めざせ! 未来の全道チャンピオン

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第16回北海道総合畜産共進会の付帯行事として、リードマンコンテストが9月28日に行なわれました。
このコンテストは、リード技術の研鑚と出品マナーの向上を図り、酪農に携わる青少年を育成するために開催されています。

今回は、小中学生の部、高校1年生の部、高校2年生の部、高校3年生の部がありました。
小中学生の部のベストリードマンは美瑛町・裏十夢くん(中2)、続いて中標津町・中川泰征くん(中3)、美瑛町・浦丈旺くん(小6)、北見市・山内雅斗くん(中2)でした。

ジャッジを務めた福屋茂生さん(家畜改良事業団・十勝種雄牛センター)は、「入退場はスムース、牛のコントロールも俊敏で、肢を正しい位置にするのも早かったし、ジャッジの位置をよく見ていた」と講評しました。

残飼や変敗サイレージも貴重な資源

バイオガス

9月18日付けDJニュース「繁殖技術の研究発表――石狩AI研修会」で既報のとおり、「牛糞尿は地域の資源~バイオガス~」と題して土谷雅明氏(株式会社 土谷特殊農機具製作所・専務取締役)が特別講演しました。

メタン発酵の利点として、環境に優しく臭気が少ないこと、消化液は肥効率が高く化成肥料の代替となること、糞尿をエネルギーに変換できることなどをあげ、バイオガスプラントのシステムを詳しく紹介しました。
また、糞尿のみならず、残飼や、変敗したり傷んだサイレージも資源となること、バイオガス発電は地域の重要エネルギー源となることなどを解説しました。

さらに課題として、地方ほど変電所の処理容量が小さいので、バイオマスが大量にあっても新設できていないことなども解説しました。

ET、OPU-IVF――もはや特別技術にあらず

OPU-IVF

あなたは、受精卵移植(ET)、そして体外受精(IVF)に対して、どのようなイメージを持っていますか?
もしかして、「特別な農場が、特別な牛で行なうもの」と思っているのでは?

7月25日付で既報の「OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)」の取材記事が、来週発売のDairy Japan 10月号に載ります。
タイトルは「ET、OPU-IVF――もはや特別技術にあらず」です。
その内容は、ETやIVFが「特別な農場が、特別な牛で行なうもの」という固定概念を崩すとともに、「不妊で淘汰される牛を1頭でも多く救いたい」という熱い想いから、IVF卵を地元で作出し、ETの普及に取り組んでいる、北海道根室管内別海町の技術グループのお話です。

この取材で、ETやIVFが、いわゆる普通の(一般的な)技術になろうとしている“胎動”を感じました。受精卵だけに。

格安! 土のバンカーサイロ

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十勝管内のT牧場は数年前から、土やロールを壁面としたバンカーサイロで非常に良質なサイレージを調製してきました。
今年は地元の建設業者に依頼して、丈夫な土壁を作りました。

サイロ寸法は間口9m×長さ11m×高さ2.6mです。
土壁面は上部幅1.5mで頑丈に固められています。
サイロ地盤は砂利+火山灰(約5cm)です。

「この方法なら超格安でバンカーサイロができる。バンカー2本に連続同時詰め込みで、45haの牧草を1日で調製できた」とTさんは言います。

写真上は詰める前(写真:T牧場提供)。
写真下は詰めた後。