一段下げて92.6万円――ホクレン初妊牛相場 5月平均

2018 年 5 月 29 日

Filed under: — djito @ 9:16 AM 業界情報

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ホクレン家畜市場・初妊牛相場の5月集計(速報)が、ホクレン酪農部家畜販売課より発表された。

5月については、出回りの中心が夏分娩となり、暑熱事故への警戒感から平均価格は92万6000円(前月比5万6000円安・前年比3万2000円高)と一段値を下げて推移した。

6月については、引き続き上場の中心が夏分娩資源となるが、更新需要を中心とした一定量の需要が見込まれることから、相場は弱保ち合いで推移することが予想される。

Gチャンピオンは北広島市・岩田政彦氏出品のグランデール アストロ ルデイー ロイ 北海道BWショウ

2018 年 5 月 27 日

Filed under: — djito @ 4:40 PM 共進会

北海道BW2018

春のビッグショウ「2018年北海道ブラック&ホワイトショウ」(主催:北海道ホルスタイン改良協議会)が5月26・27日、安平町早来の共進会場で開催された。約260頭の乳牛がその資質を競い合った。審査員は福屋栄人氏(恵庭市・酪農家)。

グランド・チャンピオンに輝いたのは、石狩管内北広島市・岩田政彦氏出品のグランデール アストロ ルデイー ロイ(父:UFM-ダブス ゴールドロイ ET)。本牛は成牛クラス(6歳以上)の1位でシニア・チャンピオン。
審査員の福屋氏は、「産歴を重ねても見事な体型を保ち優美。体型と経済効果の関連からも選ばれるべき存在である」と絶賛した。

リザーブ・グランド・チャンピオンは、十勝管内清水町・(有)田中牧場出品のインデシブル フイーバーレイブン(父:クラツクホーム フイーバー ET)。本牛はシニア3歳クラス(42カ月齢以上48カ月齢未満)の1位でインターミディエイト・チャンピオン。

入賞結果の詳細は、北海道ホルスタイン農協のホームページで。

サンド・マニュア(砂と糞尿)分離システム 販売開始 コーンズ・エージー

2018 年 5 月 24 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM 新商品

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(株)コーンズ・エージーは、マクラナハン社(アメリカ)製「砂と牛糞尿分離システム(サンド・マニュア セパレーター)」の販売を開始した。
マクラナハン社は1835年創業で、石炭採掘機器の製造開発で長い実績を持つメーカー。堅牢な製品群に強みを持ち、酪農分野へ技術を展開。砂の牛床が主流のアメリカで同製品はトップシェアを誇る。
このシステムは、砂の敷料を利用、または検討中の方に最適で、牛の敷料にした砂の再利用が可能になる。
また、バイオガスプラントとのコラボレーションを含めた牛糞尿の循環システムが実現できる。
詳しくは同社の以下のサイトで。
www.cornesag.com/product/cow_barn/sand_separator/_sms/feature.html

【問い合わせ】
(株)コーンズ・エージー
北海道恵庭市北柏木町3丁目104-1
TEL 0123-32-1452 FAX 0123-32-7052

外国人実習生の現状を紹介 Jリードの井下氏が講演

2018 年 5 月 16 日

Filed under: — djito @ 4:45 PM セミナー報告

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アジア酪農交流会(会長・野英二氏=酪農学園大学副学長)は5月16日、酪農学園大学で「アジア酪農交流会の集い」を開催。講演会では、井下英透氏(十勝管内豊頃町/農事組合法人Jリード・代表、Jクラウド事業協同組合・代表理事)が「技能実習制度の現状と課題」と題して自らの取り組みなどを紹介した。

井下氏は十勝管内の同志酪農家10軒で3年前、外国人実習生を受け入れ、滞在期間中の監理を行なう団体「Jクラウド事業協同組合」を設立。ところが全国でも稀な、酪農家グループでの運営ゆえに、受け入れ団体としての許可を得るまでには辛酸をなめ、「挫折しかけたときもあった」と井下氏は言う。しかし「外国人実習生がいなければ、もはや農場運営を継続していけなくなる」という実情と、「実習生を大切にして、“日本で酪農実習して良かった”と感じてもらえる監理団体を作りたい」という想いで井下氏は奔走。その努力が実り、ようやく昨年、ベトナムからの受け入れにこぎつけた。現在の受け入れ実習生は19名で、年内には40名ほどになる予定だという。

