乳酸菌(ガセリ菌)に免疫向上機能と内臓脂肪蓄積抑制効果
2013 年 5 月 29 日
雪印メグミルク株式会社は5月29日、都内で第1回乳酸菌ミニセミナーを開いた。セミナーでは同社が保有する乳酸菌株「ガセリ菌SP株」(Lactobacillus gasseri SBT2055株)の免疫向上機能と内臓脂肪蓄積抑制効果が説明された。
雪印メグミルク・ミルクサイエンス研究所の川崎功博主幹は「Lactobacillus gasseri SBT2055株(ガセリ菌SP株)の内臓脂肪蓄積抑制効果とそのメカニズム」を講演。そのなかで、ガセリ菌SP株が他の乳酸菌と比較して人工胃液、人工腸液に対して耐性があることと腸管細胞接着性があることなどから、同菌株は腸管に生きて届き、そこに留まることを説明した。
また、同菌株を摂取することで、消化管内での脂肪吸収が抑制されることから、内蔵脂肪の蓄積を抑制する効果があることを示した。
北海道大学・プロバイオティクス・イムノロジー研究部門の宮崎忠明教授は、「健康への乳酸菌の役割 ガセリ菌SP株の可能性」を講演。そのなかで、マウスを使った試験結果から、ガセリ菌SP株を投与することによって、ウイルス増殖抑制効果があったと説明した。さらに炎症抑制効果もあったとして、同菌株を摂取することで、感染ウイルス量が減少し、肺での炎症反応が軽減することため、インフルエンザなどのウイルス感染症に罹患した場合の生存率が上昇するとした。
また、同菌株の摂取により免疫グロブリン「IgA」が活性化するとして、インフルエンザをはじめ、病原性大腸菌O-157やコレラ、サルモネラなど多くの疾病に対する免疫が向上すると説明した。
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