温室効果ガス排出削減「J-クレジット」開始 ファームノート

2022 年 9 月 22 日

Filed under: — djito @ 11:58 AM ニュース

株式会社ファームノートホールディングスは、自社牧場である株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム(北海道中標津町)を通じて、丸紅株式会社と畜産分野での温室効果ガス排出削減量のクレジット化を協働した。
温暖化ガス排出の削減量などを国が認証し事業者間で売買する制度として「J-クレジット」があり、この制度に同牧場でのふん尿処理方法が、9月16日に「家畜排せつ物管理方法の変更」として登録された。
なお、家畜排せつ物管理方法によるJ-クレジット制度への登録は日本初(同社調べ)。
詳細は以下で。
https://farmnote-hd.com/news/001122.html

北海道恵庭市に「明治おいしい牛乳」新工場稼働

2022 年 9 月 14 日

Filed under: — djito @ 7:05 PM ニュース

株式会社 明治は9月14日、北海道恵庭市戸磯で7月から稼働した「恵庭工場」の新設目的や概要の説明会を行なった。
まず、松田克也社長が「牛乳は牛と自然がつくり出す大切な贈り物。当社は牛乳の価値を提案し、需要を喚起するとともに、その価値を向上させていく」と前置きし、「北海道を国内最大の重要な生乳生産基盤であると考え、恵庭工場では、北海道の豊富で良質な生乳を用いた牛乳の生産を開始した」と新設の背景を述べた。また、設立の目的は、牛乳生産体制の強化、牛乳の価値向上による事業の競争力強化であるとし、「それにより北海道の酪農家の皆様とともに日本の酪農乳業の持続的発展に貢献していきたい」と述べた。
次に、多田雅樹恵庭工場長が、新工場の概要、稼働ラインと生産商品、新工場における取り組みを説明した。同工場の生産品目は牛乳のみで、生産能力は年間約8万7000kl。工場屋上にソーラーパネル1492枚を設置し年間44万6000kWhを発電する。またコージェネレーションシステムの導入で年間420万kWhを自家発電しCO2排出の削減も図るとともに、停電時も必要な電力を供給する。さらに節水として既存工場比約3割削減にも取り組むとし、「新たな技術、情報技術の活用により、高い生産性の実現、環境に配慮した工場を目指す」と述べた。

初回AI受胎率:未経産54.9%・経産36.8% 北海道家畜人工授精師協会

2022 年 9 月 5 日

Filed under: — djito @ 9:24 AM ニュース

北海道家畜人工授精師協会は2021年の人工授精実施成績を取りまとめた。

乳用牛の初回授精実頭数は、未経産12.1万頭(前年比-0.5万頭)、経産24.7万頭(前年比-0.4万頭)。
その初回授精受胎率は以下のとおり。
未経産54.9%(前年比+0.9ポイント)
経産36.8%(前年比+0.3ポイント)

肉用牛の初回授精実頭数は、未経産5.2千頭(前年比-1.7千頭)、経産30.0千頭(前年比-0.3千頭)。
その初回授精受胎率は以下のとおり。
未経産61.1%(前年比+1.7ポイント)
経産58.7%(前年と同じ)

今生産力を高めなければ国民の命を守れない 十勝酪農法人会 経営者研修会

2022 年 4 月 26 日

Filed under: — djito @ 12:56 AM ニュース

十勝酪農法人会は4月25日、幕別町で第17回定期総会および経営者研修会を開催した。研修会では鈴木宣弘教授(東京大学大学院)が「酪農を巡る内外情勢と経営の方向性」と題して講演。会員と関係者ら約50名が出席した。
研修会開催に際し小椋幸男会長(ドリームヒル)は「積み増した乳製品の解消を図るべく、われわれ北海道酪農家は昨年度、出口対策として拠出金を支払ったが一向に解消されていない。加えて需給改善が必要とされたが、それは生産者がやらなければならいものなのか。この状況下においても国はミニマム・アクセスで乳製品を輸入し続けており、北海道酪農家はその尻拭いをさせられているようなものだ。もはや時間はない。飼料価格などは高騰し続け、われわれの経営は非常に厳しくなっている。早く解決していかなければならない」と語った。

