増産のための戦略

2011 年 1 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 6:05 AM 未分類

あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、当ホームページ12月21日付け「DJニュース」にあるように、来年度の生乳計画生産は「増産を目指す」という傾向です。
ところが、「生産が回復しない・伸びない」という地域が多いのが実際です。

そんななか、十勝管内のY牧場は、「飼養頭数は変わらないのに、年間出荷乳量が900tから1100tに増えた」と言います。
では何が変わった(変えた)のか?
それはサイレージでした。
サイレージの品質を良くするためにYさんは、周囲の協力のもと、大幅に調製方法を変えて、素晴らしいサイレージをつくることに成功しました。
そしてYさんは、そのサイレージの喰い込み量の多さに驚いたそうです。

Y牧場のように、「飼養頭数は変えずに、ボトルネック(制約カ所)を改善して年間出荷乳量を増やす」
――増産のためには今、この戦略が必要ではないでしょうか。

どれも力作! 小中学生の「牛の絵」展示会

2010 年 12 月 31 日

Filed under: — maetomo @ 6:44 AM 未分類

「牛やミルクのある風景」をテーマに、道内の小中学生が描いた絵画コンクールの入賞作品展が24日から28日まで、北海道庁1階ロビーで開かれました。
主催は北海道牛乳普及協会、ホクレン、後援は日本酪農乳業協会、北海道、北海道教育委員会です。

本コンクールは今年で23回目、今回は115校から704点も応募があったそうです。
どの作品も実に見事で、牛が活き活きしています。
見学者からは「観察力が凄い」「アップは迫力ある」「牛がそばにいる感じがする」などの感想が聞かれました。
また、「こうした展示会は消費拡大につながる。牛=牛乳、チーズだから」といった感想もありました。

入賞作品の一覧は、ミルクランド北海道のホームページでも見ることができます。
また、作品の一部は、1月に開催される『ミルク&ナチュラルチーズフェア2011』(札幌市と帯広市)でも展示されるそうです。

今年は今日が最後、また来年もよろしくお願いします。
みなさま良いお年をお迎えください。

牛の前膝が痛くないように

2010 年 12 月 24 日

Filed under: — maetomo @ 5:52 AM 未分類

先週に引き続き、北海道十勝管内・K牧場です。
繋ぎ牛舎の飼槽と牛床の間仕切りにゴムマットを当てて、牛の前膝が痛くないようにしています。
Kさんがご自分で牛床マットを切って、アンカーボルトでとめたそうです。
牛は快適!

「すんなり起きられない牛」のために

2010 年 12 月 17 日

Filed under: — maetomo @ 6:55 AM 未分類

「寝起きが下手で、または軽い低カル気味で、すんなり起きられない牛って、日本中どの牧場にもいますよね」と北海道十勝管内・K牧場のKさん。

そういう牛は、通常よりもヘッドスペース(頭の突き出しスペース)を広くしてやれば寝起きが上手くいくと言います。
そこでKさんは、繋ぎ牛舎のマセン棒を部分的(1頭ごと)に取り外せるようにしています。
いつまでも寝起きが下手な牛の場合は、マセン棒を取り外しっぱなしです。

「寝起きが下手で、怪我したり、乳頭を踏んだりしたら、その損害は大きすぎるから」とKさんは言います。

どうせなら、できるだけ木で

2010 年 12 月 10 日

Filed under: — maetomo @ 10:05 PM 未分類

石狩管内のS牧場は昨年、牛舎を新築しました。
当時は鉄材が高値で、木材と同じほど。
「であれば木で」ということで、木材を中心とした牛舎を建てました。

さらに、「どうせなら、できるだけ木で」ということで、子牛のハッチも木材で作りました。
草架も木材です。
「木のぬくもり」を子牛も感じているようです。

ここはPDDが少ないよ

2010 年 12 月 3 日

Filed under: — maetomo @ 6:43 AM 未分類

先週に引き続き、十勝管内のある牧場です。
ちょうど削蹄の日でした。
削蹄師さんは、1日に100頭くらい削蹄します。

「ここはPDD(趾皮膚炎)が少ないよ」という削蹄師さん。
その理由を聞くと、
「蹄浴をスケジュールどおりに、きちんとやっているから。薬液濃度も適切だし」とのこと。

