病気激減、個体乳量は前年比111%の伸び

2012 年 11 月 16 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

十勝管内のS牧場(経産牛165頭、未経産牛135頭)は、
分娩移行期(乾乳および産褥)の飼養管理改善に取り組んだところ、
経産牛1頭当たり乳量8409kgだったものが、
1年で9362kgに引き上がりました。
前年比+953kg、111%の伸びです。

取り組みのポイントはいくつかあるのですが、
一番のポイントは、乾乳群のエサを薄い栄養濃度のTMR(ほとんどが粗飼料)
としたことです。
詳細は、来週発売のDairy Japan 12月号をご覧ください。

また、「過去10年間でクロース・アップ期のエネルギー給与に関する推奨値がどんどん低くなっている」
「乾乳牛のDMIは非常にばらつきが多いため、それぞれの牛群のDMIを把握することがクロース・アップの飼料設計の出発点になる」
と極めて重要な内容が解説されている書籍「移行期を科学する」(好評発売中)
も併せてお読みください。

さぁ、牛舎へ行こう!

2012 年 11 月 9 日

Filed under: — maetomo @ 5:35 AM 未分類

紅葉も落ち着いた今日この頃、
11月7、8日に帯広で北海道酪農技術セミナーが開催されました。
今回は、栄養・周産期・繁殖・乳質・蹄病・経営など
多方面からの講演が行なわれました。
そのなかで、唯一の酪農家としての講演が
富良野市の藤井牧場でした。

今回、夫婦で講演台に立ち、妊娠率の向上への取り組みを紹介しました。
講演のなかで、「再発場を見つけることが最強の繁殖管理であり、
最大の仕事である」と語り、
酪農家にとって繁殖とは「損失を抑える場所ではなく、
成果を積極的に取りに行く場所である」と
自らの取り組みから学んだ事柄を力説しました。

最後に、「発情発見率を高められるのは酪農家だけである」
という言葉とともに、
「牛舎に酪農の成果への道がある」と締めくくりました。

雪印こどもの国牧場「牧場まつり」開催

2012 年 11 月 3 日

Filed under: — Ryoichi Maeda @ 4:36 PM 未分類

11月3日(祝)神奈川県横浜市青葉区・雪印こどもの国牧場にて、恒例の「牧場まつり」が開催された。少々秋の肌寒さを感じる気候ではあったが、昼前には大勢の家族連れで賑わった。この日はおなじみの「乳搾り体験」「バター作り教室」などの人気体験コーナーはもちろん、牛乳の素晴らしさを紙芝居と講話で伝える「紙しばいと牛さんのおはなし」や、雪印メグミルク商品の試食・試飲会などのPRイベントも加わり盛りだくさんの内容で来場者を楽しませた。試飲会では牛乳の試飲のほかに、きなこ、オレンジジュース、酢などを入れての「牛乳まぜ飲み」などもあり、参加者の興味を引いており好評であった。バター作り教室は三部ともすぐに定員になってしまい、家族が一体となって楽しめるイベントとして相変わらずの大人気ぶりが覗えた。この日は雪印メグミルク(株)・佐藤幸吉代表取締役副社長も自らそれぞれのイベントに参加しで来場者を出迎えていた。なお牧場まつりは、明日4日(日)も9:30より16:30で開催される。

透明ラップ・フィルム

2012 年 11 月 2 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

宗谷管内のK牧場の1番牧草ラップサイレージです。
K牧場は、採草地の7割をサイレージに、3割を乾草に調製しています。

注目は、この「透明ラップ・フィルム」です。
K牧場は今年から使って、色付きフィルムと比較しているそうです。
今のところ、「サイレージ出来上がりは、白フィルム、黒フィルムと何ら遜色がない」とのことでした。

気持ちの良い絵を壁面に

2012 年 10 月 26 日

Filed under: — maetomo @ 5:39 AM 未分類

先週に引き続きY牧場で偶然に遭遇した光景です。
Y牧場内で、ふとD型ハウスを見ると、
なんと!壁に向かって足場が組まれており、
その高い足場によじ登った女性がいるではないですか!

