カナダの酪農家も興味を持つはず

大場さん

カナダ・アルバータ大学 乳牛栄養学の大場真人教授は11月4日、北海道酪農技術セミナーの講演出席のために帯広市に向かう途中、十勝管内のTMRセンター、大型法人牧場、哺育育成預託牧場を視察しました。

約800頭を搾乳する大型法人牧場(平均乳量1万1600kg)は、泌乳初期群を「変則4回搾乳」しており(最初に泌乳初期群を搾乳して、全群を搾り終わったら、もう一度、泌乳初期群を搾乳する)、それによりピーク乳量が上がるとともに泌乳持続性が高まり、結果、出荷乳量を増やしています。

そして、「変則4回搾乳の反応は、個体によって反応の良し悪し(強弱)がある」という栄養管理担当者の説明に大場教授は興味を持ち、「カナダの酪農家も興味を持つはず」と話していました。

オシャレなオブジェ

おぶじぇS

釧路管内K牧場の牛舎横です。
壊れた一輪車、古くなった哺乳バケツも、こうしてお化粧して飾ると、オシャレなオブジェになるんですね。
背後は夏のなごり、ゴーヤの緑のカーテンです。
暑熱対策で大活躍だったそうです。

モーモーポスト

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JA道東あさひ・Aコープ上風連店の前にある牛柄の「モーモーポスト」です(ほかの店舗にもあるそうです)。
これは、生乳検査依頼ボックスの横に設置されています。
組合員さんが書類などを本所へ持っていく時間がないときに、このポストに入れておけば、生乳検査サンプルを毎日回収する際に、一緒に回収して本所に届けてくれるのだそうです。
酪農の町ならではですね。

カンファ水で蹄病予防

10の加工

来週発売のDairy Japan 11月号・ルポ特集は「わが農場の蹄病コントロール」です。
その一部を、ひと足早く、ご紹介します。

全道一の生乳生産量で知られる十勝・上士幌町の(有)ドリームヒルは、ロータリーパーラーのターンテーブルに乗った牛の後肢の蹄に当たるようにカンファ水を噴射して殺菌・洗浄することで、蹄病の予防効果を得ています。
カンファ水とは、厚生労働省が定めている食品添加物である殺菌剤の「次亜塩素酸ナトリウム」と食品添加物の「希塩酸」を水で希釈混合させて生成するもので、食品に安全・安心な殺菌水のこと。野菜や果物、枝肉の殺菌などでも利用されているのだそうです。