震災からの復興に向け150頭規模の牧場を開設:NPO法人と仏ダノングループ

2012 年 5 月 23 日

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23日、NPO法人FARネット(福島農業復興ネットワーク:理事長・伊藤房雄東北大学大学院教授)と、ダノンジャパン社は、震災からの復興と酪農業界に挑む牧場「ミネロ牧場」を福島市内に開設すると発表した。

牧場は、現在ある農場を同NPO法人が借り受け、改修して運用するもの。7月から生産を開始し、今年末までにホルスタイン150頭の規模をめざす。福島県酪農協、ダノンエコシステムファンド、ダノンジャパン社らが協力し、運営には福島原発事故による放射性物質汚染で酪農を休業せざるを得なかった酪農家5名が参加し、生乳は東北生乳販連を通して出荷する。

また同牧場は、共同経営の手法や大規模酪農を学ぶ機会を提供したり、学生や一般の人に対する酪農体験プログラムなどを実施し、酪農への理解を深める場としての役割も目的の一つとしている。

今回の設立に加わったダノンエコシステムファンドは、ダノン(フランス)をとりまくステークホルダーの成長や発展につながる支援を行なうために2009年に設立された基金で、これまで世界で39のプロジェクトを支援してきた。ダノンジャパンのジョージ・ザリフィ社長は「この牧場が日本の酪農の希望となり、第2、第3のモデル牧場が生まれることを願っている」としている。

ダノングループは乳製品などを中心に、180の生産拠点と10万人の従業員を擁する世界的な食品企業。25年前に日本に進出し(現:ダノンジャパン社)、ヨーグルトなど乳製品の製造販売を行なっている。

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 Dairy Japan 2012年5月号

オルテック国際シンポジウム2012を開催(会場:米国ケンタッキー州)

Filed under: — maetomo @ 9:21 AM ニュース


オルテック社は5月21日、米国ケンタッキー州で「オルテック国際シンポジウム」を開催した。会場にはオルテック社スタッフや関係者ら約2700名が参加した。

シンポジウムは、オルテック社創立者であり社長のピアーズ・ライオンズ博士の登場とともに幕開けした。
シンポジウムは5月23日まで開催され、各畜産分野をはじめ、水産、馬、ペット、食品産業など多分野におけるセッションが開かれるほか、ヤングサイエンティストアワード授与式やケンタッキー起業家セッションなど多くのイベントとカンファレンスが予定されている。

(取材=前田良)

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