牛乳の放射性物質規制値は50ベクセル/kgに:来年4月から
2011 年 12 月 22 日
厚労省は12月22日、薬事・食品衛生審議会:放射性物質対策部会に、食品中の放射性セシウムの新しい規制値を提示し、了承された。「一般食品」は1kg当たり100ベクレル、「乳児用食品」と「牛乳」は同50ベクレル、「飲料水」は同10ベクレルとした。原則として来年4月から適用する方針。
新しい規制値は食品を4つに分類。「飲料水」を、世界保健機関を参考に1kg当たり10ベクレルと厳しく設定。「料理などにも多く使うため、より安全を求めた」としている。野菜類、穀類、肉・卵・魚・その他は「一般食品」にした。
「乳児用食品」は、「乳児用」の表示許可を受けた粉ミルクのほか、乳児向けのベビーフードや飲料、栄養食品など。大人より放射線の影響を受けやすいとして、上限を「一般食品」の半分にした。
牛乳・乳製品は「牛乳」(加工乳・乳飲料含む)と、その他の乳製品(乳酸菌飲料、はっ酵乳、チーズなど)を「一般食品」に分類し、二つに分けた。
粉ミルクの同50ベクレルは飲料水より高い、と指摘もあったが、同省は、飲用時には約7倍に薄めるため、実際は飲料水より厳しいと説明した。
同省によると、この値の上限で食べ続けても年間被曝線量は0.8から0.3ミリシーベルトで、食品からの被曝上限とした年1ミリシーベルトを下回り、実際の被曝はさらに低いとしている。(文責:関東支局)
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