

乳用牛評価報告(牛群検定参加牛のうち総合指数上位100位)を公表

2010 年 9 月 6 日

Filed under: — admin @ 3:36 PM ニュース

(独)家畜改良センターは、9月3日、
乳用牛評価報告(牛群検定参加牛のうち総合指数上位100位)を公表した。
これによると、
第一位は、北海道芽室町/鈴木進さんのスミ-デ-ルロ-タミ- タイタニツクETで、
総合指数は+6589、乳代効果は+34万8429円。

第二位は、北海道湧別町/五島順二さんのヘンカシ-ンヒラリ- デイハ-シエルで、
総合指数は+5761、乳代効果は+31万2023円。

第三位は、北海道天塩町/石崎直さんのエンドレスジユデイオングで、
総合指数は+5665、乳代効果は+26万4669円。
以下順位はこちらをご参照ください。

なお、これで同センターが発表した乳用牛評価報告(2010-8月)は、
乳用牛評価報告(供給可能種雄牛:総合指数順)
乳用牛評価報告参考情報(海外種雄牛:総合指数上位40位)
国際評価トピックスと概要
乳用牛評価報告(牛群検定参加牛のうち総合指数上位100位)
の上記4つとなった。
また、評価結果の概要はこちら

それぞれの詳細な資料は、
家畜改良センターホームページ( http://www.nlbc.go.jp/ )に掲載されている。

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