総額5億円の被災酪農支援

2011 年 8 月 3 日

Filed under: — maetomo @ 6:22 PM ニュース

 中央酪農会議(以下、中酪)は8月3日、東日本大震災で被害を受けた酪農家への支援として総額約5億円を東北・関東両生乳販連へ贈呈した。このうち酪農家が拠出した支援金は4億9387万4395円、一般消費者らからの見舞金は2238万5317円だった(一般消費者からの義援金は1204万7106円、酪農関係団体役職員からの義援金は1033万8211円)。
 贈呈に際し中酪・尾形文清副会長は、「東日本大震災で東北・関東は大きな被害を受けた。廃棄乳は合計で2万3000t、金額にして20億円以上の被害を生んだ。何とかして仲間の支援をしたく酪農家に拠出を募った」と被災地域の酪農支援の背景を話し、「今、生乳需給はひっ迫しており、生産が追い付かない。だからこそなおさら、東北と関東の生乳生産の基盤を一日も早く回復させてほしい」とエールを送った。
 贈呈を受けた関東生乳販連・奥澤捷貴会長、東北生乳販連・但野忠義会長はそれぞれ、被害実態などを説明した。このなかで両会長は原発事故による放射性物質の問題について、早急かつ十分な補償が必要だと話した。両生乳販連は放射性物質による生乳廃棄に伴う乳代補償としてすでに東京電力に賠償請求したが、現段階では仮払いとして請求額の50%しか支払われていない。

牛群検定の試行農家を募集、(社)家畜改良事業団

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家畜改良事業団は8月2日、平成23年度乳用牛改良対策事業
(通称「牛群検定の試行」)として、牛群検定試行農家を募集することを発表した。

本事業は、平成11年度から19年度まで国の補助事業で実施されていたもので、
参加した農家の牛群検定継続率が80%以上と極めて高いことから、
補助事業が終了した後は同団が独自財源で実施しているもの。
今年度も実施することとし、牛群検定未加入農家を対象に、
牛群検定への加入促進を図っている。

牛群検定は、月に1回、検定員が酪農家の搾乳に立ち会いし、
乳量、乳成分サンプル、繁殖状況、飼料給与などを調査し、
その分析結果を酪農家にフィードバックする事業で、
全国の酪農家でおおよそ半数の酪農家が参加する酪農経営を向上させるツール。

本事業は、牛群検定にかかる費用(サンプル検査料、検定員経費、
農家指導費など)を最大6カ月間助成し、無料で牛群検定を体験できるもの。
「牛群検定の試行」に参加すれば、牛群検定データをパソコンや
携帯電話で利活用できる「繁殖台帳Webシステム」(参照:http://liaj.lin.gr.jp
も無料で使用できる。

本事業における実施要領についてはこちらをご参照ください。

【問い合わせ】
(社)家畜改良事業団・電子計算センター
TEL 03-5621-8921 FAX 03-5621-8922
E-mail:toiawase@liaj.or.jp

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