ET、OPU-IVF――もはや特別技術にあらず

OPU-IVF

あなたは、受精卵移植(ET)、そして体外受精(IVF)に対して、どのようなイメージを持っていますか?
もしかして、「特別な農場が、特別な牛で行なうもの」と思っているのでは?

7月25日付で既報の「OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)」の取材記事が、来週発売のDairy Japan 10月号に載ります。
タイトルは「ET、OPU-IVF――もはや特別技術にあらず」です。
その内容は、ETやIVFが「特別な農場が、特別な牛で行なうもの」という固定概念を崩すとともに、「不妊で淘汰される牛を1頭でも多く救いたい」という熱い想いから、IVF卵を地元で作出し、ETの普及に取り組んでいる、北海道根室管内別海町の技術グループのお話です。

この取材で、ETやIVFが、いわゆる普通の(一般的な)技術になろうとしている“胎動”を感じました。受精卵だけに。

格安! 土のバンカーサイロ

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十勝管内のT牧場は数年前から、土やロールを壁面としたバンカーサイロで非常に良質なサイレージを調製してきました。
今年は地元の建設業者に依頼して、丈夫な土壁を作りました。

サイロ寸法は間口9m×長さ11m×高さ2.6mです。
土壁面は上部幅1.5mで頑丈に固められています。
サイロ地盤は砂利+火山灰(約5cm)です。

「この方法なら超格安でバンカーサイロができる。バンカー2本に連続同時詰め込みで、45haの牧草を1日で調製できた」とTさんは言います。

写真上は詰める前(写真:T牧場提供)。
写真下は詰めた後。

OPU-IVF(経膣採卵-体外受精))

OPU

IVF

OPU(生体卵子吸引、経膣採卵)-IVF(体外受精)の取材です。

超音波画像モニターに卵巣が映し出され、卵胞が黒丸で見え隠れしています。
Y獣医師が、それを見ながら採卵針で卵子を吸引しています。
ミリ単位の術です。

その後は、卵子をラボに持ち帰り、きれいにして(ミクロン単位です)、
培養液にドロップイン。
そして23時間後に、培地(体外)で人工授精します。

「酪農は生命産業である」という先人の言葉が頭をよぎります。
ここまで技術が発達すると思っていたかどうかはわかりませんが。

農業をもっとオシャレに! アグリコレクション2014

アグリコレクション

「オシャレ大好き松本ファミリー! 農業の仕事中もオシャレを楽しんでいます」
「今日のポイントは、オーバーオール・スタイル。皆でハットを合わせて、首元には虫よけのバンダナをあしらってみました」
「こんな自分らしいスタイルで農業をするのはステキですよね!」
と解説アナウンス。

アップテンポの曲が流れるなか、農場男子、農場女子、農場ファミリー、農場キッズが、さっそうとウォーキング、そして決めポーズ。
さながら「東京ガールズコレクション」のようです。

これは「アグリコレクション2014」という農作業着のファッションショウ。
7月12日に「第33回国際農業機械展in帯広」のイベント広場ステージで開催されました。

フィナーレは、全員がステージ上に。
それぞれの手にはカラフルなツナギ。
「農作業着にも個性を! 自分らしさを大切にして誇りを持って農業をしたい。そんな想いを象徴する商品。さまざまなスタイルを提案したアグリコレクション2014でしたー!」
割れんばかりの拍手でした。