そして井下氏は、日本では生産年齢人口(労働できる人口)が減少していることから、どの産業でも人材確保が深刻化し、それゆえに外国人労働者が必要となっている実情を解説。
さらに、技能実習制度の内容と受け入れの現状、ベトナムでの実習希望性の様子などを、データや写真を交えて紹介した。

なおアジア酪農交流会は、酪農学園大学の教授陣を中心として1975年に発足し、アジア諸国の酪農に関する情報交換、酪農青年の交換研修の援助、セミナー、視察などを定期的に開催している。

アジア初のAMR披露

Filed under: — maetomo @ 4:38 PM ニュース

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デラバル株式会社は5月16日、北海道中標津町の有限会社希望農場でAMR(オートマチックミルキングロータリー)の完成を披露した。希望農場へのAMR導入は国内のみならずアジア初となる。

AMRはロータリー式の搾乳ロボットで省力搾乳が可能。搾乳ストールは24ポイントのみで、1日当たり最大1600頭の搾乳が可能という。2回搾乳なら800頭、3回搾乳なら533頭の牛群をAMRで搾乳できる計算だ。

AMRは乳牛の出入りスペースとして4ストール分を、乳頭洗浄・ミルカー装着に4ストール分を、そしてポストディップで1ストール分を使う。24ポイントにサイズを限定した理由は、1.生理的な泌乳時間、2.オキシトシン分泌が最大になるまでの時間、3.前述した必要ストール数とそれに必要な時間、などを総合的に計算して導き出したもの。これによって、回転中に搾乳が終わり乳牛が無駄に立たなければならないような時間が最小限になり、乳牛の過度な負担を防ぐことにつながる。

希望農場ではAMRの導入と合わせて400頭用フリーストールの搾乳牛舎も新築し、ハイブリッド換気を備えた機能的で快適な環境を求めた。

希望農場は6月からAMRの試運転を開始し、秋頃までには本格稼働させたい考え。

乳牛はアミノ酸を要求している 乳牛アミノ酸栄養セミナー2018

2018 年 5 月 15 日

Filed under: — djito @ 7:53 PM セミナー報告

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味の素ヘルシーサプライ(株)は5月15日、帯広市で「乳牛アミノ酸栄養セミナー2018」を開催した。
全国から酪農家はじめ乳牛栄養の技術者ら約150人が参加した。
チャールズ・シュワブ博士(米国ニューハンプシャー大学名誉教授)が「乳牛アミノ酸栄養」と題して基礎編・実践編を解説。杉野利久博士(広島大学准教授)が「国内酪農における乳牛アミノ酸栄養の活用」と題して研究結果を紹介した。
以下はその要約。

●《基礎編》今の乳牛はバイパスアミノ酸が不可欠―シュワブ博士
□乳牛はアミノ酸を要求量しており、CP(粗蛋白質)を要求しているのではない。
□乳牛が吸収できるアミノ酸源は、菌体蛋白質(総アミノ酸の40~60%)、RUP(ルーメン非分解蛋白質、同35~55%)、内因性蛋白質(同約5%)である。
□RDP(ルーメン分解性蛋白質)給与の目的は、ルーメン微生物が炭水化物の消化を最大にして菌体蛋白質合成を最大化できるようルーメン微生物のアンモニアとアミノ酸の要求量を満たすことにある。RUP給与の目的は、乳牛が要求しているにもかかわらず菌体蛋白質だけでは供給できない不足分のアミノ酸を供給することにある。
□乳牛の体内で毎日合成される蛋白質の量は、吸収される必須アミノ酸の量、組成、利用効率によって決まる。乳牛において最も制限になりやすい二つのアミノ酸はリジンとメチオニンである。吸収されるアミノ酸の最適な比率を実現するためには、リジンとメチオニンのルーメンバイパス製剤が不可欠である。
□乳牛が利用できるバイパスアミノ酸がどれだけ供給されるかは、製品によって非常に差がある。

