アジア初のAMR披露
2018 年 5 月 16 日
デラバル株式会社は5月16日、北海道中標津町の有限会社希望農場でAMR(オートマチックミルキングロータリー)の完成を披露した。希望農場へのAMR導入は国内のみならずアジア初となる。
AMRはロータリー式の搾乳ロボットで省力搾乳が可能。搾乳ストールは24ポイントのみで、1日当たり最大1600頭の搾乳が可能という。2回搾乳なら800頭、3回搾乳なら533頭の牛群をAMRで搾乳できる計算だ。
AMRは乳牛の出入りスペースとして4ストール分を、乳頭洗浄・ミルカー装着に4ストール分を、そしてポストディップで1ストール分を使う。24ポイントにサイズを限定した理由は、1.生理的な泌乳時間、2.オキシトシン分泌が最大になるまでの時間、3.前述した必要ストール数とそれに必要な時間、などを総合的に計算して導き出したもの。これによって、回転中に搾乳が終わり乳牛が無駄に立たなければならないような時間が最小限になり、乳牛の過度な負担を防ぐことにつながる。
希望農場ではAMRの導入と合わせて400頭用フリーストールの搾乳牛舎も新築し、ハイブリッド換気を備えた機能的で快適な環境を求めた。
希望農場は6月からAMRの試運転を開始し、秋頃までには本格稼働させたい考え。
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