灯油タンクの再利用で

2012 年 6 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 5:27 AM 未分類

十勝管内Y牧場では、灯油タンクを新しくしたことで
使わなくなったタンクを再利用して新しく花壇として作り替えています。

写真の花壇はYさん自ら切断・溶接して作ったもので、こうして作られた花壇は、
家の前や牧場の道路側に置くことで環境美化に一役買っています。
灯油タンクの下側は、もともとあった足をそのまま利用し、
上側には足に使えそうな鉄パイプを溶接して利用しています。

Yさんはもの作りが大好きで、
仕事の合間に時間を見つけてさまざまなものを生み出しています。
灯油タンクを使った花壇の他にも、
子どもが遊べるようにブランコやシーソーまで手作りしてしまうほどです。

これらの材料は、すべて廃品だというから驚きです。

酪農家は羊も飼える

2012 年 6 月 1 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

オホーツク管内のT牧場は乳牛約200のほかに、3年前から羊も約100頭飼っています。
このヒツジは「テクセル」という品種だそうです。
飼料は、子牛用配合飼料、チモシー乾草で、すべて乳牛用のものが使えます。

1歳齢から毛を刈り、1頭から2、3枚のセーターが作れるそうです。
肉は非常に美味しく(ごちそうになりました)、
こだわりレストランで使われているそうです。

Tさんの話を聞いていると、酪農ライフ、カントリー・ライフを、とても楽しんでいる様子が伝わってきます。

ミニTPPといわれる「韓米FTA」の実態を解説

2012 年 5 月 25 日

Filed under: — djito @ 7:59 PM 未分類

北海道地域農業研究所(藤田久雄理事長)は25日、札幌市内で、「韓米FTAと韓国農業の将来」と題した通常総会特別講演を行なった。
講師は、韓国江原大学農業資源経済学科の李炳旿(イ・ビョンオ)教授。
同教授は、韓国におけるFTA(自由貿易協定)推進の現状、韓米FTAの農産物の交渉結果、農業への影響、政府の対応と将来の展望などを解説した。

韓国は2002年10月にチリと初めてFTA締結し、その後9年半の間に47カ国とFTA締結、うち46カ国と発効している。
そのうちの一つ、韓米FTAは2006年に交渉開始、2007年に妥結されたが、農家の強い反発もあって5年後の今年3月に発効した。

韓米FTAの農産物の交渉結果は、米国は農業大国であり、あらゆる品目を持っていることから、他国のFATと異なり品目ごとに開放の内容が非常に細かくなっている。
対象になる1531品目のうち、関税撤廃から除外されたものはコメおよびコメ関連製品16品目(1%)のみ。
韓国農業への影響は、畜産と果樹の被害が大きく、牛肉、豚肉、鶏肉、りんご、ぶどう、柑橘、乳製品の順に被害が大きい。

畜産物においては、牛肉は15年、豚肉は10年以内に関税を撤廃し、この期間中にAGS(関税の減縮によって輸入が一定の水準以上に急増した場合、関税を上げて国内市場を保護する措置)を適用する。
鶏肉は10から12年以内に関税を撤廃する。
脱脂粉乳、全脂粉乳、練乳は現在の関税を維持して(176%)5000tのTRQ(無関税または低率関税で輸入されるクォータ数量。これらの品目については無期限に毎年3%ずつ複利で増量する)を提供する。
混合粉ミルク、調剤粉ミルク、チェダーチーズ、バターは10年以内に関税を撤廃する。

FTAによる農業への影響に対する対応として政府は、長期対策として、品目別の競争力強化、農業の体質改善(農業者の能力強化など)、短期対策として、被害補償直接支払、廃業支援などを行なってきたが、影響が今までに以上に大きい韓米FTAに対応する農業支援対策として新たな対策を加えた。
それは、畜舎施設の近代化、粗飼料生産基盤の拡充、糞尿処理施設、飼料産業の総合支援、種畜施設の近代化、刹処分補償金などで、畜産部門の競争力強化のための支援対策が多く盛り込まれている。

同教授は「韓国農業の将来予測は、ネガティブ要素もポジティブ要素もあることからむずかしい」としながらも、「製品などの差別努力によって輸入品との代替を抑制し、被害を最小にすることが重要である。複雑な韓米FTA内容を詳しく分析し、韓国農業にとって得になるように今後、工夫していくことが大切である」と語った。

事務所を飾る

Filed under: — maetomo @ 6:46 AM 未分類

オホーツク管内にあるT牧場の事務所の一角にある棚は
ミニチュア農機と牛や酪農グッズで飾られています。
これらのミニチュアは、愛着のある農機のものを集めたものだそうです。
写真をよく見ると、農機の横にはロールも置かれています。
棚に直接置かず、緑の敷物をするところにも
Tさんのこだわりを感じます。
酪農家さんのみならず、
牛や農機など、自分の好きな置物で事務所などを飾ると、
見ているこちらも気持ちが良くなります。

細断紙

2012 年 5 月 18 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

オホーツク管内のY牧場(経産牛90頭、未経産牛60頭)は、ペン(独房)通路の敷材として、細断紙(シュレッドされた紙)にオガクズを混ぜて使っています。
吸水性は上々。

