蔵王酪農センター理事長に小原實氏が就任

2011 年 11 月 15 日

Filed under: — admin @ 2:48 PM ニュース

酪農ヘルパー協会の研修先、またチーズ製造の研修の場として有名な
財団法人・蔵王酪農センター(宮城県)は、
先ごろ評議員会を開き、理事の改選を行なった。

その結果、新理事長に小原實氏が就任、常務理事に菅井啓二氏が新任した。
小原理事長は、東日本大震災の影響で東北の第一次産業は
大きな被害を受け、また酪農乳業をとりまく環境は厳しいが、
新たな決意を持って取り組む、としている。

なお、前理事長の駒口盛氏は顧問に、
前常務理事の小関公彦氏は参与に、それぞれ就任した。

産業祭で「ふっかちゃん牛乳」を販売:埼玉県深谷市で

2011 年 11 月 12 日

Filed under: — admin @ 5:26 PM ニュース

11月12日、埼玉県深谷市で第6回産業祭が行われた(事務局:同市商工振興課)。
同市は、日本資本主義の父といわれる渋沢栄一氏の生誕の地。
今年は、没後80年になる。

市内に、歴史ゾーン、産業ゾーン、福祉ゾーン、農業ゾーンなどを設け、
それぞれで展示即売などが行われ、その店舗数は100以上にのぼる。

市内で酪農を営む小林牧場、山戸牧場、田辺牧場は、関係者らの協力を得て、
自分たちが搾った生乳で「ふっかちゃん牛乳」(ふっかちゃんは市のイメージキャラクター)を販売。
製造は地場の大沢牛乳さん、販売には東京の川和ミルクさんの車を借りた。
初めての試みだったが、盛況で、当日分は午後1時頃には完売。

また、友好都市物産展には、田野畑村(岩手県:牛乳、ヨーグルト)が出展、
農業ゾーンでは、同市酪農振興会が牛乳の無料配布を行なった。
産業祭は、13日(日)も行なわれる。

なお、川和ミルクさんの「牛乳への思い」は本誌2010年6月号を
参照して下さい(文責:関東支局)。

TPP交渉参加に向け「関係国との協議」を表明:野田首相

Filed under: — admin @ 8:06 AM ニュース

11月11日(金)午後、野田首相は記者会見し、
TPP問題について「交渉参加に向け、関係国と協議に入る」と述べた。
APEC首脳会議で、正式表明する。

TPP交渉参加については、その是非をめぐって攻防が展開されてきたが、
野田首相の正式な方針表明により、
今後は、交渉国同士の攻防と、国内の政策づくりに注力が求められることになった。

想定される交渉の予定は、
APECでの表明後、米国政府が議会と調整(3ヶ月程度)、米国政府が議会に日本の参加を通告、
日本の参加が決定(来年春)、来年秋には米国大統領選挙、2013年に交渉妥結(各国の批准が必要)、
2014年にTPPが発効・・・となりそうだが、
その間に、それぞれの現場発信の、守るべきもの、農業現場的な検討などのシナリオづくりが必須だ。
外交の交渉力、政策の競争力が問われるだろう。

オルテック社 アジア・パシフィック・レクチャー・ツアー 開催

2011 年 11 月 11 日

Filed under: — admin @ 4:50 PM ニュース,業界情報

2011年11月11日(金)シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉・舞浜)にて
オルテック第24回アジア・パシフィック・レクチャー・ツアーが開催され、
畜産業界関係者が大勢参加した。

当日はオルテックジャパン代表セルジュ・コーネイリ氏より開会の挨拶の後、
オルテック社アジア太平洋地区担当者4氏のレクチャーの後、
養豚・養鶏グループと酪農・養牛グループとに分けられてのレクチャーとなった。

酪農・養牛ではクリス・キング博士(アジア太平洋地区反芻動物マネージャー)より
日本でも多くのユーザーに実績を認められている酵母培養物イーサックの
乳牛の消化率改善による産乳量増加、乳成分の改善など
生産性に優位に寄与してきた数々の事例をデータを元に紹介した後、
トピックとして日本ではまだ認可されていない、微生物タンパクに限りなく近い
ルーメンエスケープタンパク質製品「デンプ(DEMP =Dietary Escape Microbial Protein )」(現在申請中)の乳牛における給与試験結果を紹介。
アメリカでは乳量増加、MUN の抑制、受胎率の改善などが報告されている。

粗飼料の安全安心を考えるパネルディスカッション開催

Filed under: — admin @ 11:05 AM ニュース,業界情報

2011年11月10日(木)東京・霞が関ビルにおいて、全米乾牧草協会(NHA)、
輸出加工業者協議会(EPC)主催で、「粗飼料の安全、安心のためのコミュニケーション」と題したパネルディスカッションが開催された。