ちなみに、ここでは10日ごとに3日間(朝晩の6回)続けて蹄浴するそうです。

ホクレン家畜市場:11月の初妊牛相場は50万3000円と保ち合いで推移

2010 年 12 月 1 日

Filed under: — djito @ 10:27 AM 業界情報,未分類

ホクレン家畜市場の初妊牛相場・11月集計分が、ホクレン・酪農部・家畜販売課より発表された。

11月については、下牧時期でもあり出回り頭数は増加していたが、更新需要の活発化によって、平均価格は50万3000円(前月比6000円高・前年比1万6000円高)と保ち合いで推移している。

12月についても、引き続き出回り頭数は増加傾向が予測されるものの、更新需要は継続するものと見込まれるため、保ち合いでの相場展開が予測される。

規則正しく、よく働くヤツ

2010 年 11 月 26 日

Filed under: — maetomo @ 6:10 AM 未分類

十勝管内のある牧場です。
ここでは「エサ寄せロボット」が活躍しています。
ロボットは1日12回(等間隔)、つまり2時間ごとに始動するようにセットされています。
1回のエサ寄せ時間は15分から17分だそうです。

「ロボットが動くと、牛たちが飼槽に寄って来て、TMRをよく食べるんです」
「ほんと、規則正しく、よく働くヤツですよ」
と重宝されていました。

TMRセンターの使命は構成員に儲けてもらうこと

2010 年 11 月 19 日

Filed under: — maetomo @ 6:09 AM 未分類

阿寒TMRセンターを訪問しました。
平成20年に稼働開始し、構成員は23戸(繋ぎ20戸、フリーストール3戸)、飼養頭数は約2800頭、草地は約835ha、コーンは172haです。
同TMRセンターの特徴は、農協営(JA専属職員派遣)であること、そして食品副産物(酒粕、ジャカイモ皮粕、醤油粕、豆腐粕など)をうまく利用して、非常にコストダウンに成功していることです。

同センターの運営、原料仕入れ、製造管理、労務管理…等々にお忙しいセンター長さん。
サイレージの水分含量測定も、「これも大事な自分の仕事」と言いながら、センター長さん自ら行なっておられました。
そして、「センターの使命は、構成員さんに儲けもらうこと」と力強く話されていました。

これからの農業標準をつくる:関東農政局で意見交換会

2010 年 11 月 15 日

Filed under: — admin @ 6:56 PM 未分類

11月15日(月)、農水省関東農政局は、埼玉県さいたま市内で、
「NPO法人農家のこせがれネットワーク」代表の宮治勇輔氏(養豚:神奈川県)を
講師に、今後の農業後継者づくりをテーマに意見交換会を開いた。

同氏は大学卒業後、人材派遣会社勤務を経て、家業の養豚に従事。
会社勤務時代に、「今後の農業は、これではダメになる」と決断し、
就農するとともに、農家のせがれ(息子)が実家に戻りやすいように、
全国の若手農業者のネットワークづくりを進めているなど、と報告。

同NPO法人のミッションは、
REturn FARM:農家の子弟が希望と自信をもって実家に戻り
REuse FARM:耕作放棄地を農地に戻すことで
REmake FARM:農業を変革していく
というもの。

「新しい考えで、若手がロールモデルになっていきたい。
農業者だけで集まっても、新しいものは、とても生まれない。
これからは個人のネットワークの時代になるから、
それを最大限に生かし、かっこよく、感動があり、稼げる、
の3k産業に向かって動き始めている」などと語った。

具体的には、農家をPRするレストラン、マルシェ(市場)、都市・農村交流プロジェクト、
丸の内のビジネスパーソン向けの農業講座(これが人気とのこと)、など。

食や農業に関心の高い生活者と農業者をつなげる「場」をつくり
農業の再構築をめざす、という。(文責:DJ関東)

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