この細断紙は週に2回、農協と建設会社からもらってくるそうです。
目下、他にも細断紙を譲ってくれる企業を探しているそうです。

「中には重要書類も含まれているのかもしれませんね」とYさんは笑っていました。

ようこその気持ちを一口の牛乳に込めて

2012 年 5 月 11 日

Filed under: — maetomo @ 6:10 AM 未分類

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先日訪れた中標津町で泊まった某旅館にて、
食事の際に、一口サイズの小さなコップ一杯の牛乳が添えられていました。
このコップには「Welcome MILK ようこその気持ちを一口の牛乳に込めて」と書かれています。
使われていた牛乳は、中標津町の「なかしべつ牛乳」です。
食事に添えられた一口の牛乳に、おもてなしの心を感じました。

この一口の牛乳は、根室地区酪農対策協議会が牛乳の消費拡大を目的に、
水やお茶の代わりに牛乳を提供する「根室Welcome MILK」というもので、
中標津町だけではなく、根室管内のさまざまな飲食店が参加しているそうです。

同協議会が、参加する飲食店に週2本の牛乳を、
25週(約半年)に渡り配布しているとのことです。
今回訪れた中標津町内では、50を超える店舗が参加しており、
最近では、配布される本数に限らず、
通年で牛乳を出す店舗が増えてきたとのことです。

大規模でも細かなところに目が行き届く

2012 年 5 月 4 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内のN牧場は、経産牛609頭、未経産牛426頭、年間出荷乳量約6000tと大規模です。
搾乳牛舎はフリーストール5棟(うち1棟の半分は乾乳前期)です。
搾乳牛群は、経産の泌乳初期群、初産の前期群、泌乳中期群、泌乳後期群に分けて管理しています。
(初産の前期以降は泌乳中期群で合流する)

N同牧場の発情発見や異常牛の発見はすべて、スタッフ全員の目で行なわれています。
朝の搾乳終了後、スタッフ全員が手分けして(1群に2-3人ずつ入って)、1頭1頭を見て歩きます。
その際、各スタッフは専用手帳を携帯して、気になったことは漏らさず書き込んでおきます。

その専用手帳を見せてもらいました。
1頭ごとに、牛番号、耳標、生年月日、牛名、分娩日、子牛の性別、群移動、子宮回復や黄体の状況、発情発見状況、授精状況、分娩予定日、病歴などが細かく書き込まれています。
この手帳を見れば、「いつ、どのような状態のときに授精したのか?」と聞かれても、その場で即座にわかるそうです。

※詳しくはDairy Japan 6月号で。

雪解けで、ぬかるみ防止効果は?

2012 年 4 月 27 日

Filed under: — maetomo @ 5:59 AM 未分類

雪解けの進む時期となりました。
道央はもうほぼ雪はなくなりましたが、道東にはまだ残っています。
4月になっても道東の牧場ではまだ解けぬ雪が見られます。
農家さんに聞くと、
「いつもはこの時期にこんなに雪はない。今年は異常だよ」と言うほど。

そんななか、昨年11月4日の北海道支局だよりで紹介しました
興部町のK牧場に足を運んでみました。

K牧場にも雪がまだ残っていましたが、ホタテの貝殻を敷き詰めた通路は驚くことに、ぬかるみがありませんでした。
Kさんは、「牛舎周辺はぬかるんでない」
「除雪で少し剥がしてしまったけど、この案は大成功だ!」と喜んでいました。

酪農家の川柳・短歌を大募集

2012 年 4 月 20 日

Filed under: — maetomo @ 2:11 PM 未分類

全米乾牧草協会・輸出加工者協議会の理事を務めるジョン・スチャパインスキー氏は、日本の酪農・肉牛農家および日本へ乾牧草を供給するアメリカの牧草生産農家から俳句(川柳)、短歌そして詩の寄稿を募り、出版する予定だ。

ジョン氏は日本での生活経験もあり親日家。日本に良質な乾牧草を供給するための団体EPCの理事長。ジョン氏は「農業生産者こそ豊かな詩的想像力を持っているのです。私は皆さんの感性を引き出し、表現するお手伝いができたらと、日本の畜産農農家の方々の作品を募集することを考えました。牧場、牛そして酪農についての想いを寄せてください」と募集の経緯を話す。なお小冊子の販売収益は東日本大震災の義捐金として寄付するとしている。

【投稿先・問い合わせ】
e-mail:john@nhaepc.org(ジョン・スチャパインスキー氏)
EPC日本事務所 TEL&FAX 03-6427-0827(担当:西井)

アナログのTwitter(ツイッター)

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内Y牧場にうかがったら、牛舎の黒板に、「今日のツイッター」と題して何やら書いてあります。

フレッシュで良く見えた牛
1015、1007、756、1024

つなぎがおもく(腫れぼったい)外側開き(エックス脚)が数頭

水槽管理30点くらいかな
重曹ひとにぎり入れてごしごしとこする

これは地元を担当する農業改良普及員がY牧場を訪問した際に、書き残していったものだそうです。
Yさんはうなずきながら、このツイッターを読んで、
「第三者の目から見た牛の状態は貴重な情報です」と真摯に受け止めていました。

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