●今やるべきは国内生産確保に全力をあげること
鈴木宣弘教授は講演で、「食料危機はもう始まっていることを認識する必要がある」と冒頭で述べ、以下のように語った。
日本は今、食料はじめ、家畜飼料や化学肥料原料の調達危機の真只中にある。中国のほうが高い価格で大量に買う力があり、日本の“買い負け”が現実になっている。その状況下で農業政策の目玉は、輸出振興とデジタル化。食料自給率が世界的にも極めて低い37%という日本にとって、食料危機が迫っているときに、まずやるべきは国内生産確保に全力をあげること、生産力を高めることだ。食料・種・飼料・肥料などを海外に依存していては国民の命を守れない。

●出口対策は人道支援も含めた需要復元・創出で
乳製品在庫が積み上がり、生乳処理能力がパンクする懸念が生じて、政府は「牛乳を飲もう」と呼びかけ生乳廃棄は免れたものの、生乳は増産抑制されることになった。ここで牛乳を買いたくても買えない人が増えているという側面があることを認識する必要がある。今必要なのは、所得が減って食べられない人達に政府が乳牛・乳製品を買って届ける人道支援だ。苦しむ国民を救えば、在庫が減り、価格も戻り、苦しむ農家も救われる。
食料危機が始まっている今、抜本的増産支援と国内外への人道支援も含めた需要復元・創出で消費者も農家もともに助ける出口対策に財政出動しないと食糧危機は回避できない。畜産クラスター事業などで増産誘導を政府は強力に主導してきた。消費者に「牛乳を飲もう」と呼びかけるだけでは政府の責任は果たせない。

●酪農家は限界、不足と過剰の疲弊を繰り返してはならない
日本は自身の力で国と国民を守るための国家戦略を大局的・総合的に見極めて対策を急ぐ必要がある。ミニマム・アクセスは最低輸入義務でなく、アクセス機会を開いておくことであり、需要がなければ輸入しなくてもよい。
大規模経営が今、赤字に陥っている。このままでは大規模層からの倒産の連鎖が広がりかねない。欧米のような出口対策がほとんどないなかで、生産者の努力によって生産調整に苦労して取り組んできた。生乳は不足と過剰の繰り返しで酪農家は疲弊した。限界にきている。もう繰り返してはならない。

3年ぶりの開催 サツラク青年同志会春祭り

2022 年 4 月 17 日

Filed under: — djito @ 3:54 PM ニュース

サツラク農協(札幌市)のサツラク青年同志会は4月17日、石狩管内恵庭市で伝統行事の「春祭り」を開催した。コロナ禍で一昨年・昨年は開催中止を余儀なくされたことから今年は3年ぶり。コロナ感染防止対策の基本はもとより、規模縮小、スケジュール短縮、最小人数での開催となった。

今年度から新会長に就いた前田直人氏は開会式で「サツラク農協職員、企業、関係者、皆様のおかげで開催することができた」とお礼を述べ、「原油価格の高騰、穀物・粗飼料の不安定な供給による価格の上昇で、酪農業界を取り巻く環境は大変厳しいものとなっている。明るいニュースが少ないなかで、今日の開催が楽しい一日となるよう、スタッフ一同精一杯頑張っていきたい」と挨拶した。

今年の春祭りは、農機具会社などの協力で3万円相当の商品が入った福袋を1万円で買えるオープニング入札、同志会が仕入れた酪農機器・資材、電化製品など多数の商品を競り販売する大オークション大会、子ども抽選会、協賛各社の展示会などが行なわれた。
また、同志会は昨年度が創立60周年であったことから、記念事業の一環として、名誉会員4名と功労者6名の表彰式も行なわれた。

【写真】
名誉会員・功労者表彰。右から、黒澤正太郎創立60周年記念事業実行委員長、福屋栄人氏、福屋智氏、藤本靖之氏、川口谷仁氏、池田勲氏、前田直人会長。(欠席:佐藤浩貴氏、盛重守一氏、及川利男氏、西尾和彦氏、棚田大輔氏)

この春祭りの発端は、50年前(昭和47年)に第1回目が開催された「遊休農機具セール」にさかのぼる。春を迎え、畑仕事が始まる前に、組合員各自が遊休農機具などを持ち寄り、オークション販売したのが始まり。以後、ガレージセール、春祭りと名称を変えつつも、同農協組合員とその家族、同農協職員、関連企業などが集まり、農繁期前の一日を楽しく過ごす貴重なイベントとして受け継がれている。

