TMRセンターの使命は構成員に儲けてもらうこと

2010 年 11 月 19 日

Filed under: — maetomo @ 6:09 AM 未分類

阿寒TMRセンターを訪問しました。
平成20年に稼働開始し、構成員は23戸(繋ぎ20戸、フリーストール3戸)、飼養頭数は約2800頭、草地は約835ha、コーンは172haです。
同TMRセンターの特徴は、農協営(JA専属職員派遣)であること、そして食品副産物(酒粕、ジャカイモ皮粕、醤油粕、豆腐粕など)をうまく利用して、非常にコストダウンに成功していることです。

同センターの運営、原料仕入れ、製造管理、労務管理…等々にお忙しいセンター長さん。
サイレージの水分含量測定も、「これも大事な自分の仕事」と言いながら、センター長さん自ら行なっておられました。
そして、「センターの使命は、構成員さんに儲けもらうこと」と力強く話されていました。

これからの農業標準をつくる:関東農政局で意見交換会

2010 年 11 月 15 日

Filed under: — admin @ 6:56 PM 未分類

11月15日(月)、農水省関東農政局は、埼玉県さいたま市内で、
「NPO法人農家のこせがれネットワーク」代表の宮治勇輔氏(養豚:神奈川県)を
講師に、今後の農業後継者づくりをテーマに意見交換会を開いた。

同氏は大学卒業後、人材派遣会社勤務を経て、家業の養豚に従事。
会社勤務時代に、「今後の農業は、これではダメになる」と決断し、
就農するとともに、農家のせがれ(息子)が実家に戻りやすいように、
全国の若手農業者のネットワークづくりを進めているなど、と報告。

同NPO法人のミッションは、
REturn FARM:農家の子弟が希望と自信をもって実家に戻り
REuse FARM:耕作放棄地を農地に戻すことで
REmake FARM:農業を変革していく
というもの。

「新しい考えで、若手がロールモデルになっていきたい。
農業者だけで集まっても、新しいものは、とても生まれない。
これからは個人のネットワークの時代になるから、
それを最大限に生かし、かっこよく、感動があり、稼げる、
の3k産業に向かって動き始めている」などと語った。

具体的には、農家をPRするレストラン、マルシェ(市場)、都市・農村交流プロジェクト、
丸の内のビジネスパーソン向けの農業講座(これが人気とのこと)、など。

食や農業に関心の高い生活者と農業者をつなげる「場」をつくり
農業の再構築をめざす、という。(文責:DJ関東)

道民総決起大会:大会アピール(全文)

2010 年 11 月 13 日

Filed under: — djito @ 11:09 AM 未分類

12日に開催された、TPP交渉反対を訴える道民総決起大会(12日付DJニュース)で採択された「大会アピール」は以下のとおり。

政府は環太平洋連携協定(TPP)を含む貿易交渉の基本方針を決定した。
TPPが、例外なき関税撤廃と金融、保険、医療など、幅広い分野の規制廃止を目指すものならば、「この国のかたち」を一変させる大問題である。
我が国の食料安全保障はおびやかされ、北海道の農林水産業や地域経済は、深刻な影響を受ける。

世界の食料は不足している。実際、世界の10億人の人々が飢餓で苦しんでいる。もはや、お金があれば食料を変える時代ではない。今こそ国内生産を増やし、食料自給率を高めるべきである。それが、わが国にとって、次の世代にとって、重要なことではないか。

また、農林水産業は食料生産にとどまらず、食品加工や運輸、外食、観光など、多くの産業と密接に関係する、すそ野の広い産業である。
農林水産業と様々な産業が連携を深め、共に発展することが、望ましい「この国のかたち」のあり方ではないか。

さらに、農山漁村は、国土の安全や環境保持、素晴らしい景観の提供など、経済価値だけでは計れない多様な役割を発揮している。
山や村や浜を元気にすることが、美しいこの国に住む我々にとって、望ましいことではないか。

我々は訴える。

1. 例外なき関税撤廃を原則とするTPP交渉への参加に反対する。
2. 政府は、これまで同様、すべての貿易交渉にあたり、例外措置として重要品目の関税を維持すべきである。
3. 地域社会のあり方や「この国のかたち」について、十分に時間をかけ、議論を深め、国民の合意形成を図るべきである。

我々は、政府や国会はもちろん、広く国民、道民の方々に、我々の主張への理解と賛同を強く訴えるものである。

平成22年11月12日
地域社会のあり方等「この国のかたち」を問う 道民総決起大会

アニマルウェルフェアを53項目で評価する

2010 年 11 月 12 日

Filed under: — maetomo @ 5:57 AM 未分類

DJニュース(11月7日付)にあるように、来春には「乳用牛アニマルウェルフェア総合評価法」がまとめられます。
この評価法は酪農家自身が客観的にチェックできるもので、「五つの自由」を軸とし、「施設」「管理」「動物」の三つのベースから評価するものです。

今のところ、以下が予定されています。

「施設」では、飼槽寸法、バンクスペース、水槽の寸法・給水能力、繋留方法、通路幅、横断通路、通路の状態…など18項目。

「管理」では、飼槽の清潔さ、水槽の清潔さ、牛床の軟らかさ、牛床の清潔さ、断尾、除角、削蹄回数…など23項目。

「動物」では、BCS、起立行動、牛体の清潔さ、飛節の状態、蹄の状態、外傷、皮膚病、葛藤行動・異常行動…など12項目。

平成22年度全国農協乳業協会販売コンクール表彰式典開催

2010 年 11 月 5 日

Filed under: — admin @ 7:04 PM 未分類

 (社)全国農協乳業協会は11月5日、東京で平成22年度販売コンクール表彰式典を開催した。本コンクールは、昭和56年度より開催され、今回で29回目となる。今年度は、従来の販売店を対象とした売上実績の部に加え、優良事例・販売店の部と優良事例・販売部署の部を設けて行なわれた。
 以下に今年度受賞者(販売店名・代表者・所属会員名)を紹介する。