●《実践編》アミノ酸バランスを整える手順―シュワブ博士
1 ルーメン機能を最適化しDMIと菌体蛋白質を最大化するために、高品質の粗飼料を給与する。
2 ルーメン機能を正常化しMUN(乳中尿素態窒素)を目標レベルに収めるために、十分な、だが過剰ではないRDPを与える。
3 MP(代謝蛋白質)中リジン比を最適値に近づけるよう、リジンが豊富な蛋白質飼料を給与するとともに、バイパスリジン製剤を組み合わせる。
4 MP中Lys/Met(リジン/メチオニン)比が最適になるよう、ルーメンバイパスメチオニン製剤を組み合わせる。
5 乳牛が必要とする最小限までRUP給与量を減らす。
□移行期牛においてリジンとメチオニンのバランスを整えると、DMI(乾物摂取量)が増え、乳量および乳蛋白質が増え、ケトーシスが減少し、肝機能が改善され、炎症および酸化ストレスが抑制され、妊娠ロスが減る。

●分娩前のバイパスリジン給与は分娩前後のDMIを増加させる―杉野博士
□分娩移行期においてDMIは最も重要である。そこで「分娩前のリジン補給が分娩後のDMIおよび乳量を増加させる」というデータに着目。分娩前3週間、バイパスリジン製剤(AjiPro-L)を添加してバランスを整えた。すると分娩前のDMI落ち込みが軽減され、分娩後のDMIは高めに推移し、肝機能も良好だった。
□さらに、バイパスリジン製剤をTMRに混合した際にリジンが溶出していないかどうかを3種類の製品で調査したところ、大きな違いが見られた。したがって製品ごとで添加量を設定する必要があるとともに、費用対効果を吟味する必要がある。

乳牛栄養設計ソフト「AMTSを使いこなす 2018」講習会 開催のお知らせ

Filed under: — djito @ 6:16 AM セミナー開催案内

ハードサポート(株)は再来週、帯広市で、乳牛栄養設計ソフト「AMTS.Cattle.Professional」の酪農現場での活用に向けた講習会を開催する。
■日時
《初級編》5月29日(火)10:00~15:00
《中級編》5月30日(水)10:00~15:00
■場所
とかちプラザ4階(初級編:講習室402、中級編:講習室401)
帯広市西4条南13丁目1番地 ※JR帯広駅南口より徒歩3分
■定員:40名
■講師:村上求(ハードサポート(株) 代表)
■講習内容
《初級編》
・AMTSの特徴
・AMTSの基本操作(条件設定と入力方法)
《中級編》
・AMTS用の飼料分析について(粗飼料・濃厚飼料の分析依頼方法)
・配合飼料成分の作成
・栄養設計の流れとポイント
※初級編・中級編いずれも各自AMTS.Cattle.Professionalをインストール済みのパソコンを持参する(デモ版可)。
■講習料金:1日・5,000円(税込)
■申し込み方法
参加日・氏名・所属・電話番号を記載しメールで申し込む。
※メール送付先:ichikawa@herdsupport.com
※問い合わせ先:ハードサポート(株) 市川(TEL 080-5587-9906)

写真=昨年の講習会の様子
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「One Health シンポジウム」:エランコジャパン(株)

2018 年 5 月 8 日

Filed under: — Yayoi Uruno @ 11:00 AM セミナー開催案内,セミナー開催告知,ニュース

 
  エランコジャパン(株)は「One Health シンポジウム」を開催する(共催:一般社団法人日本科学飼料協会、後援:東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター)。今回のテーマは「世界と日本の耐性菌問題の現状と持続可能な畜産への課題」で、本来の「ワンヘルス」の考えに基づき、畜産のみならず薬剤耐性菌問題に関する医療分野における現状や課題の理解、消費者からの視点、諸外国の状況と日本の立場、そして、畜産分野における抗菌剤とその有効活用と持続的な畜産への課題等について理解を深める。各分野の専門家を招き、それぞれの立場からの講演が行なわれる予定。

