病原菌は侵入機会を狙っている

北海道は昨日、冬に逆戻りしましたが、これからは春らしい陽気になります。
そして、旅行客がレンタカーであちこちに。
そこで気になるのが防疫体制です。
農場段階では、飼養衛生管理基準と防備の再確認をお願いします。

農水省のホームページから、同基準の内容はじめ、日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・ベトナム語で書かれた「飼養衛生管理基準の周知のためのポスター」もダウンロードできます。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_shiyou/

大雪お見舞い

おはようございます。
今シーズン最強の寒波到来により、日本海側を中心に大雪が続いています。除雪が追いつかないほどの降雪を報道で聞き、集乳をはじめとして生乳生産現場への影響が心配されます。
普段は降雪の少ない地域でも、雪が降っているというニュースも入ってきており、そうした地域での混乱が心配です。
大雪や不慣れな降雪に見舞われた地域の皆様をお見舞い申し上げますとともに、生乳生産や集乳、流通への大きな混乱が起きないことを願ってやみません。

酪農女性のお話

先日、帯広市で開催された北海道酪農技術セミナーに参加しました。

最後のパネルディスカッション「酪農現場で活躍する女性、その実例と可能性」では、4名の酪農女性のお話を聞くことができました。
結婚を機に酪農家として働くようになった方、後継者の方、自ら牧場を立ち上げた方……酪農家になった理由はさまざまですが、どの方からも、仕事や牛に対する姿勢はまっすぐで真剣であることが、お話から伝わってきました。

酪農女性としてだけでなく、一働く女性として、自分の目標、課題、夢を語る姿は、とてもかっこよく、私も頑張らなきゃと感じました。

最後には会場から「酪農女性のサミットをしてほしい!」という意見が出ていました。全国各地で酪農女性の集まり、グループが存在すると思います。皆さんが一つに集まったらと思うと、ワクワクしますね! 実現することを願います。

昼搾乳

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台風や大雨による被害を受けられた酪農家さん、関係者の皆様にお見舞いを申し上げます。

さて、朝霧高原にお邪魔しています。こちらは台風や大雨による被害はなく、朝霧メープルファームでは牧草の刈り取りも無事に終了したとのことです。

久しぶりにお昼の搾乳を見せていただいています。今年入社した新人スタッフもすっかり搾乳作業に慣れた様子で、先輩スタッフと何ら変わらない仕事ぶりで元気に働いていました。

いつ見ても、個人差のない搾乳作業と落ち着いた牛の様子から、牛達自身が搾られる喜びを感じているように思えます。

搾乳は酪農の収穫作業ともいえますね。牛に優しく、そして生理に合った作業でていねいに搾乳して、ロスをなくしたいですね。

8台ロボット搾乳で『農場HACCAP』を取得 Kalm角山

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搾乳ロボット8台で生乳生産を急増している株式会社Kalm角山(北海道江別市、百瀬誠記代表取締役)が7月に、『農場HACCP』の認証を取得した。
農場HACCPとは、生産物の安全を保証するために、畜産農場が自らの飼養衛生マネジメントシステムを構築するもの。平成21年に農水省から『畜産農場における飼養衛生管理向上の取組認証基準(農場HACCP認証基準)』が公表され、平成24年から認証制度が開始された。今年6月までに認証を取得した酪農場は全国で12軒しかない。

●年間5600t出荷目標は1年前倒しで達成見込み
Kalm角山は、サツラク農協(札幌市)の組合員5戸によって平成24年に設立され、昨年(25年)8月に稼働した。480頭収容のフリーストール牛舎に、国内最多となる8台の搾乳ロボットを装備し、従事者は10人(事務含む)、現在の搾乳牛頭数は360頭となった。
平成30年度にフル生産の年間5600tの生乳出荷を目標としていたが、その予定は早まり、来年(29年)度に1年前倒しで目標達成される見込みとなっている。

●HACCP構築でスタッフ全員が一つに
「われわれの日頃の作業は、各々の経験や感覚に基づいたもので、いわば職人的な部分もあった。しかし、それら一つ一つをHACCP構築のために文書化していくことで、自分が今まで行なってきた作業を見直し、全員で統一することができた」と川口谷専務取締役。
さらに「構築が進むにつれてスタッフ全員の意識も向上し、全員で一つの方向に向かって歩んでいるという感覚が強まった」と手応えを語る。

●搾乳ロボットの円滑稼働・効率化にも一役
「ロボット搾乳は、とかくロボットに任せ切りになりがちだが、今回のHACCP構築で、搾乳ロボットを円滑に、そして効率良く動かしていくための作業工程を明確にすることもできた」と川口谷専務は言う。
さらに、「HACCPとは構築することが目的なのではなく、いかに遵守するかが一番大切だ」として、今後もスタッフ・ミーティングや勉強会を継続していくという。
そして、「HACCP認証を活かした生乳の付加価値化を考え、サツラク農協乳業プラントを通じて、消費者とつながっていきたい」と語る。