《売上実績の部》
Aランク最優秀賞
(株)石坂乳業 石坂義春氏 日本ミルクコミュニティー(株)
Bランク最優秀賞
デーリィ牛乳篠原商店 篠原博文氏 南日本酪農協同(株)
Cランク最優秀賞
紺野牛乳店 紺野亘洋氏 日本ミルクコミュニティー(株)
優秀賞
酪王牛乳ニコニコミルク 長澤邦夫氏 酪王乳業(株)
ミルクセンタームツアイ 三上秀一氏 日本ミルクコミュニティー(株)
(有)まる 松本義彰氏 大山乳業農業協同組合
堀商店 堀悦男氏 大山乳業農業協同組合
らくれん牛乳本多販売店 本多祥二氏 四国乳業(株)
ファミリーミルクセンター田迎 荒木憲己氏 熊本県酪農業協同組合連合会
ファミリーミルクセンター龍南 上村慎太郎氏 熊本県酪農業協同組合連合会
竹中販売店 竹中裕亮氏 九州乳業(株)
優良賞
関口牛乳販売店 関口幸彦氏 よつ葉乳業(株)
大内山牛乳鵜方販売店 大西充也氏 大内山酪農農業協同組合

《優良事例・販売店の部》
最優秀賞
まるちゃん牛乳店 有馬新一氏 酪農乳業(株)
優秀賞
ミルクセンターニシザワ 西澤美知子氏 ニシラク乳業(株)

《優良事例・販売部署の部》
最優秀賞(会員名・部署の順)
四国乳業(株) 徳島支店

なお、本コンクール開催にあたり、記念講演として、こばたてるみ氏(スポーツ栄養士・(株)しょくスポーツ)による「異業種連携とスポーツ食育を通じた地域活性化」も行なわれた。

生乳道外輸送発祥之碑

Filed under: — maetomo @ 6:08 AM 未分類

北海道の今年8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万9447t、6万343tでした。
去年の8月と9月の生乳移出量は、それぞれ3万3401t、4万8282tでした。
9月は毎年、都府県の生乳需要が大幅に増えること、また今年は去年の125%と大幅増だったことがわかります。

阿寒郡鶴居村に「生乳道外輸送発祥之碑」があります。
これは平成14年に建てられたのもで、その裏には、
「昭和48年生乳試験輸送開始以来、生産者の良質乳生産のたゆまぬ努力により今日まで継続され、是の功績を讃え茲に道外輸送30周年を記念し建立す」
と記されています。

今のように生乳の道外輸送が可能となるまでに、どれだけ苦労とドラマがあったのでしょうか。
この石碑を見たら、調べてみたくなりました。

輸入乾牧草

2010 年 10 月 29 日

Filed under: — maetomo @ 6:44 AM 未分類

石狩管内の牧場にアルファルファ乾草のトレーラーが到着し、荷降ろししていました。
米国ワシントン州産のアルファルファ乾草です。
このトレーラーには1個400kgから450kgの梱包乾草が、56個から60個入ります。

輸入乾牧草も、その需要、海上運賃など、あらゆる点で中国の影響が大きくなってきていて、「今後、従来とは異なる様相になりそう」と業者の方は話していました。

暑熱で影響を受けた乳成分・乳質ともに回復傾向

2010 年 10 月 22 日

Filed under: — maetomo @ 6:07 AM 未分類

今夏は北海道も記録的な猛暑となり、繁殖や蹄病の悪化、そして乳成分の低下や乳房炎の増加が各地で聞かれました。
その乳成分、乳質について、北海道酪農検定検査協会に聞きました。

脂肪率、無脂固形分率は、6月から9月は暑熱の影響で例年にない低下傾向でしたが、9月に入って戻り傾向にあり〔F3.809%(前年度3.930%)、SNF 8.665%(同8.709%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

体細胞数もやはり、6月から9月は暑熱の影響で例年にない高い傾向でした。
しかし、これも9月に入って戻り傾向にあり〔30.4万/ml以下の割合96.2%(同98.5%)、20.4万/ml以下の割合54.3%(同65.4%)〕、10月上旬は、ほぼ前年並みまで回復しているそうです。

細菌数は以前と違って、暑熱の影響は見られませんでした。
バルク温度管理、洗浄水温度管理が行き届いているという証であり、自記温度計の設置効果の表れです。

スケールデメリット

2010 年 10 月 15 日

Filed under: — maetomo @ 6:25 AM 未分類

現在は経産牛600頭(うち搾乳牛500頭)、未経産牛400頭。
さらに拡大を続けている十勝管内の、共同経営による大型牧場を訪ねました。

大規模管理のむずかしさの一つとして、疾病対策の話が出ました。
「規模が大きいと、被害も大きい。これは、まさにスケールデメリット」と代表は話していました。
「その対策は、防疫マニュアルを作成して徹底すること」とも。

乾乳牛は土の上を歩かせたい

2010 年 10 月 8 日

Filed under: — maetomo @ 6:32 AM 未分類

「搾乳牛はフリーストール牛舎でずっとコンクリートの上にいるので、身体が重たい乾乳のときは土の上を歩かせたい」と言う十勝管内のKさん。
そこで乾乳後期群の寝床(ルーズバーン)と飼槽を、あえて離して作りました。
写真右がルーズバーン、写真左が飼槽で、水槽はその中間に設置してあります。
ちなみに乾乳前期群はパドックが併設されています。

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