パネラーには輸出業者から酪農乳業、消費までの各チャネルから招き、
消費者の社会心理学専門家・蒲生恵美氏、EPC理事長・W.プラード氏、
全日本飼料貿易協会会長・長谷川康祐氏、酪農家として(有)足立牧場 大洞充史氏、
乳業として日本乳業協会 専務理事・東倉健人氏ら4名が招かれ、
それぞれの立場で安全のために何を行っているかを解説、今後さらにどのようにして
安全性を高めていくべきか議論がなされた。
この日は国内の輸入業者はもとよりアメリカからも多数のEPC加工業者が集まった。

粗飼料支援で被災地へ貢献、「TMRセンターの今とこれから」

2011 年 11 月 9 日

Filed under: — admin @ 11:07 PM ニュース

北海道TMRセンター連絡協議会は11月9日、札幌市で第6回総会ならびに研修会を開催し、会員および関係者など、約250名が参加した。

総会に先立ち、近藤三男会長は、「会員数がここ数年で3倍になった。これからも会員数の増加に向けていきたい」とし、東日本大震災における東北への粗飼料支援については、「今後もできる限り続けていきたい」とした。

総会で承認された規約の改正において、今回新たに追加が決まった会計に、山本利浩氏((有)サンタドリームサプライ)が選任された。

本協議会は、東日本大震災後に東北に対し、6月から粗飼料支援を行なっており、11月7日現在にまでに、福島県と宮城県合わせ、トレーラー20台分(約400t)を輸送、提供している。
これを受け、丸森町酪農振興組合から、菊池弘之組合長をはじめ、計4名が出席し、丸森町酪農家の気持ちとして、お礼の言葉を述べた。
その後、「TMRセンターの今とこれから」というテーマで研修会が行われた。

※詳しくはDairy Japan2012年1月号をご覧ください。

TPP交渉参加 反対で6000人規模の集会、開かれる

2011 年 11 月 8 日

Filed under: — admin @ 4:58 PM ニュース

11月8日(火)、東京・両国国技館を会場に、
「TPPから日本の食と暮らし・いのちを守る国民集会」が開かれ、
全国の農業関係者ら約6000名が参加した。
主催は、JAグループを始めとした同集会実行委員会(9団体)。

構成団体を代表し、萬歳章氏(同実行委員会長・JA全中会長)は
「政府が極めて前のめりの姿勢で、TPP交渉参加を表明していることに、
かつてない憤りを持っている。
交渉に参加すれば取り返しのつかないことなると、私たちは繰り返し
主張してきたにもかかわらず、政府与党はなぜ改めないのか。
TPPが農業だけでなく、地域経済や雇用の安定、
医療制度を脅かすのは、誰の目にも明らかだ。
政府の情報提供が少ない中で、私たちなりに幅広く情報を集めてきた。
その結果、政府は自らに都合の良い情報しか国民に開示していないこと、
そして国民の暮らしや命など、将来への重い問題であることが分かった。
どうして、これらが国民に対して、心配ない、といえるのか。
こうした政府の姿勢は極めて問題だ。断固、TPP交渉参加に反対する」
などと挨拶。

そして「今、国家として優先すべきは東日本大震災からの復興であり、
被災地が未だ復興していない中で、TPP交渉を出すことは大問題だ」と
断じた。

TPP交渉参加反対では、
医療界から羽生田俊氏(日本医師会)はじめ、日本看護連盟、
日本歯科医師連盟、日本薬剤師会、生活クラブ、全森連、
全漁連、中央酪農会議、中畜、などが参集した。

各界からのリレーメッセージとして、
喜多龍一氏(北海道議会長)、加藤義正氏(東北6県生協連会)、
佐藤輝美氏(大地を守る会)、高橋公氏(ふるさと回帰支援センター)、
浜田一義氏(広島県安芸高田市長)、柴田豊氏(全国町村会長)、
松田香里氏(JAはまゆう女性部:宮崎県)、浅川淳一氏(JAみやぎ亘理:宮城)
が、それぞれ反対の表明を述べた。

TPPを考える国民会議・副会長の山田正彦氏(民主党)は、
「一部でいわれているルールづくりのTPP交渉参加はあり得ない」と述べ、
日本の産業空洞化は円高が要因で、今回の問題と別次元と示唆した。

各党からは、郡司彰氏(民主党)、亀井静香氏(国民新党)、
大島理森氏(自民党)、石田祝稔氏(公明党)、志位和夫氏(日本共産党)、
福島みずほ氏(社民党)がこの問題について、それぞれの観点から表明した。

