牧場主の気持ち伝える看板

全国の皆さん、寒い日々が続いておりますが、
お元気にお過ごしでしょうか?
北海道は真冬日(最高気温が氷点下となる日)が2週間ほど続き、
札幌は今日、わずかばかりではありますが、
久しぶりにプラス気温になり、ホッと一息つくことができました。

さて、今週訪れていた湧別町で見つけた牧場看板をいくつかご紹介します。
湧別町農業協同組合(JAゆうべつ町)は、平成14年2月1日に、
湧別町内にある湧別農業協同組合、芭露農業協同組合、湧別町畜産農業協同組合の3農協が合併してできました。
写真の看板は、元・湧別農協のある地域で農協合併前、
今から15、6年前に農協50周年記念で各牧場に立てられたものです。

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一つ目のカラフルな看板は、その第一号だといいます。
描かれた“ちちしぼり屋さん”について由来を聞くと、
「牧場を牛乳生産工場というイメージにしたくなかったから、
牛飼いとして、牛と共に生きているということを伝えたかった」と言います。

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また、別の牧場にあるもう一つの写真の看板には、あえて牧場名を書かず、
“いつもあなたのそばにMILK、大空と大地の中で”と描かれています。
これについては、「牛乳を搾ってなんぼ。牛乳も大好きだし。
消費者への気持ちとともに、自分の中での決意表明も込めて」と話してくれました。

地域ごとに、こうした看板を見受けることができます。
これらには牧場や地域の気持ちや心意気を感じることができ、
それを、周りのより多くの消費者が感じ取って欲しいと私も思います。

謹賀新年

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新年明けましておめでとうございます。
皆さんはどのような年末年始をお過ごしになりましたでしょうか?
私は昨年に引き続き地元へ帰省していました。
写真が「去年と同じじゃないか!」とお思いになるかもしれませんが、
今回は、世界遺産(昨年6月登録)・富士山としての最初のお正月を迎えた富士山です。

酪農業界が今後、どんどん盛り上がっていってほしいという気持ちから、
この写真をお届けしました。

今年も北海道酪農、日本酪農に携わる皆様に、よりよい情報をご提供できるよう、走り回っていきたいと思いますので、
どうぞ今年も DairyJapan をよろしくお願いいたします。

改めて数字で見ると…

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12月16~18日、「オルテックデーリィスクール2013」が開催されました。
そこで、マイク・ハッチェンス氏(イリノイ大学名誉教授)が
「乾乳牛と未経産牛の飼養管理」について講演しました。

そのなかで、未経産牛の育成コストについて紹介されました。
これは今年、アメリカ・ウィスコンシン州で試算されたもので、
雌子牛が産まれてから、親牛になって乳生産開始するまでに、
1頭当たり約22万円のコストがかかっているというものです。

また、最適な乳牛の成長を達成して、最適月齢での分娩をすることができなければ、
そのぶん、育成コストが増えていくことになってしまいますね。
アメリカでは、23カ月齢に分娩することが、1番生産性が高いとされているとのことです。

こうして育成時期のトータルコストで、改めて数字を見ると、
乳生産を開始するまでの時期に、増体量含め、いかにうまく成長させるかが大切なのだと、
恥ずかしながら、再認識することができました。

これも一つの経験として、今後の記事作りに活かしていきたいと思います。

搾らねば!

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先週、北海道は大雪に見舞われ、積雪50cmを超える地域もありました。
刻一刻と冬に向けた天候になってきました。
全国の皆さんも、温かくして体調管理には気を付けてください。

さて、以前にもご紹介した、
国道から見える位置に掲げられたロール看板(作:計根別農協青年部)ですが、
毎年、秋口になると模様替えということで看板の文言を新しくします。

今年の文言は「搾らねば」!

昨年の「搾乳魂」から、より生乳生産に向けた意気込みを感じます。
青年部の若いパワフルな力を、生乳生産をはじめ、フルに発揮していってほしいものです。

そのパワフルな力から発送された一つとして、
計根別地域活性化プロジェクト「地域発信型映画制作」があります。
青年部をはじめ、地域が一体となり、無事10月に撮影が終わったとのことです。
詳しくはこちらで。
この映画は、来年3月の沖縄国際映画祭に向け完成する予定です。

どのような映画になるか、とても興味があります。
完成したときには、ぜひ観てみたいなと思います。

今後の低脂肪DDGS

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先日、発達した温帯低気圧の影響で初雪が降った北海道は
冬に向けた堆肥まきのシーズンになりました。
酪農地帯を車で走っていると、酪農家さんが
マニュアスプレッダーを引いたトラクターを運転しています。
週末は台風が北海道に迫るとのことで、追い込みの時期なのでしょう。
また、冬期間は来年をどういう1年にしようか考える
良い時期だと思いますので、ぜひDairyJapanをお手元に置いて
いただけると嬉しいです!

さて、低脂肪DDGSについてですが、
先月にアメリカ視察へ行った際の取材記事が11月号に掲載されています。
低脂肪DDGSとは何なのか?今までのDDGSをどう違うのか?をはじめ、
低脂肪DDGSが今後どのような動きをするのか?を取り上げています。
ぜひ読んでみてください!