山岸均氏(士幌町)・野原幸治氏(帯広市)に宇都宮賞

2022 年 3 月 1 日

Filed under: — djito @ 6:02 PM ニュース

宇都宮仙太郎翁顕彰会(瀧澤義一理事長)は3月1日、札幌市で「第54回宇都宮賞表彰式」を開催した。宇都宮賞は、北海道酪農の父である宇都宮仙太郎翁の業績を顕彰し、かつ継承されることを念願し、翁の命日にあたる3月1日に功績者を表彰するもの。
受賞者は以下のとおり。主な功績は1月11日付けDJニュース参照。

【酪農経営の部】山岸均氏(士幌町、64歳)
「士幌町農協はじめ、多くの関係機関の皆さん達からアドバイスをたくさんいただき大変勉強になりました。共進会においては多くの人と知り合い、いろいろな勉強をさせていただきました。それらが今日の経営に役立っていると思っています」(受賞者挨拶より)

【乳牛改良の部】野原幸治氏(帯広市、60歳)
「酪農は一人の力で成し遂げられるものではなく、多くの人の支えがあって成し遂げられることであります。このように受賞できたのも、牛をとおして出会ったすべての人達のご指導、ご鞭撻、ご支援のたまものと思っております」(受賞者挨拶より)

第47回優良登録委員表彰 北海道ホル農協

2022 年 2 月 28 日

Filed under: — djito @ 9:18 PM ニュース

北海道ホルスタイン農協および日本ホルスタイン登録協会北海道支局は2月、令和3年度の優良登録委員を表彰した。
同農協および同協会支局は、北海道内で長年にわたり登録業務に精励し、地域の酪農振興、乳牛改良・登録事業の普及推進と指導に貢献している登録委員および担当者を毎年表彰している。
今年度の表彰者は以下の14名(敬称略)。
なお、表彰式は新型コロナウイルス感染症まん延防止のため中止となった。

御囲雅昭(石狩・NOSAIみなみ)
西村元好(上川・JAふらの)
久慈仁(後志・JA新おたる)
大川道士(道南・JA新はこだて)
堀部俊輔(胆振・JAとうや湖)
鶴田直希(日高・JAみついし)
佐藤友理(十勝・JA幕別町)
林沙織(釧路・JA浜中町)
千葉淳一(釧路・NOSAI道東)
加藤寛章(根室・JA道東あさひ)
西丸浩司(根室・JA道東あさひ)
平川利臣(網走・NOSAIオホーツク)
薗田宜紀(網走・NOSAIオホーツク)
櫻井隆則(宗谷・JA北宗谷)

「伊都物語」30周年アニバーサリーで、大感謝セール特別セットを販売

2022 年 2 月 8 日

Filed under: — 前田真之介 @ 5:00 PM ニュース,業界情報

伊都物語」30周年アニバーサリーで、大感謝セール特別セットを販売

(株)糸島ミルクプラントのブランド「伊都物語」が、今年の1月で30周年を迎えた。

同社はこれを記念して、『お客様大感謝セール』として、人気商品詰め合わせセット通常価格を30%OFFにて100セット限定で販売する。

内容は、ノンホモ牛乳(800ml)1本、ミルク珈琲(800ml)1本、のむヨーグルト(900ml)1本、たべるヨーグルトプレーン(450g)1個、たべるヨーグルト微糖(250g)1個、あまおういちごソース(230g)1本とたくさん詰まったお得なセットとなっている。
注文受付期間は2022年3月21日(月・祝)まで。

アニバーサリーセット第4弾! お客様大感謝セール・30パーセントOFF!! 【木曜日限定出荷】|伊都物語|酪農家が作る、こだわりのヨーグルトと牛乳をお届けします。 (itomonogatari.com)

また伊都物語30周年を記念して設立記念動画「次なる30年へ」もYouTubeにて公開中。

株式会社糸島みるくぷらんと 設立30周年記念制作動画 次なる30年へ ~設立当初と変わらぬ酪農家たちの想いを乗せて 今日も伊都物語をお届けします~ – YouTube

 

 

 

