オホーツク管内のY牧場です。
トンネル換気の牛舎で、中央通路にも設けられたファンにはブレードが取り付けられています。
このブレードはコンパネを使った自作で、ファンの風が牛の足元に入るように角度調整されています。
ファンをほぼ年中まわして、牛床の後部を常に乾かしています。
「ねらいどおり乳房炎が減った」そうです。
カテゴリー: 取材後記
護蹄管理セミナーのお礼
かねてからご案内していました「乳牛の護蹄管理セミナー」を9月30日、岡山で開催させていただきました。台風直撃による交通機関のマヒ、そして足元の大変悪いなかにも関わらず、多数の方にご参加いただきました。改めてお礼を申し上げます。
講師には、酪農家、削蹄師、獣医師のそれぞれの視点で「蹄管理」についてお話いただきました。講師陣はそれぞれ得意分野は違いますし、できることも違います。だからこそ、情報の共有や協業をすることで最適な蹄環境を作ろうというのが、真のテーマでした。
このことは蹄の管理に限った話ではないと思います。乳房炎防除、繁殖管理をはじめとした多くの課題で、酪農家と関係者が連携を密にすることで素早く、そしてち密なマネジメントが作り上げられるのだと思います。
今回、岡山でのセミナーのアンケートでは、ご参加いただいた皆様から良い評価をいただきました。また会場を変え、同様のテーマで議論できる場をご提供したいと思います。
酪農で兼業農家を
この度の北海道胆振東部地震により被害に遭われた皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧・復興を心より願っております。
さて、昨日は愛知県に行ってまいりました。
昨年10月号で同県の「空き牛舎有効活用事業」について取材させていただき、今回は新規就農第一号が誕生したとのことで取材しました。名付けて「あいち型 夫婦による兼業農家」とのこと。
今回の事例は、牛舎を持ちたい新規就農希望者にとって初期投資(リスク)が少ない画期的な方法であり、現場、県酪、行政の普段のコミュニケーションがあってこそ生み出された方法です。
詳しい内容は11月号で紹介します。ぜひご覧ください。
美味しい粗飼料を作るために
カラス対策
写真は先日取材でお邪魔した静岡県のS牧場での一コマです。
ロールのカラス被害に悩んでいたSさんは、ホームセンターでフクロウとカラスの置物を購入。それらを「フクロウに襲われるカラス」というイメージでロール上に置き、カラスに「ここは危険」と思わせることにしました。
その効果はてきめんで、設置1年経った現在もカラス被害はないと言います。
カラスは頭が良く、何らかの対策を施しても学習して再度被害を与えることがあると言いますが、この対策は今のところ効果が持続しているそう。