広大なとうもろこし畑

s-マイプロジェクト

北海道支局の江成です。
今回の視察で、ネブラスカ州では標準的な規模という
とうもろこし生産農家を視察させてもらいました。
そこでは、とうもろこし生産とともに、肉牛もして生産しています。
3600エーカー(約1460ha)の畑でとうもろこしを作付しており、
それとともに600頭の肉牛を飼養しています。

この農場は、エタノール工場から直接取引することで、
ウェット・ジスチラーズ・グレインを安く手に入れることができ、
低コストの飼料給与を行なっています。
アメリカ国内では、基本的にWDGを飼料へ利用していますが、
日本を含め、海外への輸出する際には、輸送コストなどの点から、
DDGSという形で輸出されています。

今回の視察で訪れたとうもろこし生産農家は、
その生産しているとうもろこしのうち、
約9割をエタノール生産のために出荷しています。

この農家のとうもろこし畑に実際に案内してもらいましたが、
道路の右にも左にも見事にとうもろこし畑が広がっていました。
個人的にはどこまでも続いているのではないかと思うほどでした。

低脂肪DDGS、乳牛への給与に有効

北海道支局の江成です。
今回、アメリカ穀物協会主催の低脂肪DDGS米国視察で、
ネブラスカ州に来ています。
※DDGS=ドライド・ジスチラーズ・グレイン・ソリュブル

まず、ネブラスカ州立大学の教授および生徒に
低脂肪DDGSを三つの畜種(乳牛、肉牛、養鶏)に給与したことで、
どういう結果になったかを講義していただきました。
この畜種のうち、乳牛が有用な結果となったということでした。
油分抽出技術を用い、低脂肪になったことで、
より多くのDDGSを大豆粕の代替原料として加えることが
可能だということでした。

DDGSはすでに日本へ入っており、飼料に含まれています。
低脂肪DDGSは未だほぼ入っていませんが、
今後、輸入され、その量は増えていく可能性があります。

この詳細については、DairyJapan11月号をご覧下さい。

ジンギスカン部屋

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取材でお邪魔したS牧場には住宅とは別に、なんと驚きのログハウスがあります。

これは、地元の森林組合でモデルハウスとして使われていたもので、
譲ってもらうことができたのだといいます。

どうやって牧場に持ってきたかといえば、トラックにログハウスをそのまま積んで、
自分の牧場まで運んできたということです。驚きました!

このログハウスを牧場に運んできてから、まだ3カ月弱。
Sさんは「牧場にこういうものがあると見栄えが良いと思う。
地域の知り合いとの集まりの場にもなりますからね」と話す。
Sさんは、知り合いなどを招いて、このログハウスで
ジンギスカンなどをして楽しんでいるとのことです。

「こうしたものを自分で持てることも農家ならではで楽しいよね」
とSさんは笑いながら話してくれました。

酪農家ならではのこと、まだまだたくさんあると思います。
また、自分の牧場だからこそできる楽しみなどもあると思います。
酪農家の皆さんには、ぜひ楽しんで酪農をしていただければ嬉しいです。

ボトルは吊り下げるのだ

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酪農家の皆さんにとっては必須のディッピング液。
それを入れるディッピング容器も、これまた必需品。
さまざまな種類がありますが、どれを使うのか、
そこには酪農家さんのこだわりがあるのかと思います。

一般的には、搾乳中に腰のベルトに引っ掛けていたり、
搾乳中に必要な物を載せている台車などに引っ掛けていたり、
各酪農家さんによってさまざまでしょう。

今回、取材でお伺いしたオホーツク管内のSさんは、
牛舎内のパイプラインを支える鉄筋などに、
1mほどの針金をS字に曲げて、写真のように引っ掛けていました。
これを搾乳と同時に場所を動かしていきます。

Sさんは「最初は腰にかけていたけど、液で汚れる。
吊り下げるようにしてからは汚れることなく、結構便利」と言います。

このように、酪農家さんのちょっとしたアイデアで、
その牧場に合い、便利なものが生まれてくるのですね。

こんなところに“牛”?!

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北海道中標津町計根別を走る道道150号線。
そこを走っていると「モアン山」という山の斜面に
“牛”という文字が大きく描かれているのを見ることができます。

これは、モアン山に生える草を牛文字形にキレイに
刈り取って作られています。
JA計根別の青年部担当者に聞いたところ、
毎年、農協青年部の行事の一つとして6月と8月に
青年部メンバーが集まって化粧直し(刈り取り)するのだといいます。

もともとは町の団体が始めたとのことですが、
平成21年からは青年部が受け継いだ形になりました。

酪農が主産業である計根別において、
観光に来る人達への消費拡大の意味も込められています。

なるほど!これは見る人にはインパクト大だなと、
青年部の心意気なども道路を走っていて感じることができました。

JA計根別青年部にはこれからも酪農を
どんどんアピールしていってもらいたいです。

同青年部の行事の一つであるロール看板
一緒にご覧ください。