バンカーサイロのネズミ対策、どうしてます?

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先日ある集まりで、「バンカーサイロのネズミ対策、何かいい方法はありませんかね?」とKさん。
するとIさんが、いい方法を紹介してくれました。
それはビニールを掛ける前に、(原料の)表面に「荒塩を撒いておく」というものです。
「とくに端(角)は厚めに」とも。
一同、「へぇ?」でした。

その後、カラスの話しになり、「コーンサイレージでカーネルプロセッサー(クラッシャー)を使うようになったらカラスが来なくなった」とFさん。
コーンの実が見えなくなったからだそうで、そこでも一同、「へぇ?」でした。

十勝のレア(rare)なチーズ

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十勝を取材で回り、珍しいチーズがあったので買ってきました。

一つは、「大樹物語 香りをはさんだカマンベールチーズ」(バジル&ブラックペーパー入り)。
雪印乳業・大樹工場のオリジナル商品です。
地域限定品で、大樹町の道の駅「コスモール大樹」でしか買えません。
そのお味は、バジルの爽やかさが鼻を抜けて、その後にブラックペッパーがピリリとして、美味しーい!

もう一つは、「味噌漬 カマンベールチーズ」。
チーズ製造は中札内村の十勝野フロマージュ、それを味噌漬に製造しているのは本別町の渋谷醸造です。
チーズと味噌のダブル発酵食品のお味は、味噌がチーズにしっくりと合い、しかもチーズの味を邪魔せず、一言でいうならば和風。
美味しーい!
日本酒や焼酎によく合います。

敷料の細菌検査、やってくれるそうです

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先日、本誌の連載でお馴染みの榎谷雅文氏(北海道デーリィマネージメントサービス/コンサルタント獣医師)にお会いしました。
同氏は定期のコンサルティングで千歳方面に来られたので、お時間をいただいて、いろいろ打ち合わせさせていただきました。

そのなかで、同氏は今月より、環境性乳房炎の抑制に向けて、敷料、ベッドの表面の細菌培養や、戻し堆肥の細菌接種試験などによる、乳房炎対策の更なる挑戦を開始されたことをうかがいました。
「敷料の細菌検査」って、なかなかやってくれるところがありませんよね。
しかし同氏は獣医環境衛生研究所の協力を得て、安価での検査が実現したとのことです。

「今使っている敷料の細菌、これから使おうとしている敷料の細菌、時間経過による細菌の変化などを把握して、環境性乳房炎の抑制に努めたいと考えています」
「この種の研究データは日本では乏しく、データベースの構築ができればよいと考えています」
とのことでした。

細菌検査を依頼したい方、もっと詳しく知りたい方は、同氏へメールで連絡してください。
ちなみに検査できる菌種は、大腸菌群、大腸菌、ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、一般細菌、真菌だそうです(連鎖球菌は今のところできないそうです)。
料金は1検体・1菌種で2000円くらいだそうです。

なお、乳房炎と敷料の関係については、同氏のホームページをご覧ください(そこに同氏のメールアドレスもあります)。
http://e-doto.com/hdms/index.html

これはビックリ! 牛舎の2階は体育館

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北海道石狩管内のK牧場は、キング式牛舎の2階を「体育館」に改造しました。
そこにはテニスコート(シングルス1面、規定の大きさ)が施されています。
床面の素材は、まず畳、その上にコンパネを敷き、そしてグリーンマットが張られています。
テニスはもちろん、バスケット、ソフトボールの練習などにも使っているそうです。
うらやましい!

乳糖率をみれば、肝臓の健康具合がわかる!

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道央広域酪農研究会による田中義春氏(本誌連載でお馴染み)の第3回目の勉強会が一昨日、長沼町で開かれました。
今回のテーマは「乳(にゅう)からモニタリングする」。

そして以下の項目が詳しく解説されました。
1 乳量からモニタリングする
2 乳脂率からモニタリングする
3 乳タンパク質からモニタリングする
4 乳糖率からモニタリングする
5 P/F比からモニタリングする
6 MUNからモニタリングする
7 体細胞からモニタリングする
8 ソフト「ミルちゃん」の活用方法(実演)

その中から「乳糖率からモニタリングする」の概要を紹介します。

乳糖率がわからなければ、以下の式で求めます。
無脂固形分率-乳蛋白質率-灰分(1.0%)=乳糖率
〈例〉8.6-3.2-1.0=4.4%

乳糖率はズバリ、乳腺の健康で変わります。
だから乳房炎になると、乳糖率は下がります。

乳糖率はズバリ、肝臓の健康で変わります。
だから体脂肪が動員されて高乳脂肪率だったり、また高MUNだったりすると肝臓が一生懸命に働いているから、乳糖率は下がります。

乳糖率が4.3以下ならば、その牛の体調は悪いはず。
4.2以下は疾病のはず。
ちなみに全道平均は4.5だそうです。

先の式からもわかるように、乳糖は乳蛋白と同様に無脂固形分の中の一つです。
乳糖率が下がらないようすれば、牛は健康、経済(乳価)的にも儲かる、というわけです。

ぜひ、お宅の牛たちの乳糖率をモニタリングしてください。

なお、田中氏の著書「乳からのモニタリング」「飼養管理から疾病・繁殖を改善する」にも詳しく解説されています。