農場での雇用

働き方改革、人手不足、人材の売り手市場
労働環境を巡るワードがたびたびメディアに登場します。酪農場でも同様で、雇用の確保、安定雇用は農場経営にとって大きな課題の一つではないでしょうか。
先日、香川県のH牧場に、雇用についてお話を伺いにまいりました。H牧場はスタッフを牧場長を先頭に4階層の組織を作り、農場を運営しています。
Hさんは、「リーダー・サブリーダーは、自分と同じ仕事をできる人を育てることで初めて、彼らは部下に自分の引き継ぎ、自身は次のステップに進むことができるわけです。こうしたサイクルがうまく回れば新たなチャレンジができ、牧場全体がステップアップすると考えています」「スタッフがいてくれるから、心にゆとりができ、次のステップを考えられる」と組織体系のあり方を話してくれました。
人を雇うことは、そのスタッフと家族の生活を守るうえでも責任の重いこと。ゆえに、賃金の確保・増給を見据えて規模拡大や他部門の創設によって売り上げを確保することも、経営者の大切な仕事です。
今後、ますます酪農経営にとって雇用は大きな課題になるでしょう。Dairy Japan4月号では酪農場の雇用をテーマに特集を企画しました。ぜひ発刊をお楽しみに。