同集会は終わりに、
「(前略)8割の都道府県・市町村議会がTPP反対の決議を行うなど、
地方の圧倒的な声はTPP反対であり、
政府は、こうした地方の声を真摯に受け止め、着実に政策に反映しなければ、
真の民主主義とは言えません。私たちは、日本の食と暮らし・いのちを守るため、
これからも広範な各層・地域との連携を広げ、徹底的に行動していくことを
決議し、ここにアピールします」という決議文を採択し
頑張ろうを三唱し、閉会した。

雪印メグミルク TPPに断固反対姿勢

2011 年 11 月 6 日

Filed under: — maetomo @ 11:52 AM ニュース

雪印メグミルクは11月4日、東京・本社内で平成24年3月期第2四半期決算短針を発表した。東日本大震災による影響は第2四半期までに払拭できず、売上高は昨年度より9億円減となり、減収減益だった。また、23年度の業績予測を売上高で約100億円下方修正した。営業利益・経常利益・純利益は予想に変更はない。

会見で中野吉晴社長はTPP交渉参加について「乳業協会としてTPP交渉へ反対の姿勢を示している。当社も協会に加盟する社として当然反対だが、さらに強く“断固反対”の立場だ」と示した。中野社長はその理由について、「農業が競争力をつけることは必要だが、海外の生産と直接比較はできない」「農業の役割は食料供給だけではない。多面的な機能も有しており、自由貿易だけで議論することはできない」などと話した。

第50回農林水産祭「実りのフェスティバル」に全国の農産物が集まる

2011 年 11 月 4 日

Filed under: — admin @ 4:09 PM ニュース

10月4日(金)、東京都・有明ビックサイトを会場に、
第50回農林水産祭「実りのフェスティバル」が開かれた(主催:農水省ら)。
会場では、各都道府県の特産品が展示即売されたほか、
都道府県の農業技術・経営普及などの展示コーナーも設けられ、
多数の人たちが集まり、購入していた。

また、東日本大震災被災地復興コーナーでは、
東北各県の特産物が展示即売され、募金なども行われた。

今年の天皇杯は酪農関連では永井農場(永井忠氏:長野県東御市)が受賞。
同農場は、乳牛27頭、水稲25ヘクタール、ブドウ0.7ヘクタール、
野菜0.8ヘクタールのほか、作業受託27ヘクタール。
従業員13名で、加工・産直部門も持った経営が評価されたもの。

今回の被災県の一つ、福島県からは、会津中央乳業(写真)が出展。
同県JAでは、農業の復興をめざし、「補償」と農地の「現状復帰」を県や国に要請し、
賠償請求額は299億円にのぼる(10月末現在)。

それにしても、コメ(ごはん)を始めとして、食肉消費センターや果実安定基金、
ハンバーガー協会、納豆協同組合などがブースを出しPRしているのに、
牛乳乳製品は、上記メーカーと北海道のものが少しだけ、というのは残念だ。
同フェスティバルは5日(土)も行われる。(文責:関東支局)

テトラパックのヨンソンCEOが持続可能な乳業のあり方で講演

2011 年 11 月 1 日

Filed under: — admin @ 7:43 PM ニュース

日本テトラパック株式会社は、食品の加工処理機器および充填包装機器の世界的企業である、テトラパック社CEOのデニス・ヨンソン氏が、イタリアで開かれたワールド・デイリー・サミット(主催:国際酪農連盟=IDF)で行なった講演、「持続可能な乳業のあり方と世界的な食の安全のビジョン 継続的なイノベーションとコラボレーション、そして企業責任を果たしていく重要性の訴求」の抄訳をリリースした。それによると、

この60年間、乳業界に変化を与えてきた3つの要素:「3倍に増加した世界の人口」、「健康や健全な生活に対する欲求の高まり」、そして「世界的に資源が枯渇しつつあるという認識の高まり」に触れ、次のように述べている。

「これら3つの要素は、我々の業界に課題と同時に、機会を提供している。コラボレーション(協業)とイノベーション(革新)、企業責任を果たしていくことで、これらの要素に対応し、業界を持続させ、さらなる発展につながる」

「世界の人口は増加しつつあり、寿命も延びている。また、気候変動の懸念は増しつつある。食の安全に対し責任あるアプローチを実践し、持続し続けることは、我々の業界における企業の義務であり、かつてないほど不可欠になっている」
(ニュースリリースより抜粋)

なお、同氏の講演要旨は、下記リンクから聞くことができる。
http://www.tetrapak.com/about_tetra_pak/press_room/news/Pages/WorldDairySummit.aspx

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