【日時】7月5日 13:00~18:00(12:30 開場)※参加費無料
【会場】東京コンファレンスセンター・品川 5F 大ホール B
(東京都港区港南 1-9-36 アレア品川)
【講演】
・「畜産における抗菌性物質の使用と耐性菌問題(仮) 」岐阜大学大学院連合獣医学研究科 応用獣医学連合講座 浅井鉄夫教授
・「薬剤耐性菌問題に対するOIE及び各国の取り組み及び課題について(仮)」 OIE(国際獣疫事務局) アジア太平洋地域事務所 地域代表 釘田博文氏
・「肉用鶏生産現場における抗菌剤の使用と課題(仮)」(株)ウェルファムフーズ霧島産業動物診療所長 橋本信一郎氏
・「ヒトの医療における抗菌性物質の使用と耐性菌問題(仮)」東邦大学微生物・感染症学講座感染制御学分野 石井良和教授 ・「消費者の視点から見た薬剤耐性菌問題とリスクコミニケーションの重要性(仮)」一般社団法人全国消費者団体連絡会 浦郷由季事務局長
【パネルディスカッション】
「世界と日本の耐性菌問題の現状と持続可能な畜産への課題(仮)」
モデレーター:東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター長 関崎勉教授 パネリスト:上記講演者
【参加方法】
6月25日までに氏名、所属、連絡先を記入した参加申込書を同社へFAXする(詳細は下記問い合わせまで)。
【問い合わせ】
エランコジャパン(株)
担当:今岡・根本
TEL 078-242-8791 FAX 078-242-9309

30年度「生産獣医療技術研修」募集 帯広畜産大学

2018 年 5 月 7 日

Filed under: — djito @ 8:40 AM イベント開催案内

帯広畜産大学は今年度も「生産獣医療技術研修」を以下の日程で開催する。
■期間:基礎コース=8月6~10日、発展コース=9月3日~9月7日
■場所:帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター
■募集人数:
基礎コース=牛群検診未経験の産業動物臨床獣医師(20~40名程度)
発展コース=同経験を有する産業動物臨床獣医師(20名程度)
■研修内容:
研修内容
※希望者には「フォローアップ研修」あり。「フォローアップ研修」とは、集合研修終了後に受講者自身が地元で牛群検診を実施し、血液サンプルを大学に送付して分析、返送される検査結果を受講者自身が診断してメールで大学に送付、それを添削することで、牛群検診スキルの確実な習得を目指すもの。
■受講料:
4万円(集合研修の教材費)または7万7500円(フォローアップ希望者、集合研修の教材費+フォローアップ研修の血液検査料)
■問い合わせ:
《研修内容に関すること》
帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 教授 木田克弥
TEL 0155-49-5652 FAX 0155-49-5654
E-mail:kidak@obihiro.ac.jp
《受付に関すること》
帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 角田
TEL 0155-49-5657 FAX 0155-49-5654
E-mail:field@obihiro.ac.jp
■申し込み方法
ホームページ(http://www.obihiro.ac.jp/~fcasa/extension.html)の「受講申込書」で。
■申込期限:7月13日

生乳生産量を12年前と比較すると

2018 年 5 月 1 日

Filed under: — djito @ 10:32 AM 未分類

図

表

「生乳生産基盤の維持・強化」が叫ばれ続けている日本酪農。その一番の理由は、生乳生産量の減少にある。昨年(平成29年)度は、とうとう730万tを割ってしまった。

では近年、どれほど減ったのか。この12年間の推移はのとおり。一般的には10年前との比較であるが、10年前の平成19年度は18年度からの、いわゆる「生産調整」(=減産型の計画生産)が続いたことから、ここでは12年前である平成17年度からの推移を見てみた。

そして12年前との比較はのとおり。全国では12%の減少、北海道では生産調整前のレベルとなり、都府県では23%の減少となっている。
都府県での減少が止まることが、今後のポイントとなろう。

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