その女性にお話を聞くと、
「ここに牛を描きたいとYさんに話したら、
快諾してくれたうえに、足場まで組んでくれました」と言います。
彼女は、ボラバイトで4年前にY牧場へ来て以来、
酪農にハマって、その後、何回も来ているそうです。
「牧場を飾ると、牧場が楽しくなりますよ」と嬉しそうでした。

牧場は、今後も人の心が温かくなる、
そんな場所であってほしいと思いました。

あっ、ミッキーだ!

2012 年 10 月 19 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類


北海道宗谷管内Y牧場にはラップサイレージで作った可愛い牛のオブジェがたくさんあります。
なかにはミッキー・マウスもあります。
「牛(のオブジェ)はたくさん作ったから、違ったものも作ってみたかったんです」とのこと。
Y牧場には牧場生活を経験してみたいという人達が各地からやって来ます。
「皆が喜んでくれるし、元気になって帰っていくんです」とYさんは言います。

学び舎で

2012 年 10 月 12 日

Filed under: — maetomo @ 5:47 AM 未分類

Dairy Japan11月号「酪農教育ファームルポ」の取材で
帯広農業高校の酪農科学科にお邪魔しました。
今回は、農業高校として酪農教育ファームの認証を受けたきっかけと、
その目的や効果などをお聞きすることができました。
今後の酪農業界を担っていく若手酪農家や関係する職業に就くであろう
生徒達に対して、いかに酪農の素晴らしさを伝えるか、
教師が自ら考え、また、生徒達が自ら学べるような
そんなプログラムの一つとして酪農教育ファーム活動を掲げています。
詳しくは、Dairy Japan11月号「酪農教育ファームルポ」をご覧ください。

写真は、漫画「銀の匙」第2巻にも登場する石窯です。
そう、帯広農業高校は「銀の匙」のモデル校なのです。
漫画には、この石釜が形そのまま登場しますので、
読んでみるのも面白いかもしれません。

「見える化」のすすめ

2012 年 10 月 5 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

生産量を伸ばすことを第一の目標としている十勝管内のTさん。
毎月の出荷乳量(数字)を牛舎の事務所の壁に貼り、
対前年比もはっきりと明示しています。
いわゆる「見える化」です。

Tさんは、こうした「見える化」でモチベーションを上げ、
出荷乳量を増やしていくための戦略を練り、
さらにボトルネック(進行の妨げとなる点)を改善するための努力、
情報収集に余念がありません。

「見える化」は確かに効果あります。

コーンの自宅モニター

2012 年 9 月 28 日

Filed under: — maetomo @ 5:06 AM 未分類

十勝管内のT牧場では、その年に撒いた品種のコーンを
4年ほど前から、毎年自宅近くの牛舎脇に2本ずつ生育させています。
T牧場は、去年に引き続き、今年も3品種を撒きました。
写真の通りスクスクと生育しています。

なぜ牛舎脇で育てるようにしたのか?と問うと、
Tさんは、「ちゃんと行くに越したことはないけど、
こうすれば、大体予想することができる」
と、畑にチェック時期の良い指標になるそうです。なるほど!

そして、その年の病気の状況などの確認もできるといいます。
また、病気に強い品種を使えば間違いないのでは?と問うと、
「間違いないものは良いが、それじゃつまらないでしょ」と。

自分の畑に合う品種を自分で確かめるという飽くなき努力に感激です。

ふっかふか

2012 年 9 月 21 日

Filed under: — maetomo @ 6:16 AM 未分類

 

十勝管内のT牧場で、朝のベッドメイクが終わったところです。
敷料の麦稈をこんなに豊富に入れてもらって、牛達は気持ち良さそう。

T牧場は、経営戦略の一環として、家畜市場から安価な牛(平均10万円ほど)を
購入してきて子を産ませ、そして搾ることにも取り組んでいます。
安価な牛とは、廃業する牧場から出された牛や長期不受胎牛、
肢蹄に支障のある牛などです。

導入後(隔離検査後)、まず治療して、繁殖能力を回復させることから始まります。
だからカウコンフォートには、とても、とても、気をつかっています。

このようしてT牧場は、乳牛としての生産寿命を延ばすことに貢献しています。

さらに詳しくはDairy Japan 10月号の特集をご覧ください。

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