「酪農生産への貢献」が使命の会社として 雪印メグミルク

2014 年 6 月 26 日

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雪メグ株主総会

雪印メグミルク株式会社の第5回定時株主総会が6月26日、札幌市のホテルで開催された。
中野吉晴社長は事業報告のなかで、今期の決算が増収(前期比104.2%)減益(同74.9%)となった要因の一つとして、大幅なコストアップなど経営環境が大きく変化したことをあげた。
そこで、1年前倒しで、平成26年度を初年度とする新たな中期経営計画に移行すること、その考え方などについて説明した。
急激なコストアップに対してはスピード感を持って対応し、環境変化に合わせた構造計画を徹底していくとした。

株主総会後の会見では、「酪農家戸数が減少し、生乳生産量も減少し続けているが、『酪農生産への貢献』を企業理念としている会社として、どう捉え、どう貢献していくか?」という本誌の質問に、
小川澄男常務は、「酪農生産現場で離農が進んでいることは、われわれ酪農に立脚するメーカーとして非常に憂慮している。酪農基盤を何とか維持してほしいことから、例えば、日本酪農青年研究連盟への支援、酪農生産現場の声をきちんと聞くための酪農諮問委員会を設けている。また、生産現場を強くするために酪農総合研究所で実証農場のお手伝いをしており、かなり効果をあげてきている。こうすれば酪農経営はうまくいくという事例をたくさん積み重ねていって、酪農生産現場を元気にしていきたい。併せて、雪印種苗・標茶町農協・標茶町で立ち上げた酪農生産法人は来年度から搾乳が始まるが、そこでの事例を積み上げることも、酪農生産への貢献の一環としていきたい」と語った。

また中野社長は、「酪農生産現場では、コストアップやTPPによる将来不安、投資への躊躇、いろいろな問題が絡み合っている。(小川常務が話した)先の内容を地道に続けていくことが酪農生産への貢献につながり、お役に立てると思っている」と語った。

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