オルテック・ジャパンが新しいカビ毒吸着材を発売

2013 年 6 月 12 日

Filed under: — AsanoHiroko @ 9:24 AM ニュース

オルテック・ジャパンは、カビ毒吸着材「マイコソーブ」の第二世代商品にあたる「マイコソーブAプラス」を新発売することになった。マイコソーブAプラスは製品原料に改良を加えてカビ毒リスクを大幅に低減し、吸着スピードも改善が確認されており、動物の健康を阻害するカビ毒を強力に抑制する。2012年は悪天候が続いたことで、飼料および飼料原料におけるカビ毒の脅威が懸念される中、最新技術を集結して生み出された本製品は、酪農生産者にとってホットな話題といえる。

カビ毒は複数が同時に存在すると相乗的にその影響が拡大することが知られている。したがってそれらのカビ毒による総合的なリスクを客観的に把握し、対応することが必要とされる。カビ毒の性質やカビ毒が動物の成績や健康に与える影響を真に理解することがマイコソーブAプラス開発の根本にあり、結果としてより幅広いカビ毒への対応が可能になった。オルテック社ではカビ毒の影響を最小限にとどめ、動物のパフォーマンスを最大に引き出せればとしている。

【問い合わせ】
オルテック・ジャパン合同会社
東京都港区芝公園2-3-27 芝公園PR-EX
TEL.03-6450-1216 FAX.03-6450-1274
www.alltech.com

震災からの復旧・復興状況などを公表:平成24年度食料・農業・農村白書

2013 年 6 月 11 日

Filed under: — maetomo @ 6:59 PM ニュース

農林水産省は6月11日、「平成24年度 食料・農業・農村白書」を公表した。

白書では冒頭に、「東日本大震災からの復興 復興への歩み」を設け、震災や津波、原発事故被害による被害と復旧・復興状況について、以下のようにまとめた。

・東日本大震災では、農林水産業全体で2兆3841億円(うち農業関係9,049億円)の被害が発生。 ・津波被災農地2万1480haについては、「農業・農村の復興マスタープラン」に基づき、平成26年度までのおおむね3年間で営農再開が可能となることを目指し、農地復旧や除塩等を実施。 ・平成24年度春の作付けまでに8190ha(38%)の農地で営農再開が可能となり、マスタープランの目標をおおむね達成。加えて、平成25年度の営農再開に向けて、5280haの農地で復旧工事を実施中。

なお、原発事故による放射性物質被害で除染が必要な3万8000haの草地のうち、平成24年度末までに1万7000haの作業が終了したとしている。

畜産物の需給動向については、

・牛乳・乳製品の消費量は近年堅調に推移する一方、生乳生産量は減少傾向。 ・酪農では、とくに都府県において農家戸数の減少による生産基盤の弱体化が懸念。地域ぐるみで経営継承に取組み、生産基盤の維持・確保を図ることが重要。 ・畜産経営は、生産費の費用合計に占める飼料費の割合が3から6割と高く、飼料価格の変動の影響を受けやすい構造。このため、国産飼料の生産・利用の拡大に取り組むとともに、畜種ごとの特性に応じた経営安定対策を推進。

などとまとめた。

ソース:農林水産省:「平成24年度食料・農業・農村白書」の公表について ※http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h24/index.html

JAしべちゃ・雪たね・標茶町が250頭規模の牧場を設立

2013 年 6 月 7 日

Filed under: — djito @ 4:05 PM ニュース

北海道釧路管内の標茶町農業協同組合と雪印種苗株式会社(本社・札幌市)、標茶町の三者は7日、標茶町内に酪農を事業主体とした農業生産法人を設立することに合意した。

その目的は、北海道の地理的メリットを活かし、また本来あるべき自給飼料を中心とした草地型酪農の模範となる農業生産法人を設立し、低コスト型の経営を目指すとともに、実践内容を積極的に地域に普及することとしている。

設立法人の資本金は9500万円で、出資割合は標茶町農協65.00%・雪印種苗24.95%・標茶町9.95%・その他0.1%、飼養頭数は経産牛約250頭、草地面積は約200haを予定している。

世界初、ネオスポラの感染制御に成功 帯畜大ら

Filed under: — djito @ 9:18 AM ニュース

帯広畜産大学原虫研究センターの西川義文准教授、東海大学工学部の黒田泰弘講師、北海道立畜産試験場らの研究グループは、世界で初めて、ウシの流産の原因となる家畜原虫病ネオスポラに対する感染制御に成功した。

畜産業においては各種原虫の感染による産業動物の経済的な損失が問題視されているが、そのなかで、ネオスポラ原虫に対する有効な薬やワクチンはなく、本症に対処することはできなかった。
また、これまでのワクチンは、生きた病原体あるいは死滅させた病原体を使用して作製されていたが、安全性や効果が不十分だった。

そこで、西川准教授らの研究グループは、原虫由来成分を封入した、新しいタイプのワクチンを開発し、それにより、動物に対する安全性を高め、免疫反応を効率的かつ強力に誘導することを可能とした。
そして今回、世界で初めて、ウシにおいてネオスポラ原虫の感染を制御することに成功した。

この研究成果により、ネオスポラ原虫に対するワクチン開発の実用化が大きく前進することが期待される。

最新の飼料設計ソフトNDSに関する「NDS通信」を配信開始―ワイピーテック

2013 年 6 月 4 日

Filed under: — djito @ 11:56 AM ニュース

株式会社ワイピーテック(担当/北海道営業所・鈴木正氏)は、乳牛の飼料給与設計システムCPM Dairyの後継版であり、CNCPS ver. 6.1に準拠したNDS(Nutrition Dynamic System)のユーザー向けのニュースレター「NDS通信」の配信を開始した。
同社は、「3月に行なったワークショップ以来、NDSに触っていないという方のためにも、NDSの操作の基本から紹介していきたい」としている。

