大通公園に牧場がやってきた!

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「あ?っ! 本物の牛がいる!」と大人も子供も駆け寄ります。ここは札幌市の大通公園。
このイベントはホクレンと地域交流牧場全国連絡会北海道ブロックが8月23・24日に、「みんなで楽しく酪農を体験しちゃおう」と企画開催したものです。
全道各地の同連絡会の酪農家が駆けつけ、「地域交流牧場の体験ツアー」と題して、本物の牛とのふれ合いや搾乳体験、子牛の哺乳体験などを交えながら、乳牛の一生、酪農家の仕事などを解説しました。

経産牛1頭、子牛2頭を連れてきた恵庭市・むらかみ牧場の村上隆彦さんは、
「私たち酪農家と消費者の方たちが、少しでも近づくチャンスができればいいと思っています」と言い、さらに、
「今年は消費者の方たちから逆に、“エサのトウモロコシが値上がりして大変なんだそうですね”などと声をかけてもらいました」と、今の酪農や農業情勢に消費者の関心が高まっていることを感じたと話していました。

自分たちの気持ちをしっかり届けよう――5000人のデモ行進

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「守れ! 地域経済、危機! 北海道農業」「ピンチ! 食料・農業・地域社会」「このままじゃ農民一揆だ!?原油・肥料・飼料高騰で大ピンチ」「資材高騰! 食料安定供給が赤信号」などの旗やのぼり、プラカードを掲げて――。
『生産資材価格高騰等に係わる全道農業危機突破総決起大会』に集結した全道各地からの農業生産者および農業団体関係者5000人以上が、総決起大会終了後、すすきの、大通公園のある札幌駅前通りをデモ行進しました。

デモ行進では、シュプレヒコールとともに以下のアナウンスを繰り返し、沿道の市民に訴えました。

「私たち生産者は、安全で安心な農作物を、安定的に消費者のみなさまにお届けしようと努力してまいりました。しかし、原油価格の高騰、また世界的穀物需給のひっ迫などにより、燃料・肥料・エサなどの価格は史上最高を更新しており、北海道農業、ひいてはみなさまの食生活に危機的ダメージを与えかねない状況にあります。私たちはコスト低減に総力をあげて取り組んでおりますが、私たちの努力だけでは、もう限界を超えています。このままでは将来にわたって農業を続けることができず、水田や畑、酪農を守ることができません。北海道経済にとっても大きな影響を受けてしまいます。そのため農業経営の安定化と安全・安心な食料の安定供給に向けて、私たちは運動しております。市民のみなさまの、ご理解と支援をお願いします」

29種類のソフトクリームのお店をオープン

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7月11日のこのブログでもご紹介した細澤牧場さん(千歳市根志越)が先月16日に、牧場の横にオリジナル・ソフトクリームのお店『Milky Bell』をオープンしました。店長は娘さんの細澤千恵子さん(写真左)です。メニューは実に豊富です。
ごま、きなこ、抹茶、ラズベリー、ブルーベリー、マンゴー、メロン、ストロベリー、チョコバナナ、バナナマンゴー、ピーナッツ、あずき、ブルーベリーヨーグルト、ストロベリーヨーグルト、コーヒーゼリー、ココア、プリン、ゆず、チーズ――と19種類の『ブレンドソフト』。
これらは、そのままでも美味しいソフトクリームに、いろいろな食材をミックスしたものです。
それに9種類の『プチパフェ』と、定番のソフトクリーム。

一つひとつの『ブレンドソフト』を完成させるまでに、スタッフ全員で試行錯誤を繰り返した(ひたすら食べ続けた)そうです。

当方、店長おすすめのプリンとラズベリーをいただきました。
美味しい! 後味スッキリで、もう一個食べたくなります。
今度は何を食べようかな。

石灰乳での蹄浴(フットバス)

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前々回のこのブログでご紹介しました網走管内大空町東藻琴の?向井牧場では、石灰乳を使った蹄浴(フットバス)を行っていて、効果、手応えがあるとのことです。

その薬液の内容は、消石灰10kg+殺菌消毒剤を入れた水100リットル、という割合です。
なお、ポイントは消石灰の品質――良質なものが推奨されるそうです。

もう一つのポイントはpH――向井さんはpHテストペーパーを使って、薬液のpHが12.5以上であることを確認していました。

TMRセンターの新たな経営戦略

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北海道TMRセンター連絡協議会(会長/近藤三男氏・オコッペフィードサービス)が29日、北海道上川管内の下川町にある?下川フィードサービス(社長/松岡孝幸氏)で夏期研修会を開催し、約80名が参加しました。

?下川フィードサービスは平成16年に設立、構成員は19戸の酪農家およびJA北はるか、今年度の管理総面積は1257ha、TMR供給頭数(計画)は搾乳牛818頭、乾乳牛168頭、育成牛811頭です。

松岡社長は挨拶のなかで、「TMRセンターを設立してすぐに生産調整に入り、構成員の乳牛飼養頭数は減り、サイレージは余り、売上は2年続けて計画を下回ってしまい辛かった。しかし平成18年後半より、細断型サイレージの梱包・ラッピング機でラップしたロールサイレージの外販が増え、19年度は売上全体の12.6%までにもなった。この機械がなかったら経営は成り立たなかった」と話しました。

そして研修会では、同TMRセンターが導入した、ロール形成・ネット巻き・ラッピングの完全一体式機械「ORKELメイズベーラー」の実演を見学し、輸入・販売元である?コーンズ・エージーより解説を聞きました。
その後、タカキタの「細断型コンビラップ」、IHIスターの「細断型ベーララッパ」の実演、解説を研修しました。