管首相、酪農への補償と支援に言明:3月25日

2011 年 3 月 26 日

Filed under: — admin @ 8:40 PM ニュース

政府の管首相は、25日夕方の記者会見で、次のように述べた。

「農家や酪農家などに大きな損害を与えていることに心からお詫びを申し上げたい。
こうした皆さんには、確実な補償と支援を行うという点で万全を期したい。

第2の被災者支援と復興に向けて、支援物資の供給は引き続き充実させていく。
ボランティアの円滑な活動を「震災ボランティア連携室」が支援する態勢をとった。
岩手、宮城、福島を始め、更に茨城、千葉など、被害は広範囲に及んいる。
そうしたすべての地域を漏れなく支援していく。
今後は本格的な復旧、復興にも目を向けて、準備を進めていかなくてはならない。
住宅、医療、介護、教育、雇用など、そうした生活の面と同時に漁業、農業、
そして工業など、生産活動の両面から、この地域全体の、
そして、暮らし全体の再建が必要と考えている」
http://www.kantei.go.jp

政治家は、言葉が命だ。
政治信条に関係なく、そのことは忘れないで欲しい。
そしてスピード感ある対応を願うばかりだ。(文責:DJ関東)

加工原料乳生産者補給金単価は1kg当たり11.95円(平成23年度)

2011 年 3 月 25 日

Filed under: — admin @ 11:01 PM ニュース

農水省は、3月25日、食料・農業・農村政策審議会に対し、
平成23年度畜産物価格等について諮問を行い、その答申を受けた。

諮問では、今回の地震や原発事故などにより大きな被害を蒙っているが、
畜産農家や関連業種の経営基盤が損なわれないような措置が必要であり、
情勢の変化に応じて、期中改定も含めて機動的な対策や環境づくりが必要
などの意見が出たうえで、

同省は、加工原料乳生産者補給金単価をkg当たり11.95円(前年比+10銭)、
限度数量185万トン(前年比同量)と決定した。

酪農4団体が支援活動に取り組み

2011 年 3 月 23 日

Filed under: — admin @ 2:28 PM ニュース

今回の地震ならびに津波などにより、東北から関東地域を中心に、人命ならびに酪農インフラに甚大な被害を受けたことにより、

全酪連、日本酪農政治連盟、全国酪農協会、日本ホルスタイン登録協会の4団体はこのほど、「東日本大震災対策酪農団体協議会」を設置、
被害を受けた酪農生産者への支援を始めた。

活動内容は、支援のための政策要求活動、支援募金活動、被害情報の収集と対策などで、事務局は、全酪連においた。

問い合わせ先:
全酪連(全国酪農業協同組合連合会) 指導・企画部
電話 03(5931)8002
FAX 03(5931)8020

原発事故を踏まえた家畜飼養管理について(農水省リリース)

2011 年 3 月 22 日

Filed under: — maetomo @ 10:27 AM ニュース

農林水産省は3月21日、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響によって、一部地域で放射性物質が通常よりも高いレベルで検出されている地域があることから、家畜の飼養管理についての注意点を関東農政局と東北農政局宛てに通達した。

通達によると、飼料については放射性物質のかかった牧草、乾草、サイレージを給与することのないよう、
1.事故の発生前に刈り取った飼料を使う
2.倉庫など屋内で保管された飼料を給与する
3.屋外保管の飼料についてはラップ等で空気に触れない状態で保管されているもののみを給与する(給与前にラップ等を布でふき取る、水で洗い流すなどの処理をする)
などを実施する。

飲用水については、
1.水道水や井戸水を使用し、湧水や流水を使用しない
2.貯水槽には蓋をする
3.舎外の水槽等で水を与えない
などの対応をする。

また、舎外で飼養すると水、草や土から放射性物質を採取する可能性があるので、当面、放牧等はやめて舎内で飼養するようにする。

などを記している。

農水省プレスリリース
原子力発電所事故を踏まえた家畜の飼養管理について(PDF:118KB)

牛乳提供は22日に予定:埼玉スーパーアリーナ避難者へ

2011 年 3 月 21 日

Filed under: — admin @ 3:32 PM ニュース

厚生労働省が3月17日付けで今回の地震地域に通知した、
避難所における生乳処理(加熱して飲用することの許可など)について、
関東生乳販連は関連組織に通知したが、配乳問題で手一杯とのこと。

埼玉県スーパーアリーナ(さいたま市)には、福島県双葉町の住民約1200名ら
2200名以上が避難。県内のボランティアなどを支援を受けて、今月末まで過ごす。

21日には民主党の岡田幹事長、上田県知事らが慰問に訪れ、
双葉町の井戸川町長は、
「町民は早く家に戻りたい気持ちはあるが、元気であることを見て欲しい」と語り、
岡田幹事長は「この場所で少し落ち着いていただき、次のステップに進んで欲しい。
学校問題などは国が責任を持って負担していく。
今は、政府を動かし、全力で支援していきたい」と述べた。

上田県知事は、「県内64ヵ所で避難者の受け入れを用意している。
4月からは廃校になった高校を受け入れ先にしていきたい」などとした。

ボランティアは、高校生や県接骨師協会、
マッサージ、医師やペット病院、理髪や看護師、保健師など、さまざま。

県酪農協会長であり、埼北酪農協組合長でもある
青木雄治氏(酪農家)は「22日に牛乳を提供する手配をした。
いまは皆が力を合わせることが大事」と語っている。(文責:DJ関東)