「NDS通信」第1号では、
「今月の記事」として、NDS Tutorialsから
1 Quick Data Entry クイックデータエントリー
2 Farm Structure ファームストラクチャー
3 CNCPS 6.1 Upload CNCPS 6.1 アップロード
また、「ニュース」として、
NDS Training Session during ADSAが7月に、インディアナポリスのHampton Inn Downtownで開催されることなどが紹介されている。

配信希望者は、以下へE-mailで申し込む。
tadashi_suzuki@yptech.co.jp

 

牛乳の大切さを知る特別授業開催

2013 年 5 月 31 日

Filed under: — maetomo @ 4:30 PM ニュース

tsurumaki 東京都新宿区立鶴巻小学校は5月31日、6月1日の「牛乳の日」からスタートする「牛乳月間」に合わせて「毎日給食で牛乳を飲む大切さを考える特別授業」を開催した。特別授業では1?5年生の児童130名が、酪農家の話を熱心に聞き、また実際に牛に触れることで牛乳の大切さを学んだ。

 埼玉県の酪農家・吉田恭寛さんは、児童らに乳牛の一生や酪農家の仕事について話した。そのなかで、酪農家それぞれが愛情を注いで乳牛を管理していること、牛乳は母牛の子牛に対する愛情だけではなく酪農家の愛情の詰まった飲み物であることなどを強調した。

吉田さんの説明を受けた児童からは、「どうして除角をするのか?」「搾乳はどうするのか?」などの質問があった。

乳酸菌(ガセリ菌)に免疫向上機能と内臓脂肪蓄積抑制効果

2013 年 5 月 29 日

Filed under: — maetomo @ 4:49 PM ニュース

雪印メグミルク株式会社は5月29日、都内で第1回乳酸菌ミニセミナーを開いた。セミナーでは同社が保有する乳酸菌株「ガセリ菌SP株」(Lactobacillus gasseri SBT2055株)の免疫向上機能と内臓脂肪蓄積抑制効果が説明された。 (more…)

プロバイオティクス製品などが好調で大幅増益:明治

2013 年 5 月 15 日

Filed under: — maetomo @ 3:03 PM ニュース

 明治ホールディングスは5月14日、都内で平成25年3月期決算を発表した。発表によると同期の連結売上高は1兆1265億円(前期比101.6%)、営業利益258億円(同28.1%)と増収・大幅増益だった。
 同社は市乳、とくにヨーグルト、プロバイティクス製品が堅調に推移し増収増益を牽引した。同期のヨーグルト部門の売上は1414億円で123.5%、プロバイオティクス製品は570億円で153%と好調だった。25年度もプロバイオティクス市場は伸長すると見込まれ、同社も「R1ヨーグルト」「LG21」などの拡売を視野に入れている。
 24年度の集乳量は北海道が86万1000t(103.7%)、都府県が51万9000t(101.5%)で全国で138万t(103%)だった。

原料乳コストなどを吸収できず減益:森永乳業

Filed under: — maetomo @ 2:57 PM ニュース

 森永乳業は5月14日、都内で、平成25年3月期の決算を発表した。発表によると、同期の売上高は約5920億円(前期比102.2%)、営業利益102億円(前期比77.1%)で、増収減益だった。また、同期の連結経常利益は、前期と比べ26億円減の106億円だった。
 ヨーグルトやプリン、流動食が好調で売上は拡大したが、原料乳価格の上昇、競争激化による販売促進費の増加ぶんなどをカバーできず、減益となった。
 同社は、ヨーグルトやチーズでの売上拡大、商品構成の改善、販売促進の効率改善等で、25年度は売上高5980億円、営業利益115億円の増収増益を見込んでいる。
 また、三浦幸男専務取締役は会見で、「25年度は輸入原材料価格が上昇基調にあることから、当社グループの原材料コストも上昇する見込み。これを吸収するため、収益力の向上につながる売上拡大とローコストオペレーションなど自助努力を進めることを重点課題として取り組む」と述べた。
 なお、24年度の集乳量は全国で82万5000t(101.7%)、北海道49万8000t(104.2%)、都府県32万7000t(100.9%)だった。

子牛の事故低減につなげる:子牛管理技術研究会

2013 年 5 月 14 日

Filed under: — djito @ 8:01 AM ニュース

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「子牛管理技術研究会」の定期総会および勉強会が13日、帯広畜産大学で開催された。
同研究会は、「子牛の適切な管理方法について探求し、その技術を農家および畜産関係者に情報発信して普及・啓蒙することにより、子牛の事故低減につなげること」を目的として、昨年(平成24年)8月に設立されたもの。

今年度第1回目の勉強会として、この日、以下のプレゼンテーション3題が行なわれ、活発な議論が交わされた。

プレゼン1「NOSAI保険データを使った子牛死亡率に関する回帰分析」
門平睦代氏(帯広畜産大学・畜産フィールド科学センター・家畜防疫研究室・教授)

プレゼン2「育成期の課題と対策を考える」
古川研治氏(十勝農業協同組合連合会・酪農畜産課)

プレゼン3
「子牛におけるiSTAT血液検査結果の簡単なまとめ」
栗栖睦幸氏(十勝NOSAI・上士幌家畜診療所・獣医師)

その後、定期総会で役員の改選が行なわれ、石井三都夫氏(帯広畜産大学・臨床獣医学研究部門・予防獣医療学分野・准教授)が会長に就任した。
石井氏は、「この会を続けていくために、会員の皆さん全員で盛り上げていきたい」と語った。

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