年末年始の処理不可能乳発生は回避

2022 年 1 月 12 日

Filed under: — 前田真之介 @ 12:31 PM ニュース

【年末年始の処理不可能乳発生は回避:Jミルク】

Jミルクは1月11日、同会のホームページにて声明を公表した。内容は12月下旬から1月上旬にかけて処理不可能乳の発生が懸念されていたが、無事に回避できたというもの。

同会は、酪農家による出荷抑制や乳業メーカーによる最大限の乳製品向け処理など、酪農乳業界が一丸となって取り組んだ結果が表れたとしている。さらに、生乳需給の状況について広くメディアで報道されたこともあり、消費者からの応援や消費拡大に向けた取り組みが行なわれたと感謝の意を表した。

https://www.j-milk.jp/news/kinkyu2021kaihi2022.html

 

 

宇都宮賞が決定:山岸均氏(士幌町)・野原幸治氏(帯広市)

2022 年 1 月 11 日

Filed under: — djito @ 5:41 PM ニュース

宇都宮仙太郎翁顕彰会(瀧澤義一理事長)は1月11日、「第54回 宇都宮賞」の表彰者を以下の2氏に決定した。表彰式は例年どおり、同翁の命日にあたる3月1日に札幌市で開催する。

●酪農経営の部=山岸均氏(士幌町、64歳)
士幌高校専攻科に在学中、米国カリフォルニア州の大規模な搾乳専門牧場で1年間研修し、そこで飼養管理作業上の問題となる搾乳性や肢蹄のことを精力的に学び、フリーストール導入に役立つ知識を習得して、昭和54年に卒業と同時に就農。常に「現場第一主義」で家族経営を基本に酪農家の模範となる経営者になることを理念に、牛群は、海外から優良雌牛の導入や受精卵移植を活用した遺伝資源の改良により、体格得点のレベルが高く、資質に優れた搾れる牛群を整備し、飼料生産は、高栄養価で嗜好性の高い自給粗飼料を生産し、飼料分析による適正な飼料調製に努め、乳量、乳成分や乳価は地域や全道平均を上回る優れた成績をあげている。
平成31年には搾乳ロボットを導入して、大規模経営にあって家族による「ゆとりある酪農経営」を実践し、酪農経営の模範として高く評価されている。また、資源の有効利用を目指して、2戸共同型バイオガスプラントからの液体肥料を飼料畑に還元しており、これまでの土地改良により一番牧草やコーンサイレージ品質は、町内平均を大幅に上回る良質な粗飼料が生産されている。
経産牛186頭平均の乳量は1万445kg、乳脂率4.18%を達成し、遺伝評価では耐久性成分、疾病繁殖成分が全国上位で長命連産を実現するなど、乳牛の飼養管理技術は高く、共進会にも多数出品して優秀な成績を収め、地元の乳牛改良をリードしている。

●乳牛改良の部=野原幸治氏(帯広市、60歳)
昭和59年に酪農学園大学を卒業後、2年間アメリカの牧場で実習し、世界最先端の乳牛改良や飼養管理の技術研鑽を積み、平成元年に結婚と同時に義父の野原氏から経営移譲を受け就農。「土地作り・草作り・牛作り」を理念に、とくに体型形質に重きを置き長命連産性の牛群作りによる経済性を追求し、牛群検定や体型審査、優良受精卵の導入・採卵・移植等に取り組み、全道・全国の共進会等で数多くの賞を受賞しており、全道を代表する優秀牛群の一つとなっている。
経産牛98頭平均の乳量9546kg、乳脂率4.22%、無脂固形分率8.88%であり、除籍牛平均産次4.2産、産次別牛群構成において3産以上の割合45%と、いずれも全道平均を大きく上回る高いレベルにあり、長命連産性に富んだ牛群作りに務めている。
牛群体型審査では、これまでに30頭のエクセレント牛を輩出し、令和2年では52頭の平均体格得点85.9点、平均体型偏差値148.8という全国最高レベルの成績を収めており、遺伝評価において、平均体型得点はもとより長命性と深く関連する乳器や肢蹄の評価は群を抜いて高く、とくに耐久性成分で全国1%、疾病繁殖成分で全国上位6%にあり、長命連産を実現した牛群。その中でも「サニーフイールド ブラツド レニー ウイン」(8歳2カ月・6産)が3年11月に94点(4E)を獲得した。

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