原発事故で、残された牛が心配

2011 年 3 月 19 日

Filed under: — admin @ 12:21 PM ニュース

今回の地震による福島原子力発電所の事故により、
避難地域に指定された中に、当然、酪農家も含まれている。

福島県酪農協によると、数十戸以上、乳牛頭数1200頭余(19日現在)。
人は避難しても、牛はそのままで、立ち入り禁止なので、
助けたい気持ちはあるが、どうすることできないジレンマにある。

組合や中央酪農会議は、それらを含めて対策を協議中というが、
国や行政は、まず人災対策を優先させているから、
ここは、酪農組織・関係機関・業種が連携し、行政を動かし、超法規で、
乳業施設の停止による廃棄乳の避難所への提供(沸かして飲んでもらう)や、
上記の牛の(一時的な)受け入れ可能な農場探しなどの対策をとるべく
真の仲間意識を発揮していただくことを切に願っています。(文責:DJ関東)

東北地方太平洋沖大地震の影響:3月16日

2011 年 3 月 16 日

Filed under: — admin @ 11:41 PM ニュース

先週末の東北地方大地震では、全国の酪農家の皆さんが心配しておられると
思います。全国連および弊誌の電話取材(16日)では、
断片的ですが、以下の概要です。

青森県、秋田県、岩手県では発電機で搾乳しても集乳できず廃棄していたが、
CSが再開しつつある。しかし、運送用の燃料不足で集乳が十分に行えない。
乳業工場も施設の被害や燃料・資材不足により稼働できず、
生乳の受入れが満足に行われていない。

宮城県内は、停電あるいは通電しても、集乳ができず、生乳を廃棄している状態。
牛舎が崩壊された方もおられる。乳業工場、飼料工場にも被害が出ている。
福島県でも乳業施設の破損などで生乳を受け入れられず、生乳を廃棄。
また原発の影響で、牛を置いたまま避難している方もおり
それらの牛への飼料給与や搾乳ができない。

酪農現場の一番の要望は、燃料の確保と飼料供給の安定。
エサが届いても、牛舎へ配送できない。
その他、茨城、千葉でも避難があり、謹んでお見舞い申し上げます(文責:DJ関東)

 

東北地方太平洋沖地震被災農家へ粗飼料支援

Filed under: — admin @ 5:21 PM ニュース

 (独)家畜改良センター(理事長:矢野秀雄氏)は16日、東北地方太平洋沖地震で被災された畜産農家を支援するため、ラップサイレージなどの粗飼料を無償で提供する用意があることを、青森県や岩手県および福島県に申し出たことを発表した。
 なお、現在のところ、支援可能と考えられる数量は、乾草100t程度、牧草サイレージ500t程度であると公表している。

 問い合わせ先
(独)家畜改良センター
企画調整部 企画調整課
担当:松本、成田
TEL 0248-25-6162 FAX 0248-25-3982

乳用牛評価報告2月雌牛100位を公表

Filed under: — admin @ 12:00 PM ニュース

 家畜改良センターは15日、2月22日公表の乳用牛評価報告2011-2月について取りまとめ、牛群検定参加牛のうち総合指数上位100位を発表した。
 12月の同評価報告から、若干の順位変動はあるが、上位三名の顔ぶれは同じだ。

 それによると、
第一位は、鈴木進さん(北海道芽室町)のスミーデール ロータミー タイタニツク ET
 総合指数+6459、乳代効果+32万5929円
第二位は、石崎直さん(北海道天塩町)のエンドレス ジユデイ オング
 総合指数+5588、乳代効果+25万6817円
第三位は、五島順二さん(北海道湧別町)のヘンカシーン ヒラリー デイ ハーシエル
 総合指数+5477、乳代効果+29万4277円

なお、詳しい順位表はこちら、または家畜改良センターHPをご参照ください。

神奈川県・石田牧場のジェラート屋「めぐり」オープン

2011 年 3 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 2:28 PM ニュース
石田牧場「めぐり」

石田牧場「めぐり」

神奈川県伊勢原市・石田牧場は直営ショップ「石田牧場のジェラート屋 めぐり」を、3月6日午前9時(11/3/6/9=いいミルク)にオープンした。当日は、来店客など多数が訪れた。
 オープニングでは10種類のジェラートが販売されたが、なかでも石田牧場の生乳100%を使った「石田ミルク」は一番人気だった。また、チョコや抹茶などの定番メニューの他、地元の生産農家とコレボレーションした「トマト」「いちご」「きなこ」「みかん」などのバラエティあふれるレシピで来店客を楽しませていた。
 石田牧場後継者で、同店の店長である石田陽一さんは「宅地化の波が押し寄せるここ(伊勢原)での酪農は、規模拡大が限界。ならば、消費地に近いことで、何かできることがあるはず」と思い、消費者との交流に着目した。そして2009年4月には酪農教育ファーム認証牧場になり、今回念願のジェラートショップを開店した。陽一さんは、酪農家と消費者との間に「笑顔のめぐり」をつくり、伊勢原を農業から盛り上げたいと、店名を「めぐり」とした。

石田牧場のジェラート屋 めぐり
神奈川県伊勢原市上谷777
TEL.0463-95-3221 FAX.0463-95-7501

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