コントラクターの法人化で研修会:日本草地畜産種子協会

2010 年 12 月 20 日

Filed under: — admin @ 8:42 PM セミナー報告

12月20日、埼玉県さいたま市内で、コントラクター養成研修が行われ、
全国からコントラクター関係者ら、約100名が参加した。

これは、コントラクターは全国で522組織、飼料作業面積約12万haに伸びたものの、
その6割が営農集団等(平成20年:農水省)で、
その組織強化のために、法人化への移行を図るために開かれたもの。

平成20年度の国産粗飼料の生産は435万TDNトンであり、
これを平成32年度には527万TDNトンにするべく、

研修会では、農水省畜産振興課の宮越伸係長は、
コントラクターに関する平成23年度の予算概算要求額等をあげながら、
コントラが飼料生産に占めるシェアは現在1割程度であり、
今後は、個々のコントラの経営基盤の強化、取り組みを支援し、
農家の外部組織による国産祖飼料の安定供給を実現させるために、
行政は、法人化はその要件(検討中)の一つとしている、と述べた。

今年から、TMRセンターとコントラを統合させた「那須の郷(みのり)」(栃木県)の
藤原基男・運営委員長は、最終目的は堆肥の循環システムの構築とし、
現状として、
1:市町村・県を越えた地域コントラの連携
2:畜産・水田双方の「値頃感」のある自給祖飼料生産・エコフィードの生産・流通
3:品質管理制度の構築(国産粗飼料への安定品質が輸入比で、いま一つ)
4:需要のないところに安定生産はない(畜産農家が安心して利用できる価格・品質)
などをあげた。

コントラクター設立、経営方針・管理等については、
全農畜産環境対策室の千葉寿夫氏が、
農作業のプロとして、精度の高い農作業を実施し、委託農家の信頼を築くことが
肝要で、実施に当たってはマネジャーとオペレーターのチームワークが大切、
などと述べた。

同研修会は21日に、法人化に向けた実務研修が行われる。
なお、同協会は「全国コントラクター等経営高度化推進協議会」事務局を組織し、
コントラの運営、経営改善の研修やアドバイスを行なっている。(文責:DJ関東)

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