作業の心得

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写真は群馬県のR牧場で見つけた搾乳作業の心得です。ミルキングパーラー舎のホワイトボードに大きく書かれています。
人は、とかく「早く作業を終わらせたい」と思いがち。また作業への慣れが、丁寧さを徐々にスピードに置き換えがちです。雇用酪農では、作業のマニュアル化、平準化による作業品質の安定を図ることはもちろんですが、常に初心を忘れず「丁寧」な仕事をしてもらいたいですね。
当たり前のことかもしれませんが、こうした心得を目につく場所にはっきりと示すことで、改めて心得を刻んでいるようです。
こうした心得は、事故防止にも役立ちます。食品工場などでもさまざまな場面で安全への心得の掲示を見ることがあります。
みなさんの牧場でも、実践してみてはいかがでしょうか?

昼搾乳

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台風や大雨による被害を受けられた酪農家さん、関係者の皆様にお見舞いを申し上げます。

さて、朝霧高原にお邪魔しています。こちらは台風や大雨による被害はなく、朝霧メープルファームでは牧草の刈り取りも無事に終了したとのことです。

久しぶりにお昼の搾乳を見せていただいています。今年入社した新人スタッフもすっかり搾乳作業に慣れた様子で、先輩スタッフと何ら変わらない仕事ぶりで元気に働いていました。

いつ見ても、個人差のない搾乳作業と落ち着いた牛の様子から、牛達自身が搾られる喜びを感じているように思えます。

搾乳は酪農の収穫作業ともいえますね。牛に優しく、そして生理に合った作業でていねいに搾乳して、ロスをなくしたいですね。

熱中症にご用心

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編集部のある東京は晴天に恵まれています。写真で見ると爽やかな感じがしますが、12時現在の気温は32度、湿度77%で暑いお昼を迎えています。

暑い日が続くとランチを考えるのも億劫になります。どうしても偏食気味かつ食欲低下に陥ります。そんなときは、牛乳とチーズで栄養バランスを補正するようにしています。牛乳にはバランス良く多くの栄養が詰まっているので、夏バテ気味の体には嬉しい食品ですね!

下の写真は、本日のランチです(笑) あと一品で3-A-Day達成です。

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夏本番!

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関東地方でも梅雨明けが発表され、夏本番を迎えました。
牛も人も暑さは辛いものですね。私が子どもの頃は、都心部でも夏はエアコンなしで寝られた記憶がありますが、今は熱帯夜が当たり前になりました。
牛は人のようにエアコンの恩恵にあずかることができません。もちろん、クールビズのような衣服によるコントロールもできません。
ヒートストレスは顕著にDMIやソーティング(選び食い)に影響します。そしてその影響は乳生産だけでなく、繁殖やもろもろのトラブルの原因になります。
写真の栃木県・K牧場では、ファンによる暑熱対策はもちろん、梅雨以降は朝晩の給飼時間を冷涼な時間に変更することでDMI低下を防いでいます。
「牛の声を聞く」、それがKさんの酪農ポシリーです。

備えあれば憂いなし

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写真は栃木県のO牧場のミルキングパーラー地下ピットの様子です。

Oさんは、「毎日使うものは多少金額が高くても、少しオーバースペックのものを選択することで、余裕が持てるし万一の故障にも対応しやすい」と話します。16頭Wのミルキングパーラーはレシーバーを二つ持ち、片側だけでの搾乳も可能にして不測の事態でも搾乳できるようにしました。

そして、写真のように、真空ポンプは予備を用意し、不調時にはポンプを切り替えて搾乳を継続できるようにしています。
牧場にはそれぞれ「お金をかけるところ、かけないところ」があります。Oさんは機械の余裕とバックアップ体制に投資することで、安心して搾れる環境を整えています。